8bit? 16bit?

Photohshopなどのソフトを使う際に、8ビット、16ビットという単語が出てきますが、どのように使い分けていますか?
デジタル写真は点の集合体で画像が成り立っています。その点のことをピクセル、単純にそのピクセル数が多ければ多いほど点が細かい画像、つまりキレイな画像の写真ができるということですね。カメラ選びの一つの条件でもある画素数ですね。
ビット数はトーンの明暗の数値です。
8ビットとは2の8乗で256の段階で明暗を表し、16ビットは2の16乗で65535の段階で表します。
明るいところから黒いところまでの段階を8ビットは256段階で、16ビットは65535段階で表すということです。
数値にするとものすごい差なので、明暗のグラデーションは16ビットの方が美しく表現できることは間違いないでしょうが、一般的にモニターやプリントでは違いは出ないようです。
ただ天体写真のように微妙なトーンが必要な写真や、大きく引き伸ばしてプリントする必要がある写真などは16ビットで編集するほうが好ましいですね。
RAW撮影すると自動的にビット数は16ビットになりますが、数値で見る通り、8ビットの画像と16ビットの画像ではメモリーの大きさも違ってきます。常に大きな数値での写真をアーカイブするにはパソコンやハードディスクの保管場所の確保も必要になります。
可能であれば、大切な写真の撮影はRAW(16bit)で、使用はJPG(8bit)で、といったように使い分けする場合が理想的でしょうか。

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ハッとする写真

現在写真展が開催中にともない、作品の写真や作家のインタビューを見かける機会があります。
その作品は、リンゴが宙を浮いている写真。
作家の名前はアン・ジュン。

高層ビルから飛び降りてしまいそうな危うく緊張感が漂う初の写真集「Self-Portrait」で一躍その名を広めた彼女の新作が、上記のリンゴが被写体となっている作品です。
「過去」と「未来」そして「現在」を高層ビルの淵や窓枠にいる自分自身を撮影することによって表現したアン・ジュンを写真家というよりは作家、アーティストと呼んだ方がしっくりきます。

そして新作「One Life」も、見えないものを形にするというアン・ジュンの作家性を大いに発揮し、さらには観る側がハッとしてしまうような美しい写真として表現しています。
りんごは、彼女の夫や祖父、祖母など家族が空中に投げ、それを撮影したもので、空中に存在したものが必ず地面に落ちていく、その瞬間を1/2000以上の高速スピードシャッターで撮影したそうです。
重力によって落ちるリンゴが「死」のメタファーであり、落ちることをも知らないリンゴが瞬間空中に存在するのが「生」そのものであるというように、生きていて存在するという哲学にも通じるような可視化できないものを写真という媒体を通して表現するアン・ジュンに脱帽です。

写真展の開催は2月2日まで。
「Self-Portrait」と「One Life」が今回日本で同時刊行というのもニュースです!
ぜひ行きたい写真展、ぜひ手に取りたい写真集です。

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ハニカムグリッド

先日映画撮影の現場に行ってきました。
肝心の俳優さんたちの演技もですが、気になるのは撮影環境、撮影機材などなど。
舞台設定は美術館内ということで、セット内も薄暗く、箇所箇所に照明はあるものの主要照明は大きな八角形のソフトボックスが2灯。そのどちらにもきれいにハニカムグリッドが装着されていました。
ハニカムグリッドはその名の通り、蜂の巣のような形状で、ソフトボックスに装着することによってさらに光量を抑える役目をします。それだけではなく、ソフトボックスから発光される光の表面に蜂の巣状の格子ができることによって、光の流れを制御して照明面積を制限します。
ということは?
普通ソフトボックスで照明をつくると、あてた中心が特に明るくなるのはもちろんですが、ソフトボックスの面している全体が部分も明るくなります。一方ハニカムグリッドを装着したソフトボックスでは、格子で光量と照明角度がセーブされ、ほんのりとまるい照明が出来上がります。
どの場合にも照明は被写体によってベストな照明機材照明方法が変わってきますが、先の美術館内のセットとしては全体が明るすぎないハニカムグリッド付きの大きなソフトボックスでの照明がとても自然に映るというわけです。
例えば黒背景で商品撮影をする場合などにも、商品以外の背景には必要以上光がいかないようにハニカムグリッドを装着すると、商品が浮き出たような立体感ある照明ができます。
ハニカムグリッドというと、大きなスタジオ機材のアクセサリーのようですが、フラッシュやストロボに装着できるハニカムグリッドもあります。
「なにかいまひとつ」と照明に納得できない方は小さなハニカムグリッドから試されるのもいいかもしれません。

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写真が決め手!

