入道雲、うろこ雲、飛行機雲、わた雲・・・。
雲にはいろんな名前が付けられていますよね。
国際雲図帳(International Cloud Atlas)というものがあり、19世紀に初めて出版された、雲の図鑑です。
雲はその形や高さによって10種の基本形に分けられ、そこからまた形や雲の中身によって、さらに何十もの種類に分けられています。
今回、その本のどこにも載っていなかった雲が、新しい種類として公式に追加され、はじめて名前を付けられました。
その名は「アスペラトゥス波状雲」。
空一面にうねうねと波打つ感じの、ちょっと不気味な雲です。
雲ができるのにはいくつかの要因がありますが、多くの場合は大気中で水蒸気を含んだ空気が上昇し、気圧が下がったことで空気が膨張して温度が下がり、水蒸気が凝縮して水滴になって「雲」になります。
また、風のスピードや温度、そして大気の状況などで雲の形は変わってきます。
つまり、雲の形は大事な情報をたくさん含んでいる事になります。
例えば白くてフワフワな雲は天気がいい日を表し、雲が高く昇っている時は天気が悪くなるサインなのです。
ちなみにアスペラトゥス波状雲は、比較的最近になって現れるようになり、なぜこのような現象が起こるのかは解明されていないうえ、日本ではほとんど見られないようです。
ただ、以前からイギリスの雲評価学会がこの雲を新分類して名前を付けるべきだと主張していて、今回ようやく認定されたので、雲マニアの方々は大喜びみたいですよ。