料理で何よりもごちそうは「湯気」だ。といった人がいました。
つくりたての温かい料理からの湯気は、確かに何よりも食欲を湧き立て
おいしさを増長させてくれます。
そんな大切な存在を料理写真のなかにぜひ取り入れたいものですよね。
さて、そんな「湯気」をどうやって撮影したらいいのでしょう。
まず大切なのは背景です。明るい背景に、湯気の「煙」は写ってきません。
ですから、なるべく黒に近い暗めの背景を選ぶことが大切です。
その背景を利用しながらライティングしていくと「湯気」部分が白く浮き出てきます。
そして次にシャッター速度です。
速いシャッタースピードでは「湯気」は写り込まないので、スローシャッターにすることが重要です。それでもあまりにもスローシャッターにすると、大げさに湯気がぼやっと写り込み不自然になりますので、その加減を試写してみてください。
料理撮影はF値を開放気味にすると柔らかな感じと立体感が出ますが、スタジオ撮影での「湯気」をテーマにする撮影の場合、あまり開放しすぎずお皿と料理、そして湯気のそれぞれ一部にきちんとフォーカスがくるようにF5.6からF8くらいの間を試してみてください。
「ちょうどいい」塩梅がキーワードですよ!
ストロボ撮影照明