オーロラは地球上で見られる最も美しい「大自然のイルミネーション」ですが、それ
には極寒の地に足を運ばなければ出会うことが出来ません。
しかしつい最近のこと、磁気嵐の影響によってニューヨークなどいつもより緯度が低
い場所でも、広範囲にわたって鮮やかな自然のイルミネーションを、夜空に楽しむこ
とができたようです。
なぜ緯度の低い場所でも見れたのでしょうか。
そもそも、オーロラはどのようにして発生するのでしょうか?
完全に解明されたわけではないですが、太陽の活動によって起こると言われていま
す。
太陽活動が活発になると、高エネルギー光波と荷電粒子の流動体、つまり「フレア」
が作りだされます。
また、太陽はときどき磁気プラズマの巨大な雲を宇宙に噴出させ、この現象は「コロ
ナ質量放出」として知られます。
これらの現象により太陽からは「太陽風」と呼ばれるプラズマの流れが常に地球に吹
きつけており、何らかの原因で地球の大気中へ高速で降下することがあります。
大気中の粒子とプラズマが衝突し、発光することでオーロラは発生するそうです。
発光の原理としては、蛍光灯やネオンサインと同じことなようです。
ちなみに、黄色っぽい緑は酸素が、青や赤紫は窒素が発光しているそうですよ。
NASAによると、この11月はじめは、北緯42度のウィスコンシン州や、北緯40度の
ニューヨーク州など、通常オーロラが発生するよりもかなり南側で観測されました。
太陽からいつもより高速の太陽風が流れてきたために発生したとのことです。
日本だと北海道が今回見られた場所と同じような北緯にあたりますが、やはり太陽の
活動が活発になると、ときどきオーロラが見られるようです。
めったに見られないオーロラに、各地で次々に美しい写真とともにツイートがアップ
されたそうです。
うらやましいですね。