小物撮影のピント合わせ!

アクセサリーやオブジェ、植物や花など小さなものを撮影する際には一眼レフカメラではマクロレンズで、そしてコンパクトカメラではマクロモードが役立ちます。

小さな被写体に立体感を出して撮影したり、「迫力ある」または「ディテイルに説得力のある」撮影をするために被写体に近づいて撮影する方が有効だからです。

さてその際に、焦点がうまく定まらない、ということがよくあります。マクロレンズ、マクロモードでは距離の読み取りがうまくできないときに、ピント設置が定まらないんですね。
これに似たようなことは、白を基調にした被写体、また被写体と背景などトーンカラーが同じような場合には焦点距離が定まらないことと同じです。

そんなときの解決法として、ペンを使ってみましょう。
被写体上のピントをおきたい場所にペン先を近づけます。そのペン先にピント定めると、オートモードでもすぐに察知してピントを合わせることができます。
ペンでなくても、「芯」部分がよく見える鉛筆でも同様に機能します。
人によっては色鉛筆だったり、長細い厚紙だったりと、使いやすいものでいいのです。
ピント合わせに、かざす手が邪魔にならないように長細いものであればいいので、持ち歩きやすくてわかりやすいものを普段からカメラバックに入れておくといいでしょう。

撮影機材・LED照明の専門店

メインでもサブでもOK!

先日写真撮影ではなく、テレビの番組制作の撮影に同行しました。撮影スケジュールはロケ撮影で、かなりの箇所を廻るタイトなものでした。
ブツ撮りから、遅めの午後からやや光が足りなくなった際のインサート撮影まで、照明を必要になった際に、ビデオカメラマンが取り出したのがLEDのコンパクト照明でした。
持ち歩きに便利、軽量、場所をとらずに数個用意していました。取り付けも簡単で動作の無駄がなく、タイトな撮影スケジュールにもすぐに対応できますし、バーンドアやフィルターが装着しているため被写体に合わせて照明量の調整も可能です。

撮影は写真はもちろんビデオでも照明が大切。
コンパクトLED照明が常時、サブ照明として必須機材になっているようです。

撮影機材・LED照明の専門店

色かぶり対策!

色かぶりとは?
これはフィルム撮影でもデジタル撮影でもあらわれる現象ですが、光源の影響によって写真が特定の色に偏っている状態をいいます。
肉眼では普通に見えても、いったん写真となると全体的に緑色や赤色におおわれているようなことがありませんか?それは例えばヒトの目には白色に見える蛍光灯には緑色の成分があり、カメラのホワイトバランス設定が適切でないとその緑色が写真の中に反映されてしまうといったことが原因です。
さて、ではどのようにしたらこの色かぶりを避けられるのでしょう。
デジタルカメラには色補正機能があるため、撮影時にはホワイトバランスの設定をまず確認したいですね。マニュアル設定のホワイトバランスが難易だったり、時間がない場合には少なくとも光源が蛍光灯、白熱電灯、自然光のどちらかに合った撮影モードに切り替えることがまず大切です。
それ以外に、撮影後の色かぶり除去には写真加工ソフトなどの「自動補正モード」といった機能を活用すると簡単に緩和できます。

撮影機材・LED照明の専門店

黒締めと透明感!

先日お話しした「黒締め」、これはワインや飲料水などのボトルに使われるテクニックゆえに、容器とさらに中身のものの透明感が問われます。
そこで用いられるのが、黒締めですが、それとともにライティングには逆光を利用することがあります。
メインライトの他に、商品の斜め後、または真後ろからの逆光によって輪郭をはっきり浮かびあがらせることとともにガラスボトルなどの容器と商品そのものの液体の透明感を表現できます。

その際にはメインの照明と逆光の光量バランスが重要です。
ボトルの色、液体の色、エチケットなどの商品に巻かれている帯などの色なども考慮しつつ、白飛びしないほどのライティングで、もちろん露出アンダー気味ではないライティング。
ここが難しいところですが、白飛びに関しては「黒締め」が大変活躍してくれます。
ちょっとした手間ですが、大きな差が出るのがこういったテクニックです。

撮影機材・LED照明の専門店

黒締め!輪郭をくっきりと!

