写真撮影の照明というものは本当に奥深いもので、被写体、かたち、環境、撮影テーマ、マテリアルなどそれぞれ変わるたびに照明セッティングも変わってくるものです。
だからこそ面白いのかもしれませんが!
さて、今回はハイライトについて考えてみましょう。
前回ポートレートを撮る際に人物の表情を活き活きと、かつ躍動感を演出するために効果的な「キャッチアイ」というテクニックをお話ししました。それはブツ撮りでもおなじ。適切な照明セッティングで撮影しても何か物足りない時があります。ディフューザーやレフ板を使うことによって柔らかい光を得ても、柔らかな光だからこそ素材感、つまり質感があらわれないことがあります。
そこで前述したようにキャッチアイのように、ハイライトを使います。
光沢感があり、光が写り込んでしまうような被写体にはディフューザーや間接照明を使うことをお話していたことと反対にもなりますが、被写体のマテリアルや形状によっては例えば真横、天光の照明によってピンポイントでハイライトが入ることによって、素材感がグッと引き立つことがあります。
メインライティングから、背景、露出などいろいろな要素が関わるのでなかなか難解なテクニックですが、モノにも「キャッチアイ」を!撮影機材のショールーム新宿にOPEN