『LEDランプの点滅でネット接続』

エディンバラ大学のハース教授が、史上初という「Light-Enabled Wi-Fi」(略して「Li-Fi」)の公開デモンストレーションを行ったそうです。
どういうことかと言うと、LEDランプのみを使用して、無線で動画をストリーミングできることを証明したとのこと。

ハース教授は、標準的なLEDランプで動画を光の点滅に変換し送信して、家庭用のソーラーパネルでその点滅する光を受信するという方法で、オフライン状態のノートPCに動画を映し出しました。

https://www.youtube.com/watch?v=FbDohcbuhu0

ハース教授によれば、この光の信号は「1秒間に最大50MBの速度で送信」することが可能で、インターネットを使えない地域にも、インターネット接続環境を提供できるようになるそうです。
50MBといえばそこいらの光回線のネットにも負けない速さです。

「Light-Enabled Wi-Fi」とは、LEDランプの光の点滅をデータ変換する技術らしいです。
可視光通信(VLC)と呼ばれる光技術が基本となっており、人の目では認識できない速さで発光ダイオードのスイッチを入れたり切ったりします。
点滅と言っても、ものすごい速さなのでランプは点灯し続けているように見えます。
そしてこのオンとオフのすばやい切り替えが、バイナリ・コードを使用したデータの送信を可能にするのだそうです。
LEDのスイッチがオンのときは「1」、スイッチがオフのときは「0」という信号を送ります。
つまり、二進法ですね。
コンピュータなどのデジタル情報技術は「1」と「0」の膨大な組み合わせで出来ているって言いますもんね。

「Li-Fi」は近いうちにWi-Fiに代わる有力な選択肢になると、ハース教授は言います。
教授の研究チームは2、3年以内にこの技術の商用化を目指しているそうです。

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