「黒締め」。なんだか仰々しい単語ですが、これ、商品撮影では結構使われる言葉、技術です。ワインボトルといったガラス製のボトルから、ペットボトルなどの清涼飲料水、ミネラルウオーターなどにも用いられると思います。
商品撮影には、カメラのファインダー内に写る画像そのものを使うものから、切り抜きといって、写った商品のアウトラインを切り抜いて、背景が真っ白のように、そこに商品をのせる方法があります。
黒締めはその後者に使われるテクニックです。
ボトルなどの形に合わせて、黒紙、黒ケントを設置します。つまりは商品の周りを黒でかたどった状態で撮影するのです。
これによって何が変わるかというと、ボトルのふち、商品と背景の境界線が、「黒締め」をすることによって白飛びすることなくはっきり映し出すことができます。
ディテールが大切な商品撮影にはとても大切なテクニックです。
ライティング術も大切ですが、こういった商品ごとの細かな撮影技術が写真撮影の仕上がりを大きく左右します。

撮影機材・LED照明の専門店

臨機応変に!

一脚が便利なところは場所を選ばないという点です。
お話しした通り、人が多いところでスペースを確保できない場合は一脚がよく使われます。フォトグラファーが一脚を使用するシーンは、例えばスポーツ撮影。サッカーの試合など注意をしてみるとピッチの両側、ゴールのサイド後ろ側にはびっしりとフォトグラファーが据えています。その多くのカメラマンが一脚を使用しているのがみることができるでしょう。撮影の特性上、超望遠カメラを使うので、さらに使用頻度が高くなります。タイプは違いますが、ファッションショーなどでの会場でもやはりフォトグラファーが使用するのは一脚になってきます。
このように狭い場所でも使用できるという点と、もうひとつ場所を選ばないというのは安定していない足元、例えば野外での撮影で、坂や段差で平行な場所でも問題ないということです。
脚を置く場所は一点だけなので、たとえ坂でも、そして段差があるところでも撮影準備に支障がないんですね。

安定させる意味で、一脚部分を撮影者の脚に持たせかけたり、また段差などがあれば、地面と段差の部分に一脚の重心をおいて安定を保つという方法があります。

三脚のようにまず平行に設置してから撮影する、というのではないので、撮影までの準備時間も短縮できますし、また一点のみが地面に接しているので、動きの速い被写体を追いかける場合や、またビデオでのパン撮影などにもとても便利です。

撮影機材・LED照明の専門店

ISO感度について!

ISO感度という言葉に慣れ親しんでいない方もいらっしゃると思います。
まずISO感度というのは撮像素子(CCDまたはCMOS)が一定の時間内に受け取ることが可能な光量のことです。
数値は100・200・400・800・1600・3200となっています。
数値が低ければ低い程、ノイズは少なくなりますが、光量が少ないので暗いところではシャッタスピードが遅くなり、手ぶれが起きやすくなります。
また高ければ高い程光量が上がるのでシャッタスピードは速くなり、手ぶれが起きにくくなります。ですが、ノイズ成分が増え、画像が粗く、解像度が落ちるというデメリットがあるんです。

こういったものですので、場面によってISO感度を上手く使い分けて下さいね。
基本的には明るい所だとISO感度は低めに、暗いところだとISO感度は高めに設定するといいですよ。
ですが、もし三脚をなどを使ってしっかりとカメラを固定して撮影するのなら、暗くてもISO感度は低くした方が画質が良く撮ることができます。

このようにISO感度について述べてきましたが、実は最近のデジカメは技術が大変発達して、昔ほどISO感度が高い状態ので画質の粗さはなくなってきています。デジカメの進歩は本当に凄いですね(笑)。こうなると手ブレを気にするか、多少の画質の粗さを気にするのか、どちらかによって設定を変えるわけですが、いずれにせよ最近の機種ですとそこまで気にしなくても大丈夫になってきています。

撮影機材・LED照明の専門店

みずみずしさと食欲!

