「黒締め」。なんだか仰々しい単語ですが、これ、商品撮影では結構使われる言葉、技術です。ワインボトルといったガラス製のボトルから、ペットボトルなどの清涼飲料水、ミネラルウオーターなどにも用いられると思います。
商品撮影には、カメラのファインダー内に写る画像そのものを使うものから、切り抜きといって、写った商品のアウトラインを切り抜いて、背景が真っ白のように、そこに商品をのせる方法があります。
黒締めはその後者に使われるテクニックです。
ボトルなどの形に合わせて、黒紙、黒ケントを設置します。つまりは商品の周りを黒でかたどった状態で撮影するのです。
これによって何が変わるかというと、ボトルのふち、商品と背景の境界線が、「黒締め」をすることによって白飛びすることなくはっきり映し出すことができます。
ディテールが大切な商品撮影にはとても大切なテクニックです。
ライティング術も大切ですが、こういった商品ごとの細かな撮影技術が写真撮影の仕上がりを大きく左右します。