シズル感

よく料理写真において「シズル感」という言葉を耳にしますが、
「シズル感」とはなんでしょう?
広告業界で食品において生き生きとした感触があり、それを見ると食べたり飲んだりしたい気持ちにさせる状態であるということを指します。
英語のsizzleは肉がジュージュー焼けることを意味してます、その発音からきてる言葉なんですね。
前回お話しした「湯気」もシズル感を上げる効果があるのも納得です。
つまりは熱々の状態、そしてみずみずしさ、調理によって変化する食品のもつ色やつやの新鮮さがこのシズル感につながるということです。

もうひとつシズル感は、動きがあることによって生き生きした表現が生まれます。
つまりは、数時間前にはすでにそのかたちに出来上がっているお弁当や、水分のない食品や、温度を必要としない食品などからシズル感を引き出すのは難しいということです。

このシズル感はもちろん広告業界で使われるため、どれだけおいしそうに見せて
食欲、つまりはその広告の対象に触発するかが目的です。

これはブログの料理写真や、実際に自分が食した料理の記録などにも利用できますよね。家庭で撮影する時には、以前は盛りつけたお皿をいかに上手に撮るのかに重点を置いていたのを、一度、どのように温度、水分感、動きを加えようか試してみてください。例えば盛りつけたお皿の料理を静止した状態でなく、盛りつける状態を撮ってみるとか。
工夫していくとシズル感の魅力に納得ですよ!
料理撮影照明