こちらで何度かホワイトバランスの大切さについてお話ししてきました。
被写体本来の色を再現できるように、そして照明によって黄色っぽく見えたり青っぽく見えてしまうのを避けるためにということで、基本がホワイトバランス機能を有効に使うことができることも。
本来でしたら、自然光の太陽の光で撮影できれば一番自然な色で写真撮影できるのですが、そういう環境ばかりではありませんよね。
先日もそんなことがありました。撮影のアポイントメントは夜、レストラン撮影です。温かな雰囲気を演出するため、レストランではほとんどが白熱灯が使用されています。つまり撮影にはフォトグラファー泣かせ。レストランの室内写真は仄かな黄色みを帯びる暖色の照明を活かしながら、バウンス照明などで撮影します。
そして、悩ませるのは白熱灯の下での料理撮影です。
白を貴重にしたお皿、繊細な色を帯びている料理の色、つや、それが全体的に黄色く写り込んでしまいます。しかも料理撮影が主でスタジオ撮影といった時間をかけられる撮影ではない場合、正確さと速さを要します。
オートホワイトバランスはやはり避けて、しっかりその場の照明温度に合わせてマニュアルで調整したいですね。
ホワイトバランスをとる際に、白いA4のコピー紙などを使いますが、透けてしまう場合があるので、ポストカードのような少し厚めの用紙が便利です。
(本来厳密なホワイトバランスは以前お話しした18%標準反射紙ですよ!)
白い用紙を画面一杯に撮影し、それをホワイトバランスデーターとして取り込み、撮影します。
さて、この一連の流れをなるべく短時間に必要とされる場面もありますね。
慣れてきたらその度に調整できるのですが、そうでない場合、プリセットで同じような状況のものを前もってマニュアルで設定しておいて、オートとマニュアル設定の間で、すばやく、そしてより近い色を再現できる機能もあります。
撮影現場の状況を見ながら、大切なホワイトバランスを維持しましょう。
ホワイトバランス