料理写真を撮影する際に大切なのが「シズル感」ですよね。
季節柄、あたたかな料理、鍋物などの熱々感はそう、まさにシズル感に繋がります。さて、その温かさ、熱々な様子、作り立ての感じは同写真に反映させたらいいのでしょう。
ひとつの鍵は「湯気」です。
実際に肉眼で目にしていても、できたての料理や炊きたてのご飯などから湯気が上がると、気持ちもほっこりしてきます。
といっても、水蒸気である「湯気」をうまく撮影するにはどうしたらいいのか?
水蒸気は気温が低い方がはっきりと見えます。料理が熱々のうちに撮影することが近道ですが、撮影する室内の温度を上げないということもコツです。また背景に気をつけると写り込みがずいぶん違います。
なるべくくらい背景を選ぶと、ゆっくり立ち上る湯気がきれいに写ります。背景紙などを使わずにレストランや、家庭の室内で撮影する場合も窓から差し込む光を上手に使いつつ、背景を室内の暗い部分にあてて撮影位置を決めてみてください。
料理専門のプロの撮影では一般的にドライアイスを使う事もあります。ドライアイスを使ってうまく「湯気」を演出できればいいのですが、ドライアイスからの水蒸気は「湯気」というより「煙」に見える事もあるので、あくまでも「湯気」に見せる工夫が必要ですね。撮影用品の専門店