マルチ発光とはシャッター幕が開いている間にストロボ光を連続的に何度も発光させる機能を言います。暗い背景を利用して、被写体が分解写真のようにコマ撮り映像のように表現されるのを思い浮かべていただけるでしょうか。
例えばゴムボールを投げて跳ね返りまた着地するといったボールの連続した動きが映し出されるような写真はストロボのマルチ発光によって撮影可能になります。
動きのある被写体などは静止した状態の写真ではなく、マルチ発光を利用して、スローシャッターで撮影するとその動きが克明に映し出されます。
発光を多くすればするほど、分解写真として映し出される動きの数が増えます。つまり、同じシャッター速度で撮影しながら3回発光と、6回発光ではそれぞれ被写体の動きが3つ、6つの分解写真になって映し出されるということです。前述した通り、動きがよく見えるためには背景は暗い方が好ましく、黒が一般的に使われます。またマルチ発光はいわゆるストロボの多重露光撮影なので、動きのない部分はその部分だけ何度も露光され露出オーバーになります。
その点を考慮しながら露出計算が必要ですね。
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