ポートレート撮影の場合、その目的が撮影者のポートレート撮り、または人物からのポートレート撮影の依頼。どちらがクライアントであっても人物自身の写真写りの良さ重要です。
そこで基本を含め、写真写りのよさについて注意点を上げてみましょう。
まず、直接的に撮影に関係がないように思われますが、人物本人が気をつけることは、前日からの生活パターンです。モデルならばもちろん職業として気をつけることを心得ていますが、そうでない場合注意点を告知するのも撮影者の仕事のうちです。肌の状態を整えるために撮影日までの食事、睡眠に気を配ること。それは前日のアルコール類、刺激物の摂取に注意し、充分な睡眠を早めに取って早めに起きることがポイントです。
ロケ撮影の場合の撮影時間は朝か、午後の光があるうちの遅い時間帯が理想です。正午前後のコントラスの強い太陽光は避けたいですね。
そして服飾の撮影でなく、人物のポートレートが主な撮影では、モデルの衣服の色は中間色が無難です。人物よりも目をひいてしまうような柄物などにも注意しましょう。モアレという、規則正しい模様を重ねた繊維でつくられた衣服から視覚的に発生する縞模様の現象などは前もって避けられることです。
小さな点から準備することは多いのですが、背景にも十分配慮したいですね。
主役を引き立てる脇役は背景にも大きな役割があります。人物の肌色、そして衣服の色と調整しながらあくまでもポートレートとして人物が引き立つ色背景を選びましょう。撮影機材専門