ポートレートひとつをとっても多くのカテゴリーがあるというのはまさにその通りで、例えばインターネット「ポートレート、写真家」と検索するだけでも様々な件数がでてきます。
セルフポートレートとは文字通り自分を被写体に自分自身が撮影するカテゴリーです。
ただ一言セルフポートレートといっても、カメラ、撮り方、テーマなどさまざまで、ちょっと見てみるのもとても興味深いです。
レリーズを使ったセルフポートレート・フォトグラファーとしてすぐに思いつくのが、エリーナ・ブロゼラス(Elina Brotherus)。カメラからかなりの距離をとってもレリーズ使用で撮影し、出身のフィンランド独特のランドスケープとあいまって、ここ数年話題の写真家。
過去さかのぼれば、フランチェスカ・ウッドマンやロバート・メープルソープなど様々な作風でセルフポートレート写真を撮ってきた作家が多いことに気づきます。
そして海外の作家のみならず、日本では森村泰昌氏、澤田知子氏と「セルフポートレート」という手段で作品をつくり続けている作家がいます。
知り合いの一人には、ピンホールのみで長年セルフポートレートを撮っているフォトグラファーもいて、表現方法の幅の広さがあるところが面白いですね。
被写体は自分、セッティグも撮影もセルフプロデュースして簡単な撮影から「セルフポートレート」を試してみてはいかがでしょう?