23年ぶりの展覧会

世代を問わず写真家に影響を与えた写真家のひとり、ロバート・フランクの大規模な展覧会が23年ぶりに開催されます。
ロバート・フランクといえば、言わずと知れた「The Americans」の表紙が思い浮かびますよね。
1958年にフランスで出版された「Les Americains」が翌年アメリカ版として「The Americans」出版。
現在94歳のロバート・フランクは今でも写真、言葉、フラフィックワークといった写真集を刊行し活動していますが、「The Americans」は現在でもっとも重版された写真集だそうです。

さて、そんなロバート・フランクの大規模展覧会と聞くと東京都写真美術館での展覧会かなと思えばそちらではなく、山梨県の清里フォトアートミュージアムでの開催です。
若手写真家を対象とした「ヤング・ポートフォリオ」で有名な清里フォトアートミュージアムは写真家、細江英公氏が館長のミュージアムとしても知られています。
その清里フォトアートミュージアム収蔵作品、写真集に掲載されたことのない未発表の作品を含めた106点が展示され、収蔵作品がこのようにまとまった形で展示されるのは初めてということです。
展示作品の内容は「The Americans」の掲載作品が9点、アメリカで撮影された作品が70点、パリやイギリス、スペイン、イタリア、スイスで撮影されたものが24点、ペルーでの撮影作品が3点、合計106点ということです。

展覧会のタイトルが「ロバート・フランク展 – もう一度、写真の話をしないか。」というように、ロバート・フランクを再認識する機会でもあり、20世紀の写真に大きな影響を及ぼしたフランクの写真を通じて、改めて写真というものと向き合うきっかけになるような展覧会ではないでしょうか。

会期は6月29日から9月23日まで。
会期中の興味深いイベントには、チャリティライブとしてピーター・バラカン氏によるDJライブが9月21日に予定されています。
また7月7日は開館記念日、7月28日は親子の日として、会期中の無料デー。
都内のようにアクセスが簡単な場所ではありませんが、日帰りの遠出でゆっくり鑑賞できる心地よいミュージアムです。

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