『ネバダ砂漠のソーラーパネル』

太陽の光ではなく、その熱を利用する「太陽熱発電」。
アメリカのヴェンチャー企業が開発を進めるソーラープロジェクトは、砂漠の真ん中でその自然に溶け込み、新たな美しい景観を生み出しています。
その「発電所」は、ラスヴェガスとリノの中間の砂漠地帯にあるトノパー郊外に位置しています。

約200万坪の砂漠を埋め尽くす、10,347枚もの反射鏡。
これによって、この発電所は75,000世帯分の電力を生み出しています。
各反射鏡は幅約11m、高さ約7mもの大きさで、太陽の動きに合わせて自動で動きます。
そのあまりにもバカでかいスケールは、まるで無人の都市のような不気味ささえ覚えます。

そして数年前、写真家のルーベン・ウーは、ニューヨーク発サンフランシスコ行きの飛行機に乗っていたときに、初めてその「発電所」を目にします。
砂漠の中にとてつもなく壮大に広がるソーラーパネル群。
その時の様子を、「あまりに明るく輝いていて、まるで太陽のようでした」とウーは振り返っています。

そして今年3月、ついに彼はこの場所を訪れます。
その輝く光が最も素晴らしく、反射鏡が太陽と一体となって最もドラマチックな光景になる夕暮れと明け方を狙い、撮影を行ないました。
その撮影の間、彼の耳に聞こえていたのは、ソーラーパネル群をすり抜ける風の音だけだったそうです。

太陽に向かって追随するソーラーパネルの一群を、彼はタイムラプスで撮影しました。

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