携帯電話と同じように

ヨーロッパ諸国とくらべると、日本での携帯電話の使い方は非常にマナーを尊んでいるのが一目瞭然に分かります。
日本へ旅行したことがある海外の友人たちも、まず公共の場で日本人が携帯電話で話をしていないことに驚きます。マナーモードはもちろん、公共交通機関で電話で会話をすることはされませんね。
とくに電話大好き(おしゃべり大好き)のイタリアでは、公共スペースで電話をすることは普通のこと。しかもマナーモードのように発信音や着信音をミュートにすることもなく、電車、さらには新幹線のような特急電車でもあちらこちらで話し声と電波音が鳴り響いているほどです。
当然騒がしいのですが、その状態に慣れてしまって、日本での電車内の光景を見ると本当にびっくりします。誰一人話すことはなく、携帯電話やスマートフォンを使っていても、全く音はないという徹底ぶりが外国人には印象が強いようです。

ところで携帯電話での電信音には敏感ですが、カメラの設定はカスタマイズされていないことがありますね。焦点があったときやシャッターをきる際の「ピピッ」という音はそれほど大きなものではなく煩わしいこともありませんが、撮影できる室内や静かな場所では、ちょっとしたその「ピピッ」も気になることがあります。メーカー、モデルによって初期設定は違うので、セットアップメニューからTPOにあった撮影ができるように確認してみましょう。
携帯電話と同じように、カメラ設定もちょっとした配慮を!

撮影機材の専門店

機材もプロテクト

季節柄で花粉やさらに今年は通年に増す量の黄砂などで、普段からマスクをする人が目立ちましたね。
関東近郊、中部地方などでも黄砂の影響で、建物の窓、車の表面など細かい砂、ほこりの汚れが明らかに分かるくらいでした。
マスクで花粉やほこりを防ぐように、屋外での撮影に使用する写真機材も撮影前の準備や撮影後の掃除が大切です。
外出すると花粉やほこりを感じるように、撮影で一日外で使用したカメラ、機材は思っている以上に汚れているものです。細かなほこりが細かな機材の接触部分、装填部、などに入り込んでしまったりすると手入れも面倒になってしまうので、普段から使用するたびにケアをするといいですね。
手順としてはまず、ブロアブラシで全体のほこりをとりのぞきます。その際にはレンズはもちろん、レンズキャップもつけたままほこりを取り除きましょう。
ブロアブラシやエアーでとれないほこりはクロスを使います、その際細かい部分は楊枝などにクロスを巻くと取り除きやすいです。
何度も使っているクロスは、それ自体を洗うことも実は大切。見落としがちですが、機材に直接触れるクロスは当然キレイなものを。
外出先から帰って、手洗いをするように、機材も外気から付着する汚れを取り除くことも忘れずに!

新宿西口ライトグラフィカ

絵画からのヒント 2

前回お話ししたのは、写真と絵画の類似点。
今回は双方の相違点をみてみましょう。
一般的に言われる、写真と絵画の違いは、絵画はゼロから足していくもので、写真は100から差し引いていくもの、ということです。
また根本的に制作過程が違いますね。ファインダーをみて、カメラという機械で一瞬にして写真として写す一方、絵画は人の手で時間をかけて制作していきます。
1800年代はじめに、つまり19世紀に始まった写真は、写真発明当時は「これで絵画はなくなる」と言われた時期があったそうです。物をそのまま映し出す写真の技術があれば、写実的に描く絵画はいらなくなると思ったのでしょうね。でもそんなことは21世紀になった今でも起こりません。
なぜならたとえ写実的な絵画でも、真実のみ写すまたは真実しか写せない写真と違って、作家の趣向やメッセージで表現方法を変えられるからです。
たとえ照明や演出などをしても写真は、そこにあるそのものを写し出します。それと違って絵画では意図によってかえられるという違いがあるのです。
相違点や類似点、比べてみると面白いですし、だからこそ両方の特徴を学びながら、それぞれのテクニック、写し方、構図の撮り方などのヒントにできたらいいですね。
双方のよい部分を写真撮影に取り入れていきたいものです。

写真撮影のことならライトグラフィカ

絵画からのヒント

写真と絵画。差異はいろいろありますが、類似点も実はあるのです。
さらに写真撮影、写真の見方も絵画から学ぶこともあるので、絵画を描く、または絵画を鑑賞することによって得るヒントもあるのではないでしょうか。

