以前牛乳の撮影に、ストローを使って泡を立て、臨場感ある演出をした友人フォトグラファーの話をしたことがあるかと思います。
さて、前回にひきつづき泡ものの撮影ですが、シズル感が出るといってもシズル感に結びつく泡があるうちに撮影するのは難しいもの。
すべての撮影準備、露出からライティングまで整えてから主役であるビールをスタンバイするという流れになるでしょうが、それでも何度となく撮影を続けてくると限界はありますね。
食材の写真撮影にはいろいろな工夫が必要です。
ビールの撮影もしかり。
さて、どんな工夫があるのでしょう。シズル感でのくだりでお話したように、飲み物の冷たさと部屋の温度差によって、グラスにできる曇り、そして水滴はとっても効果的。そこでその水滴を霧吹きで演出!
そして肝心の泡ですが、ビールを注いでから泡を作る方法があります。それは「塩」です!ビールにとけ込んでいる二酸化炭素が塩が入ることによってさらに飽和状態になり泡を発生させる、つまりビールにある二酸化炭素をさらに押し出すかたちになります。化学的な作用を利用した撮影手段ですね。
お塩ひとふり、結構効果があります。テストをしてみて、塩の入れ過ぎにご注意を!
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