素晴らしい映画には、必ず素晴らしい脇役の役者の活躍があります。
その脇役があるからこそ主役がさらに前に押し出されるかたちになるんですね。
それは写真も同じようなことが言えます。
被写体が主役ならば、背景は脇役。どんな色、かたち、マテリアルなど被写体のテーマを伝えるのに大きく関わってきます。
普通、広告写真などを見る時に背景色はなに色だろう、この質感はなんだ?と思って眺めることはほとんどないかと思いますが、間接的に被写体のイメージを大きく左右しています。
あまり意識することはない背景ですが、このことを一度意識して、カタログ撮影やブログ用写真、オークション用写真など撮ってみると印象はぐっとかわってきます。
例えば商品である被写体の形状や、色などを正確に伝えたい場合には白の背景を。グラスや布でもディテイルが出やすいので説明写真としても明確に伝わりやすいです。
照明スタイルももちろん作用してきますが、効果的なライトと黒の背景を使うと内密な、それでいて高級感を引き出す色としても使えるでしょう。
どんな仕上がりにしたいかというイメージを練り、背景色、素材を考えることは
結局は直接主役の商品を引き立てることにつながることになります。
撮影機材