ねこ写真家

自らを「ねこ写真家」とおっしゃる、沖昌之さんの写真展が開催されています。
ねこの写真家といえば岩合光昭さんを思い浮かべますが、岩合さんのねこが可愛いとすれば、沖さんのねこはコントを演じているのかと思うほど面白い。写真展のタイトルにもある通り「残念すぎるネコ」そのもの。
あああ、そういうシーンって人間にもあるよね。まるで人間の世界を見ているような写真もあれば、ねこだからこそ、ねこでしかない微妙で稀な場面の写真などがあり、見飽きることがありません。
沖さんが以前にも「必死すぎるネコ」というテーマで注目されましたが、「必死すぎる」と「残念すぎる」という言葉がまさに当てはまるような猫たちを沖さんが丁寧に捉えています。

以前沖さんの撮影に一日密着というコンテンツがありました。
じっくり歩きながらねこを探し撮影、本当に一歩一歩の撮影です。沖さんがねこを「呼ぶ」かのように、彼が歩く場所には面白いねこが、そして面白い表情、面白い姿勢するねこに遭遇するのには驚きです。

写真展での展示スタイルもまたユニーク。
むき出しの天井があるギャラリーのその上部に写真が展示してあったり、まるでギャラリー内にねこが飛び回っているよう。
猫好きにはたまらない写真展ですが、そうでなくても楽しめることうけあいです。

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