ストロボの設定機能に、先幕シンクロと後幕シンクロというものがありますが、意図して切り替えるのには写真の仕上がりと出来上がりの被写体の表現を理解している必要があります。
シャッターを切る際にどのタイミングでストロボの発光を設定するかということで写真の写り方に違いがでてきます。
例えば夜景のなかで車の動きを撮影するとします。
先幕シンクロを設定すると、シャッターを開いた時にストロボが発光するため被写体が動いた前方に画像が流れて写ります。一方、後幕シンクロの場合には被写体の後方に画像が流れて写ります。つまり、車の動きを表現するためには、車の進行方向の反対側、車の後方に画像が流れた方が、ものの動きが適切に表れるというわけです。
被写体の動きを利用した表現方法には有効な機能のひとつです。
実際に設定してみて、どのような効果が表れるか、動きのある被写体を撮影する際に試してみたいものですね。