知人が賃貸物件を探している際のお話。
なかなか不動産屋さんに直接行けないため、物件サイトで探していたそうですが、実際に問い合わせて物件の下見に行くのは、写真がよかったところだそうです。
条件や情報があっても、オンラインで決め手となるのはやっぱり写真。
それは物件でなくとも食材から、洋服、小物などあらゆるものがそうであると同じことです。
例えば昨今ブームとなっている民泊の代表格と言えるサイト、Airbnb。
こちらは世界各都市の民泊を効率よく紹介しているサイトですが、システムのみならず写真がきれいで選ぶのが楽しい、というのも一つでしょう。
実際に日本版のAirbnbでもヨーロッパの各国版でも、採用情報の中に「写真撮影」というカメラマン採用枠があります。
現在日本版での求人はありませんが、ヨーロッパの国での求人欄には写真機材の保持、経験などを問われる項目があります。
つまりは、オンラインで滞在先を決める場合にも立地や値段などの条件以外に、目で見て決める「写真」がとても大切な役割を果たしていることを熟知しているからということですね。
光のちょっとした加減、部屋を撮影する際の角度、露出の加減など、ちょっとしたところで随分と印象が変わってしまうのが、物件写真です。
よく、人は環境からの情報の80-90パーセントが視覚から、といわれますよね。
それゆえにも「写真」の力って大きいですよね。

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女優と照明

すでに共通認識として通っている「女優ライト」。
女優さんがテレビ出演の際に他の演者さんとは別にライトを設置することを指しますが、本当にそんなに効果があるのだろうかと思ったことありませんか。
テレビ照明のような非日常なものでなくても、スナップショットなどでも照明によって女性がより美しく写るかということはちょっとしたことでもわかります。
例えばSNSなどで自撮りをするのにも、明るい照明の下で撮影する場合とそうでない場合には違いがはっきり出ますし、最近ではインスタグラムでモデルさんが小さなライトでもきちんと照らしながら撮影しているのが話題になったりました。
昨年は女優の斉藤由貴さんが「美の秘訣」の問いに、「照明さんが女優ライトを置いてくれるから」とドライなのか謙遜なのか直接な回答をして、「女優を殺すには刃物は要らぬ、照明一つを消せばいい」という名言を残しました。
本物の女優さんの言葉と思うと説得力も倍増です。
ポートレート撮影の時にも、同じように照明は美しい仕上がりに不可欠です。
屋外の撮影で照明はいらないと思っても、レフ板を当てるだけでも写り方は違ってきます。
女優のみならず、女性には「光」が不可欠ということですね。

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撮り初め

新年明けましておめでとうございます。
年始の初めての行事は「初売り」「書き初め」「初蹴り」などと申しますが、新年はじめての写真撮影を「撮り初め」「初撮り」と言えるのなら、少し意識をして写真撮影を楽しんでみたいものです。
普段から好きな撮影対象を照明方法をちょっと変えて撮影してみたり、スマートフォンとコンパクトデジタルカメラ、一眼レフそれぞれを使い分けて変化を楽しんでみたりするのもいいですね。
巨匠アラーキーが言っています、毎日歯を磨くように毎日目を磨けと。つまりは毎日シャッターを押すことが写真撮影にとって大切なことだと。
気軽に色々な媒体で写真を撮れるようになった今日、それらの写真をコンピューターやHDにアーカイブすれば膨大な量になります。デジタル撮影だからこそ一枚一枚の撮影を大切に撮影していきたいですね。
今年もみなさまの写真にまつわるすべてのことが充実していますように。
撮影に関するご相談もお気軽にお声がけください。お手伝いできることがありましたら幸いです。

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縦位置グリップのすすめ

一般的に横長のカメラボディーで縦位置の写真を撮影しようとするとシャッターボタンに合わせて右手脇部分が大きく体から離れます。横位置を撮影する際にはブレないように両脇を締めてカメラを支えることができますが、縦位置の場合この体勢のため安定して撮影できないことがあります。
それに対応しているのが縦位置グリップ(バッテリーグリップ)です。
一眼レフカメラやミラーレス機の電池蓋を取り外して装着するもので、横長のカメラの底部分にグリップ部分が足されて、見た目には真四角なカメラボディーに見えます。
プロカメラマンの撮影するカメラが大きく見えるのはこのグリップ部分があるからかもしれませんね。
縦位置グリップをつけると、文字通り縦位置の撮影が横位置の撮影をする時と同じような構え方が可能になりしっかりとホールドしながらの撮影できます。

さらにもうひとつバッテリーグリップとも言うように縦位置グリップのメリットは、グリップ部分にバッテリーが二個装着できるため、普通のカメラボディーで撮影する場合よりもバッテリーの持ち時間が断然アップします。バッテリーをより消費するインターバル撮影や動画撮影の際にはその差が歴然としてきます。縦位置よりもバッテリー重視でこのグリップを装着している人も多いでしょう。

この二点のメリットだけでも十分縦位置グリップをおすすめできるのですが、デメリットといえばボディ部分を足すことからもちろんカメラの重量が重くなることです。男性はもちろん、女性カメラマンにとっても重量増の負担は大きいです。
ただ、三脚使用時や大口径レンズなどを装着する際にはかえって安定感が増してバランスが良くなるというデメリットの中のメリットもあります。
メーカーによってはマクネシウム合金仕様のものもあるので、これから装着してみようという方はメーカーの縦位置グリップをまずみてみてください。

