『ドキュメンタリー映像』

写真家のホンマタカシさんが、北海道・知床半島の斜里町で行われているエゾシカ猟を6年前から取材して完成させた、ドキュメンタリー映画「最初にカケスがやってくる」。
個人的にたいへん興味深い映画ですが、今のところ上映未定だそうで。。。

知床の地で行なわれるエゾシカ猟の模様を収めた映像には、増え続ける野生のシカと高齢化する猟師の現状、猟の様子やシカの解体、流通の現場から人がシカ肉を食べるところまで全て盛り込まれています。
雪で覆われた冬の北の大地と厳しい自然の中で、したたかに生きる野生動物たちの姿も淡々と写し出されます。

ホンマタカシさんは、これまでも野生動物との共存をテーマに作品を発表してきていて、この作品は、2011年に開催された個展で発表された「trails」シリーズの続編。
作品はナレーションやテロップを一切入れない生の映像と音楽で構成され、神秘的な世界観を生み出しています。

「撮りたい」という欲望には色々あるんですね・・・。勉強になります。
ちなみにカケスとは鳥の種類で、エゾシカ猟の痕跡に血肉を求めて野生動物がやってくる、という趣旨。
「trails」の写真は見たことあって、心を揺さぶるものがあったので、映像としても是非見てみたい一作です。

撮影機材・LED照明の専門店

静電気をとって汚れをとる

パソコンでもカメラでも、電気系統の周りには静電気によって集まるホコリやチリなどによってできる汚れが目立ちますよね。
カメラ本体にもモニターにも、繊細な部分に傷をつけずにきれいに拭けるクロスとして、眼鏡拭きのクロスをお勧めしたことがあります。
最近ではさらに進化して、超極細繊維の表面に静電気を取り除く重合体(ポリマー)を形成させたクロスまで登場。
つまりは、拭くことによって静電気を取り除き、汚れを取るというのです。

たしかに乾燥しているこの季節、機材の掃除をしても、それによって生じた静電気がホコリを離さないということもありますね。
しかし静電気を除去しながら掃除ができるクロスでは拭き取り後の繊維の付着もないとのこと。
調べてみるといろいろなメーカーから「静電気除去」のクロスがでています。

家の中の掃除道具で「静電気を活かして」ホコリをとるというクロスを利用したバーを使ったことがありますが、静電気でクロスにホコリを付着させて汚れをとるというもので、なかなか重宝ものです。

それと反対に、静電気自体を除去するというクロス。
カメラやパソコンのみならず家電製品に囲まれている現代人としては是非試してみたいアイテムですね。
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ

犬派・猫派

子どもの写真を見ていて飽きないのと同じように、動物好きにはペットの写真を見ていて飽きない人も多いでしょう。中には子どもの写真ではなくペットの写真を持ち歩いている人もいますよね。

愛おしい存在だからこそ、写真におさめておきたくカメラを手にします。
だからこそ、子どもはもちろん、犬、猫の写真も撮っても撮っても限りがありません。
昔から動物写真は人気がありますが、最近殊に猫の写真集(本)の話題を耳にします。
猫好き、猫写真で知られている岩合光昭さんの「岩合光昭の世界ネコ歩き」から、歌手の坂本美雨さんの「ネコの吸い方」、作家の角田光代さんの「今日も一日きみを見てた」などなど。
坂本美雨さんはインスタグラムで毎日のように愛猫の写真をアップし、フォロワー数は7万件を超えています。同じく愛猫家の角田光代さんは愛猫「トト」をテーマにしたブログを持ち、それが一冊になって発行されたのが「今日も一日きみを見てた」です。既に重版を繰り返しているほどの盛況ぶり。

犬写真だって、以前ご紹介した一般の方がインスタグラムに投稿した写真が話題になって「ムーとたすく」という本が発売されたり、女優の石田ゆり子さんが愛犬の写真を撮ってレポートしたものコンテンツがエッセイ本として発売になったりしています。

ただ、犬の本はネコの本に比べると、愛犬にスポットライトをあてた一冊よりはしつけや犬種によっての違いを説いた本が多く見られるような気がします。
それも犬とネコとでは人間との関係のもちが方が違うからでしょうか。

犬派、猫派のみなさん、それぞれ触発されながら、さらに愛犬、愛猫の写真をどんどん撮りましょう!
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ

