前回お話ししました、写真の三大要素である、「露出」「構図」「ピント」。
今日はそのピントについてみていきましょう。
ピント。焦点とも、英語からフォーカスともいいますね。でも一般的に使われているこの「ピント」という単語、実はオランダ語の「ブラントピュント(brandpunt)」「ピュント(punt)」からきてるんですって、知ってましたか?
さて、このピントを合わせるためには、「被写体との距離」「レンズの焦点距離」「レンズのF値」が重要になってきます。
焦点距離は短くなるほど広角系になり、長くなるほど倍率が上がり望遠系のレンズになります。そして、F値はレンズの明るさを表し、F値が小さいほど明るいレンズということになります。それはつまり絞りを開放にした状態の明るさで見ることができます。
ここでピントに関して大切な点は、F値が小さくなるとレンズは明るくなるが、ピントの合う範囲が狭くなり、F値が大きくなるとレンズは暗くなるが、ピントの合う範囲が広くなるということ。
そしてまるで数学のようにキレイに反比例することが!それは「被写体との距離=ピントを合わせる距離」は近ければ近いほどピントの合う範囲が狭まり、反対に遠ければピントの合う範囲が広くなるということです。
そしてもうひとつピントを合わせた被写体から近い位置が遠い位置よりもボケやすいということです。
例を挙げるとすると、前後斜めに座った2人の人物を撮影するとします。
F値を開放状態で撮影し、1.前の人物にピントを合わせるともちろんうしろの人物はボケてきます。2.同じように後の人物にピントを合わせるとすると前にいる人物はボケます。そのボケ加減を比べると2の写真の方が手前の人物のボケが顕著にあらわれるということです。
これはピントのお話ですが、以前お話ししたボケ効果に関連してきます。
ピントの合わせ方を知ることと、ボケの効果を知ることは同じということです。難しく考えず、レンズのそしてカメラ、写真撮影自体の面白さを楽しんで試行してみてください!撮影照明機材