プラダのプロジェクト「PRADA INVITES」はその名の通りクリエイターを招いてプラダ商品のの象徴的でもあるナイロンの可能性を追求するというもの。
第二弾の今シーズンは三名の女性建築家によってデザインされたバックが発表されました。
母国イタリアのチニ・ボエリ、ポーランド生まれのエリザベス・ディラー、そして日本の妹島和世という面々。
日本を代表とする建築家に妹島氏が作り上げたのはなんともポップでカラフルでユニークなフォルムのバック。
妹島氏のクールな建築作品とのギャップが面白い。
定番とも言える黒いナイロンバックにパステルピンクの水風船を長細く伸ばしたようなバックハンドル。黒いナイロンだけれど形が円形に近いU字をしたバックに青や黄色、白のバックハンドルやふんわりとした形のポシェットがついたり、ランウェイを歩くモデルの持つバックに目が引き寄せられるくらいです。
プラダの「PRADA INVITES」のサイトに制作過程のビデオがあり、妹島氏が「雲はすごい好きですね」とコメントしているようにこれまでのプラダのイメージにはないようなふんわりとしたフォルムが印象的です。
そしてそれをIMA ONLINEにて清水はるみさん(http://shimizuharumi.com/weblog/)が撮影しました。
清水はるみさんといえば、色や形が特徴ある野菜や果物をモチーフに撮影した作品が思い浮かびますが、スティルライフとして背景と被写体の組み合わせがユニークな写真家。
キャスティングの組み合わせは、形状が変わった独特のデザインバックと清水さんの感性がマッチした絶妙なコラボレーション。撮影者としては写真家冥利に尽きるでしょう。