プロカメラマンの撮影、ファッション、広告、出版の商業撮影などでは随分と縦位置写真が多いので、一度使用すると手放せないのが縦位置グリップ。
前回話題にとりあげました写真家RKさんも縦位置グリップをつけてますね。そう、彼の作品も縦位置写真が多く見られます。

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話題のフォトグラファー

2018年12月に、日本のみならず世界中で話題になった富士山の写真があります。
それは電線が交差する商店街と真うしろにそびえ立つ富士山の写真。
迫り来るような迫力ある富士山と「THE・日本」というような電線が頭上を埋め尽くし、レトロな商店街の組み合わせは、これまで見てきた絵はがきの中の富士山の絶景とはまるで違った写真で、一瞬にして目をひきます。

撮影者はRK(RyosukeKosuge)さん。
iPhoneフォトグラファーでもあるRKさんのインスタグラムのフォロワーは23万人を超えています。
独特な構図と遠近感の切り取り方でフォトジェニックかつ摩訶不思議な世界を映しだしています。
富士山は昔から芸術の被写体として魅了し続けてきましたが、絵画でも見るように逆さ富士や赤富士、などなど構図もテーマもさまざまです。同様に写真も写しても写してもさまざまな瞬間の顔をみせる富士山は撮影者にとって飽くことがありません。
そんな富士山の意外な一枚に、日本人もそして有名な「富士山」を知る外国人にもアッと言わせた一枚がRKさんの富士山です。
インスタグラムでのこの富士山の写真の「いいね!」はなんと50万強のいいねで支持されています。
この写真、富士山周辺に詳しい人や近隣出身の人なら分かるかもしれませんが、山梨県富士吉田市の「ほんちょう2丁目商店街」が撮影の地。この商店街は昭和らしいレトロなムード漂う街並みで、南西を撮影の背景にすると、真っ直ぐ続く商店街の背にそびえ立つ富士山を見ることができるのです。
でも一体誰が電線が空を覆う中で富士山を撮ろうと思ったでしょう。

日本をはじめ、アジア中心の写真は神秘的かつ魅惑的な光景、それに加えRKさんの構図の作り方が面白くて、インスタグラムでもサイト内の作品も見甲斐があります。ゆえに日本だけでなく海外で注目され紹介されている今話題のフォトグラファーです。

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写真でみる2018年

ロイターのサイトに写真というカテゴリーがあり、その中に「Pictures of the year 2018」とい う写真特集があります。
この一年間の世界各国での出来事を捉えた100枚の写真。 ドラマティックな写真、奇跡の一瞬を収めたような写真、ジャーナリズムがなければ知り得な い出来事の写真、目を背けたくなるような写真などなど、ワールドプレスフォト(世界報道写 真展)のように美しくもあり残酷でもある現実を捉えた写真から、2018年の出来事を見ること ができます。
足早に過ぎていく一年ですが、100枚の写真を見ているだけで、このニュースは今年の出来事 だったんだ、あ、こんなことがあったな、などと改めてこの一年間で多くの出来事が起こった ことに気づきます。そしてまた紛争が続く地域や民族、各地での災害が終わったのではなく続 いていることにも。 これら100枚の写真は撮影機材の技術はもちろんのこと、プロのカメラマンの経験値と撮影技 術などがあってこそ実現した一枚で、世界に報道されるべく意義のある一枚を撮影したカメラ マンへの羨望とともに畏怖の思いがつのります。
百聞は一見に如かず、という言葉を、報道写真を見るたびに思い出します。 詳細を知ることができるニュース、新聞での内容、文章も欠かせませんが、一瞬で見て知るこ とができる映像、写真、といった視覚の情報はなによりも早い。 視覚の情報は五感の中で8割を占めるというほどですから。 理屈はともかく、プロのカメラマン達が撮影した2018年の数々の場面、ご覧になってはいかが でしょうか。

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特別なときこそ

クリスマスに年末年始。師走本番の12月下旬に入りました。
イベントごと多し。子供から大人までちょっとそわそわする時期です。
クリスマスパーティーやディナー、忘年会に新年会。子供達の集まりから親族での集まりなど、あらゆるイベントが一気に押し寄せます。
そんなときだからこそ、いろいろなことが特別です。
服装はもちろんのこと、食事に行くレストランの場所、テーブルを囲むメンバー、料理の内容。
ちょっといつもとは違うおしゃれ、そしていつもとは違う場所、いつもとは違う料理。
それは家庭でも外でも「ちょっと違う感」は共通です。
そんな特別なときこそ、写真を撮るのにピッタリなタイミングです。
老若男女ちょっとおしゃれをする機会に写真をとておくことは、日常生活の何気ない瞬間の写真が尊いように、特別な日の写真もしかり。
「なにかと違う、いつもと違う」時を目安に写真を撮るのはスナップ写真やポートレート写真の腕をあげる練習になるように、特別なこの時期に写真を撮らない手はありません。
また家庭でも特別な料理が作られています。そんなとき、料理の写真を撮るものひとつ。
腕によりをかけて作った人にとっても、美味しそうな料理写真を撮られるのは嬉しいもの。
シチュエーションも様々ゆえに、撮り方も様々。特別なときだからこそ写真撮影も一緒にどうぞ。

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