2018年 残暑お見舞い申し上げます。

言わずもがな、今年の夏は本当に厳しい暑さですね。
全世界的な猛暑ですが、温度だけで比較できるものでもないですよね。ヨーロッパでも凄い数値の温度を記録していますが、日本では気温プラス湿度の高さがありますからね。

以前ロシアのサンクトペテルブルクに住む友人が、乾燥しているから冬寒くないよ、というのです。
北国に生まれ育った「慣れ」のようなものは別にしても、ものすごい大雪でも空気がサラサラ乾燥しているから寒くない、でも湿度の高い国の冬は寒い、と言っていました。
確かに冬でも湿度が高いと骨身までしみるような寒さがあるように、夏に湿度が高いと体への負担も大きいですよね。

そんな湿度の高い日本の夏を乗り越えるには、環境設定はもちろん、食や衣服レジャーなどで「涼」をとりますが、写真からとる「涼」もなかなかなものですよ。

先月、イタリア人写真家のマッシモ・ヴィターリの日本初の個展が東京で行われました。
明るいパステルカラー調のビーチの写真は大判カメラとワイドアングルで三脚を使って上から撮影。一見ジオラマのような圧巻さと、行ったことがない場所でも親近感を覚える安堵はどこからくるのでしょう。
マッシモ・ヴィターリはこの方法で20年以上も世界各国のビーチの写真を撮影し続けてきました。
10年前以上でも本国イタリアのみならずヨーロッパでは名を馳せていましたが、やっと日本でも近年知られるようになり、今年の初個展がありました。

マッシモ・ヴィターリは言います。
ビーチは人間社会の小宇宙のようなも、人々を観察するには最高の場所、海辺ではみんなリラックして自然でいられる。
これはイタリアメディアでのインタビューで2年前に言っていることですが、今回の日本個展のために日本メディアでのインタビューでも言っていることはほとんど変わっていません。

ワイドアングルで撮影された人々の日常のビーチは見ていて飽くことがありません。
そしてちょっとだけ涼しげになり、実際にビーチに行きたくなります。
写真からの「涼」。いかがでしょうか。

ちなみに、先月の個展を見逃した方に朗報です。浅間国際フォトフェスティバルでもマッシモ・ヴィターリの展示があります。

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