写真が存在していなかった時代の絵画をみてみましょう。
精密な遠近法から光の射し方などが写実的に描かれている絵画は、画家の卓越した観察力と表現力が現れています。そこからみる光の捉え方などじっくりみてみると、被写体に対する照明器具を設置するヒントにもなります。例えば被写体と背景のコントラストと、メインの被写体にあたる照明の程度など。絵画ですから表現したい程度の明暗をつけれますが、それが写実的絵画の場合、明暗のバランスが崩れていればおかしくなってしまいます。そのため正確な光のバランス、コントラストを表現する必要があるのです。さらに肖像画をじっくりみていると、目にキャッチライトが入っていたりと、人の表情が生き生き見せる、人間らしい演出もなされていることに気づきます。実際に光があるところでは人の瞳に一点の明るい光が入るので、実際にそれを表現しただけなのかもしれませんが。

アート全般がお好きな人は、写真と絵画に違いはなく鑑賞されるでしょう。
絵画を描かれる方もまた写真からヒントを得るということも聞いたことがあります。
それぞれの要素から相乗効果で表現の幅が広がるといいですね。

新宿西口ライトグラフィカ

ビデオカメラの白飛び

カメラで写真撮影をするときと同じように、ビデオカメラでの動画撮影でも露出調整が必要になります。手軽なハンディーカムから、ハイアマチュア用のカメラまで自動調整されますが、それでも環境の変化、屋外や室内での光のギャップによって白飛びや黒つぶれということが起こりえます。
さらにメーカーやモデルの種類によっても機材の特性が違うため、液晶モニターでみて想像しているよりも実際は明るすぎたり、暗すぎたりと映像の仕上がりが違ってくることもあります。

解決としてはひとつはご自分の機材の特質を知ることが大切です。つまり、アンダー目、オーバー目に撮影されがちということがわかっていれば、実際に液晶モニターでみているものよりも、より求めている明るさ(暗さ)に調整していくことです。
そしてさらに確実に解決するには録画した映像をビデオカメラではなく、パソコンの画面で確認することです。
実際にプロの撮影では、撮影するビデオカメラとモニターをつないで、撮影している画像をそのままチェックして、白飛びなどないか露出調整をその場でします。
機材が増えてしまいますし一般に難しい場合には、試し録画したデーターをパソコンに落として映像の確認をするといいでしょう。液晶画面では見えない部分があることがよくわかります。
この小さな確認が、撮影を通して適切な露出で映像を撮れるキーポイントです。

撮影用照明の専門店

昼のフラッシュ

女性のポートレート写真を撮影する際に、より気をつけたいことの一つに、肌をキレイに見せたいということがありますね。照明のバランス、光のあたり方、角度など工夫できる点はたくさんあげられます。さらに露出補正をして明るめに見せることによって、肌の明るさ、キレイさも相乗効果を期待できますね。
そして屋外撮影の際にも肌をキレイに見せるコツがあります。
日中、正午頃は太陽光が真上から照るために、顔にかかる影と光のコントラストが高すぎることと、真上からの光で影の形が煩わしくかかってきます。そのため柔らかい光の午前中早め、または午後の夕暮れ前の光で撮影すると肌の質感が優しく現れます。
またそれプラス、逆光になる立ち位置から撮影する場合には、顔の部分がすっかり暗くなってしまいます。背景が明るい分、さらに顔の部分だけ暗くなります。そこでたとえ太陽光が十分あってもフラッシュを利用するきれいに調和のとれた写真が撮れます。
背景はすでに明るいので、フラッシュを使って正面の顔の部分を明るくすれば、全体の光を損なうことなく肌の色もキレイにでてきます。

照明の足りない室内や、夜の撮影にフラッシュを使用すると、近くにあるものだけに光が届いて遠くのものがすべて暗くなってしまい、フラッシュを使用した不自然間が前面に出てしまいます。しかし日中の野外撮影でフラッシュを使うと、自然な感じに、且つ足りない部分に光が足された補助光としてとても有効です。

