植物や昆虫、虫類などを主に撮影する知人のフォトグラファーがいます。
生きているものの刻々と変わる動きや、季節によって放たれる違った光を丁寧に観察して撮影された写真には、ひとを惹きつけるものがあります。
さて、マクロ撮影は絶妙なボケとともにひとつの被写体を強調しながら表現できる技術のひとつですね。この撮影方法にこればこるほどツボにはまる人もいれば、一方、似通ったアプローチのためすぐに飽きてしまう人もいるでしょう。
ただ、マクロ撮影に精通したひとに言わせると、応用撮影もあるとのこと。
それは、ヨリで撮るマクロ撮影なのに、ひいて撮るとのこと。
つまり被写体に近寄りすぎず、一歩下がったところで被写体を撮影するというのです。
これによってさらに美しい背景のボケと、被写体のピントの合い加減が相乗効果を生むそうです。なるほど、押して駄目ならひいてみる、とでもいいましょうか。
何事も基礎をマスターしたあとには、マニュアル道理に撮影するのではなく、その先の応用編があるというわけですね。