花火

刑部信人(おさかべのぶと)さんの写真集「花火」の発売と同時に、同名の写真展「花火」が4月11日から5月3日まで、京都のFOIL GALLERYで開催されます。

優美で刹那的な花火は人々を魅了し、これまでも幾多ものアーティストによって作品のモチーフにされてきました。もちろん写真家によっても被写体として花火の写真が撮影されています。
しかし、この刑部さんの「花火」はそれらのどれとも違う「花火」を見せてくれます。
まるでコンピューターグラフィックスのような模様、曲線、ニュアンス。「花火」という題名がなければ、被写体が花火だとは一見思えないような写真です。

「『花火』の作品は、宇宙へのあこがれを表現している」という刑部さんは、フィルム写真からデジタルカメラでの作品制作を始め、デジタルカメラゆえの高解像度で見たことがないものを撮影しようと花火を被写体に選んでいます。
デジタルカメラだからこそ撮影し、表現できる方法と被写体と言えるかもしれません。

写真集と一緒に味わいたい写真展です。
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ

自撮りアプリ

「selfie(自撮り)」という言葉が辞書に載るようになった現在、この自撮りブームのきっかけになったスマートフォンにて自撮りアプリがしのぐのは時の流れでしょう。
そのなかでもダントツの人気を誇るのが「BeautyPlus」という自撮りアプリ。

「美顔」を作り出すためのこの自撮りアプリは、プリクラの定番でもある目を大きくする加工はもちろん、美白から小顔加工まで自由自在。
ちょっとしたグラビアアイドル並みのかわいさ、美しさの「自撮り」が出来上がり。

さらにこのアプリは美顔のみでなく、自動「足長」加工まで網羅。
クリックひとつであら不思議、自然な美しさのスラリとした美脚に編集。

噂が噂を呼んで人気自撮りアプリのトップとなったこのアプリ、開発元は中国企業で、このほかにもアジア圏の需要を見越したアプリで勢いを増しています。
韓国や中国でも美白、小顔、スレンダーな女性は今や典型的なアジア美女のアイコン的シンボルですからね。
キレイに撮りたい気持ちは世界共通。まだまだ自撮りブーム続きそうです。
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ

『色によって変わるイメージ』

いきなりカラーセラピーのようなタイトルですが・・・
目から入った光は脳の視床下部に届き、神経や内分泌系に影響を与えます。
神経や内分泌系は精神状態と大きく関係しているので、視界に入ってくる色によって
そのもののイメージや受け取り方が違ってきます。
要するに、青は寒そう、赤は暖かそう、という具合に、色はイメージを生むというこ
となんですね。

しかし、経験が関連して浮かび上がってくるイメージというのもあるので、同じ色で
も人によっては異なった連想が出てくることもあります。

写真も光と影と色で出来ているので、その組み合わせによって印象が変わります。
蜷川実花さんのような鮮やかな色の写真は華やかな印象を与え、見る人を楽しい気持
ちにさせます。
反対に白黒写真をみると時が止まったような印象を与え、どこかセンチメンタルな気
分になります。
ただ先述のように、同じ色でも経験によって色の印象は変わるので、もしかするとぼ
くと反対の感情になる人も中にはいるかもしれません。

とはいえ、被写体があってそれなりの条件が揃ってしまうと、光と色をコントロール
するのは容易なことではありません。
絵画のように自分で色を生み出す事ができれば、イメージと色を結びつける事ができ
ますが、写真はそう簡単にはいきませんよね。
何を撮るか、それをどのようにしてコントロールして自分のイメージに近づけるかを
常に意識し、光や色の組み合わせを決めていけば、撮りたい写真に近づく事ができる
のかもしれませんね。

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『過去と現在』

興味深いアプリが開発されました。
その名は「Pivot」。
現在の街並みにスマホをかざすと、その場所の「昔の姿」を映し出してくれるアプリ
でスマートフォンをかざすと、その場所の数十年前の姿が画面に表示されるというも
の。

YouTubeにも動画がアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=j-VoveKtEFk

これはタイムトンネルの入口をつくりたいという思いから計画されたものということ
ですが、全世界の過去がスマートフォンをかざすだけで見ることができたら、旅行の
新しい楽しみが生まれそうです。

それだけだったら、まあ一見「セカイカメラ」的なARアプリの一種で特に役に立たな
そう、と思われるかもしれませんが、実は意外と深い意味があるんです。
開発者たちは「Pivot」が歴史保存のプラットフォームになってくれれば、と考えて
いて、過去の写真はオンラインで集め、GPS座標に結びつけられて正確かどうか判断
されるようです。
同時に、現在の街の風景もアーカイブされていく、というわけです。
とてもビッグなプロジェクトじゃないですか。
現在の写真がいつか未来で 「過去の写真」としてPivotに映し出される日が来るかも
しれませんね。

