まずはこちらをご覧ください。
http://carsandbodiesproject.tumblr.com
これは、3人のフランス人アーティストによる「Cars and Bodies」という作品で、十数人もの人間を自動車に詰め込んで、そこで起こるカオスを写真に収めたものです。
ぎゅうぎゅうに車に詰め込まれた人間たち。
Photoshopで加工していると思いがちですが、この写真には手が加えられておらず、「Shen Hao 4×5」という古いカメラで撮影されているそうです。
なんとなくノスタルジックな雰囲気に出ていますね。
120人ほどの人がこの企画に参加し、夏の暑さに耐えながらまるでバッグの中のバゲットのように車へ詰め込まれたそうです。
窮屈なすし詰めを完璧につくり上げるために、腕や足を曲げたりねじったりして、すべての人を適切な場所に配置するのに数時間かかる場合もあり、なんとも大変な撮影だったようです。
写真はロサンゼルスのさまざまな場所で撮影されており、地域の特徴をよくとらえています。
ビバリーヒルズではガードマンがぎゅうぎゅうに、ベニスビーチではバスケット選手がぎゅうぎゅうにされています。
つまり、全体を通して、これらの写真はそれぞれの街がどう異なっているかを学ぶ社会学のような役割を果たしているのです。
馬鹿げた企画のようで、ちゃんとした社会的な作品だったのですね。