撮られる人との関係性が影響してくるポートレートが敬遠されてしまっても、撮られる人が赤ちゃんならば、それはいくら「人」でもちょっとひと味違ってきますね。
もちろん赤ちゃんを撮影するのは、その母親、父親にかなうことはありませんが、ちょっとしたポイントを抑えながら、目をひく赤ちゃんの写真撮影をしてみましょう。
生後間もなければ、一日の大半を眠って過ごす赤ちゃん。こども写真を撮影された方にはお分かりの通り、予想不可能な動きをするこどもに比べると、文字通り天使のような赤ちゃん。ただ表情の幅がないため、こちらでその工夫をする必要があります。そこでよく使われるのがちょっとしたテクニック。無条件に小さな赤ちゃんがかわいらしいということを用いたものです。例えば大人の人差し指を赤ちゃんの手で握らせたシーン、赤ちゃんの足と大人の足を並べたシーンなどがあります。さらに一般的に分かる大きさのアクセサリーを使って、どのくらい小さいのかというのを視覚的にクリアにした写真、例えば指輪を赤ちゃんの指につけてみる、といったことです。
まだまだカメラを意識して、撮られる側の対象にはならない赤ちゃんだからこそ、こちらの意図とともに遊びながら、かわいらしい表情(シーン)を作り上げることを楽しめそうですね。