歴史的に重要なパレスチナとボストンの各地点に対応するものが、今年の秋に発売さ
れるようで、その後他の都市にも広げていく予定だそうです。

今いるところが昔どんな風景だったのか、とても興味がありますし、また、街は常に
変わっていくものですからその変遷を詳細にたどったり、シンプルにノスタルジック
な気分に浸れたりする、上手くいけばそんなアプリになり得るかな、と。

日本対応のPivotが開発される日が待ち遠しいですね。

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キットバック

いわゆる「プロ並みの写真」を撮影するには撮影機材、ことのほか照明機材が必要になります。
ライトスタンド、ソフトボックス、アンブレラ、レフ板、ディフューザー、ブームなどなど、厳選しながらもひとつの被写体を撮影するには大きい機材から細かなものまで様々です。

カメラ自体、レンズやバッテリーなどとともに持ち歩くだけで結構な荷物になりますが、カメラバックに加え撮影機材を持ち運ぶのは手間と力が必要になると考え、ずばり「面倒」になるでしょう。

しかし、つねに撮影機材、照明機材を「撮影準備OK」の状態にしておくとストレスフリーです。
つまり、機材を全て一カ所にまとめて、持ち運びができる状態ということです。
弊社の撮影照明機材セットでは、その全ての機材が収納し持ち運びができるキットバックが含まれているものが多くあります。機材をキットバック内に収納できるので、自宅やオフィスなどで撮影機材を保管する際にもとても便利です。

撮影しない間に、機材を別々の場所で保管しておくと、いざ撮影準備をする際に用意し忘れたり、つい見落としてしまうこともありません。使用後はキットバックに全て収納することで、次回の撮影には全て揃った状態で持ち出せるのでスムーズです。
撮影するごとに、「あったら便利なもの」が浮かんでくることがあれば、忘れないうちにキットバックに収めるようにしておけば、文字通り「撮影準備OK」のスタンバイ状態のキットバックができあがります。
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ

二年ぶりのダブル受賞

第40回木村伊兵衛写真賞の受賞者が発表されましたね。
石川竜一さんと川島小鳥さんのダブル受賞です。

石川竜一さんの写真集は「絶景のポリフォニー」「okinawan portraits 2010-2012」で沖縄生まれ沖縄在住の石川さんの地元への視線が凝縮されている2冊の写真集です。
川島小鳥さんの写真集「明星」は3年間通った台湾での撮影をまとめたもので、「未来ちゃん」でブレイクした川島さんの独特な視点ががテーマを変わったこの写真にも、そして装丁にもつまっています。

芥川賞や直木賞を代表に、文学での賞から毎年素晴らしい作品が輩出されるように、写真界でも賞によって見いだされ、注目されることによって写真業界全体も活性されます。
授賞式は少し先の4月27日、彼らのコメントにも注目です。

受賞作品展は4月11日から20日まで東京・新宿のコニカミノルタプラザで開催です。
手に取る写真集とはまた違う、展示される写真を体感できる機会を是非お見逃しなく。
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ

『スマートグラス』

日本のメガネブランド「JINS」が、目の動きと頭の動きを測定できるアイウェア
「JINS MEME(ミーム)」を発表しました。
「JINS MEME」はグーグルが開発した「グーグルグラス」のようなハイエンドな機能
を内蔵しているわけではなく、歩数計算や体軸のチェック等のほか、目の疲労や集中
度を検知する機能を持つ、いわば未来の健康アイテムです。

フレームの3カ所(基部、鼻パッド、鼻の上の部分)にある電極が、瞬きや8方向の目
の動きを検知し、収集されたデータはBluetoothで着用者のスマートフォンに送信さ
れ、自動的に分析されるとのこと。

デザインも普通のメガネとほとんど変わりなく、度があるタイプとないタイプの両方
選べます。
健康ブームな上に高齢者 社会である日本にとっては需要の高そうな商品ですね。
子どものゲームやスマートフォンのしすぎ対策にも良いかもしれません。

「JINS MEME」は、フレームに内蔵された加速度センサーとジャイロセンサーによ
り、目の動きだけでなく体の動きも分析でき、歩数計算や体軸のチェック、上下動や
横移動の測定、姿勢角の捕捉などの追跡機能があるようです。
いやすごいな。目は悪くないけど欲しい・・・。
これならダテメガネでも、「カッコつけ」以外の正当な理由となりますもんね。

「JINS MEME」はまだ発売されていませんが、オムロン・ヘルスケアと連携し、2016
年の商品化を目指し共同開発するそうです。

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