「美味しそうな写真」は見ているだけで食欲がわいてきます。
みずみずしい、そんな表現がビッタリの食材や料理の写真は、ブロガーさんを含め料理写真を撮影する人にとっては関心ごとの第一。
スーパーマーケットで美味しそうに見える食材に注目してみましょう。
新鮮でみずみずしさは、定期的に霧吹きがかけられることや、照明によって演出されています。
食材を鮮度よく保つためという実質的な目的からも、水気や温度に気を配っています。それは同時に「みずみずしくみえる」ということにつながります。

つまり写真撮影をする際にも、「美味しそうに見える」ことと、食材の鮮度を保つようにすることによってみずみずしい様子が演出できるということにもなります。
野菜や果物などを撮影する際に霧吹きをかけたりするのも同様のこと。
照明はとても大切なキーポイントですが、熱くなる照明を長時間照らしては反対の効果をまねいてしまいます。撮影テストと実際の撮影本番のみに照明を設定したり、また室内温度を低めに設定したり、食材を氷水につけてシャキッとさせたりなど、小さな工夫も「みずみずしさ」を活かせます。

生活のちょっとしたヒントからも写真撮影への知恵や工夫がうまれてきます。

撮影機材・LED照明の専門店

まわる流行!

雑誌などで広告写真を眺めるのも実は写真撮影にとってとても有効なのです。
ぱらぱらと時間をつぶすしているようでも、雑誌の中の広告を見ていると気づくことがあります。
主にファッション写真ですが、時代によって、というよりもそのシーズンごとによっても特徴があらわれます。モードを主張するために、そのシーズンごとのコンセプトを強調するためにデザインのみならず写真の撮り方にも違いが出てくるのです。
ある化粧の仕方や髪型などをみて「80年代だ」と分かるように、時代によって写真の撮影の撮り方にも特徴を見て取れるということです。

例えばここ最近、あるトップブランドの一つで以前ではありえなかった撮影の方法を取り入れている例があります。それはモデルを正面フラッシュで撮影しているものです。カメラ本体のフラッシュやカメラボディーに装着したフラッシュをたいて撮影すると、コントラストが強く、さらにモデルの後ろにはっきりとした影ができます。本来ならばこの写り方を避けるために微妙なライティング設定や、複数の照明や補助光などを駆使して撮影してきました。
ここで、このブランドのような写真を提示してきたのは、そのスナップ感が新鮮でインパクトが強く、人々の印象の中に残るのです。しかもそのフランクさがかえってカッコよく写ったりもするのです。こんな風に時代ごとに変わる写真撮影の方法を発見するのも、実際に自分が撮影する際にヒントになることがあるかもしれません。

撮影機材・LED照明の専門店

マニュアルから外れること 2

いくつかある、マニュアルから外れることでオリジナル性がうまれる写真撮影があります。
その一つが逆光での写真撮影。
一般的なマニュアルでいえば、逆光で写真撮影は避けたいもの。なぜならば肝心な被写体が暗くなって背景が白飛びしたり、コントラストが強すぎて映されているものがわからないといったことを避けるために。

しかし、料理撮影から人物撮影まで、実際に逆光を利用した写真は数多くあり、その見栄えも順光を勝ることがしばしばです。
それはスタジオ撮影のような照明と違い、普段の生活で私たちがモノを目にする感覚に似ていて自然な感じとともに、逆光がもたらす被写体を縁取る光や、後ろからあたる照明によって立体感がうまれたりするからかもしれません。
今日料理雑誌や、人物のポートレートなどで逆光が利用されることにもうなづけるのではないでしょうか。
もちろん被写体が全く暗くなってしまっては元も子もありません。
レフ板などで自然な補光をケアして、面白みのある写真を追求してみたいものです。

撮影照明のライトグラフィカ