写真撮影のことならライトグラフィカ

料理写真の背景

撮れば撮るほどその撮影方法やテクニックに夢中になるのが料理写真。
シズル感という「おいしそう」な感じを写真で伝えるために工夫したり、演出したりすることが必要になってきます。
香りはもちろん、温度も伝わらない写真から「おいしそうな料理」を伝えるためにはどのように撮影したらいいのでしょう。
その一つの代表的なポイントは「湯気」です。
料理から立ち上る湯気を写真に写すことによって、「できたて」「あつあつ」「おいしそうな」といったその場の雰囲気を効果的に引き出すことができます。
その湯気を撮影するためには、なんと言っても背景が大切です。
湯気はどの条件で見えるかというと、湯気である蒸気が光に反射して見える、または暗い背景を背にして立ちのぼる白い湯気を写し込む等ということが挙げられます。
被写体の特徴によって背景の色を変えていきますが、料理写真も同じように「湯気」のある被写体にはそれにあった背景の色を設置できれば理想的ですね。その色は黒に近いくらい色。後は照明の配置によって、光をとらえて湯気が反射し黒色をバックに湯気を映し出せれば成功です。

セットを組む撮影でなくとも、湯気がある料理の撮影にはその場にあるくらい背景を選んで撮影すると効果的です。

撮影機材の専門店ライトグラフィカ

まわる流行

雑誌などで広告写真を眺めるのも実は写真撮影にとってとても有効なのです。
ぱらぱらと時間をつぶすしているようでも、雑誌の中の広告を見ていると気づくことがあります。
主にファッション写真ですが、時代によって、というよりもそのシーズンごとによっても特徴があらわれます。モードを主張するために、そのシーズンごとのコンセプトを強調するためにデザインのみならず写真の撮り方にも違いが出てくるのです。
ある化粧の仕方や髪型などをみて「80年代だ」と分かるように、時代によって写真の撮影の撮り方にも特徴を見て取れるということです。

例えばここ最近、あるトップブランドの一つで以前ではありえなかった撮影の方法を取り入れている例があります。それはモデルを正面フラッシュで撮影しているものです。カメラ本体のフラッシュやカメラボディーに装着したフラッシュをたいて撮影すると、コントラストが強く、さらにモデルの後ろにはっきりとした影ができます。本来ならばこの写り方を避けるために微妙なライティング設定や、複数の照明や補助光などを駆使して撮影してきました。
ここで、このブランドのような写真を提示してきたのは、そのスナップ感が新鮮でインパクトが強く、人々の印象の中に残るのです。しかもそのフランクさがかえってカッコよく写ったりもするのです。こんな風に時代ごとに変わる写真撮影の方法を発見するのも、実際に自分が撮影する際にヒントになることがあるかもしれません。

新宿西口ライトグラフィカ

時代と写真撮影

先日ローマ教皇の退位と新しいローマ教皇の誕生、という大きな出来事がありましたね。たとえキリスト教徒でなくとも、世界的なニュースゆえにテレビやwebニュースなどでご覧になった方も多いでしょう。
ヴァチカン市国のサン・ピエトロ広場が埋め尽くされるほど集まった人たちが、新しい教皇の誕生を一目見ようと、そして祝福しようとした光景を目にされたでしょう。人々の目線から一カ所、つまり教皇を見た映像と、教皇側から広場全体を埋め尽くした人々の映像が交互に映し出されました。

時はすでに日が暮れてライトアップされていました。多くのメディアや人々の中でフラッシュが焚かれているのがみえます。そして同じ方向を見ているその観衆をみていると、スマートフォンをはじめ、ipadなどタブレットで写真撮影をしている人が多いことに気づきました。いまではカメラ、コンパクトカメラを持ち歩いていなくても不意の出来事などにも常に携帯していスマートフォンやタブレットなどで写真撮影が可能なのですね。一昔前だったらこんな光景もなかったでしょう。
これも時代と写真撮影の移り変わりの現れですね。

撮影用照明の専門店

情報集めと体験と

カメラ好きだと新モデルのチェックや値段の比較で、ネット上で検索したり、実際に家電量販店に行って仕様を手に取ってみて、使い心地をはかるために試し撮りなどしますよね。
ネットなら世界中どこでも可能ですが、店舗に行って気軽に検索できるのは日本独特の特権かもしれません。
家電製品をはじめ、カメラメーカーも主要なものは日本のメーカーということもあります、だからこそ海外では日本で販売されているよりも数割割高になります。
セミプロやプロフェッショナルな製品はさらに高価なため、海外ではケースの中で展示販売され、手に取ってみるためにわざわざ店員さんにお願いしなければならない、ということもあります。
だからこそ海外で暮らしている日本人に限らず、カメラやビデオカメラの仕事に携わっている外国人も日本で機材を探したり購入することに「羨ましい」という気持ちを持っていることがしばしばあります。
「日本だからこそ」という特権を多いに享受されてください!

ちなみに弊社のショールームも新宿にございます。
ご利用いただけましたら幸いです!

写真撮影のことならライトグラフィカ