ディテールをしっかり

キレイなレリーフのある彫刻やインテリア品、素材感が強調される衣類、細部にこだわった家具からキッチン用品など細かいディテールのある商品は、しっかりそのディテールを表現したいものですね。

さてそのディテールをくっきり浮かび上がらせるようにして写真撮影するには一つのポイントがあります。それは照明の角度。
正面からの自然光、フラッシュ、ストロボといったすべての照明は細かなディテールが見えず、ぼんやりとしかわかりません。
照明を斜めから当てます。すると微妙なディテール、素材の凹凸などが立体感が際立つことにより、浮き出して見えてきます。

ディテールをしっかり撮影したい場合には「斜め照明」がキーワードです。

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写真プリントの外注

写真撮影、画像処理、色調や露出編集をすませてプリントアウトを外注に出した際、いざ実際にプリントに仕上がるとモニター上で調整したものと随分のギャップがあることってありませんか。
せっかく編集、加工をしたのに、、と。

それぞれ見るモニターによっても色バランスや設定の違いによって同じデータでも違いは出てきますが、大きなギャップを防ぐために、Exif情報の削除ということをお勧めします。
以前にもお話ししたExif情報。これはデジタルカメラやスマートフォンなどで撮影した画像に、画像情報の記録を指します。このExfi情報の中には画像処理、加工、トリミングなどの情報も一緒に含まれるので最終的に編集が終え保存する際にExif情報の削除を選択します。

撮影した画像と編集した画像処理のデータを一致させることによって、ご自分でモニター上で見た画像と、写真としてプリントされたものの画像のギャップが避けられるでしょう。

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質感を大切に

写真学校などで撮影技術の前に学ぶことが、「質感」です。
これはもちろん学校や写真コースなどで学ばなくても、人それぞれのセンスですでに持っているものなのですし、普段から感じていることなのですが、あまりの多くの情報、映像の中にいると、かえって鈍感になったりして、実際に撮影する際に配慮が足りなくなったりします。
質感を見て感じる、わかることと、質感を撮影するテクニックは違うでしょう。
普段から広告写真などで、この素材だからこう見せている。といったように写真の見せ方に関心を持ってしっかり見ることも写真撮影のテクニックにつながります。

質感が重要、かつ表現することが難しい被写体としてジュエリーが挙げられるでしょう。
質感を引き出すのも、ここでも照明がたいせつです。
ただ、ナチュラルに、かつジュエリーのもつ品のある質感を表現するのには、光を「たす」だけでなく、光を「ひく」ことも重要。

つまり、照明の光の加減を調整して、強すぎて反射したり、背景に影ができないような適切な照明を得ることが大切です。そこで活躍するのがフィフューザーです。被写体と照明の間にフィフューザーを置き、光を拡散することによって面光源を大きくします。それによって被写体、ジュエリーに届く光が柔らかく、貴石や貴金属部分をなめらかに写し、さらに背景の影なども気になることがありません。
ディフューザーを使って、適切な照明を演出しましょう。

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どの光か決める

商品撮影をキレイに撮る決定打は、なんといっても照明にかかっています。
一般的で使いやすいソフトボックスを使用する際にも、忘れてはいけないことはほかの光を遮断することです。
撮影用スタジオではなく、オフィスや家庭で撮影セッティングする場合には、日中の場合窓から入る光にも注意をしましょう。さらに室内のほかの照明にも気を配ります。
商品を配置して照明器具も整ったところで撮影開始したいところですが、たとえヨリで撮影したとしても室内にほかの光がある場合には、照明機材の光と交わる可能性があります。
ほかの光が入り込むと何が問題なのか?
照明機材の色温度に合わせてホワイトバランスを設定した場合、ほかの色温度の光が入り込むと、商品の微妙な色を再現できない場合があるからです。
またせっかく考えたライティングも、ほかの光によってうまく活かされないこともあります。

まずは商品の配置構図を決めて、照明セッティングをはじめる前に、窓から入る屋外の光をカーテンなどで遮り、室内の照明をOFFにすることをお忘れなく。

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歪曲収差 わいきょくしゅうさ

特に広角レンズやズームレンズの広角側を使用したときに、樽型のように直線が外側に歪んだり、または内側に歪んだりする歪曲が生じます。
高性能なレンズや単焦点レンズでは起こりづらいともいえますが、撮影の被写体が建築物などを撮影する際には広角レンズを使用することが多いため顕著に目立ちます。

最近では非常に高度な歪曲収差の補正をするソフトなども出ていますし、
カメラ自体に歪曲収差補正機能がついているものもあれば、それに近い斜め補正といった機能などメーカーやモデルごとに考慮されています。

建物撮影や、画角が広角レンズを必要な場合には、カメラを購入する際にも歪曲収差に関して機能があるかどうかチェックするのもひとつです。

室内写真を撮影する際に壁やドアの直線部分が歪曲するのが気になります。室内で立ったまま撮影すると垂直線が崩れやすいので、立ち位置を低く、または座った状態の低さで撮影するとキレイな直線になります。目安の直線を見つけて調整するといいでしょう。

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ディフューザーボックス

前回お話ししたスレーブ撮影、この撮影方法を利用してさらにテクニックに磨きをかけましょう。
スレーブ撮影と平行して活用したいのがこちら、ディフーザーボックス。
いわゆるディフーザーですべての側面を覆ったボックス型のアイテムです。名前通り箱形の四角いものから、ドーム型のものまで形はそれぞれ、サイズは様々あります。
小物撮影の場合には小さいものでも十分活用できるでしょう。

さて、スレーブ撮影とディフーザーボックスをどのように組み合わせたらよいのか。
スレーブ撮影では横や斜めからの光などの多灯撮影が可能ですが、光のコントラストが強くてスレーブ撮影の反対側が強い影ができてしまうことがあります。
そこで被写体をディフーザーボックスに入れて、スレーブをディフーザーボックスの外から発光すると、それはちょうど良い柔らかい光となってボックス内にある被写体を照らします。

こんな組み合わせ撮影も是非お試しください。

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スレーブ撮影

スレーブとは直訳では奴隷という意味で、マスターとよばれる主体となって制御するシステムの対義語です。
コンピューター用語でもOSがインストールされているハードディスクに対して、インストールされていないサブディスクのことをスレーブと言ったりしますね。
さて写真撮影においてスレーブというと多灯撮影のことを指します。

光に反応して発光するスレーブフラッシュもあれば、トランスミッターを使用してマルチ発光をつくれるものまでタイプはそれぞれです。正面からの一灯撮影と比べて多灯撮影のバリエーションの深さと面白さは比べものにならないでしょう。

トランスミッターなどは初期費用や使用方法など経験が必要な場合もありますが、光反応のスレーブフラッシュなどは光量の調整などができいことがありますが、手軽に試せることが魅力です。
光量の微調整ができない場合は、被写体に対してスレーブの置き位置を調整しましょう。

商品写真から人物撮影まであらゆる被写体に対してスレーブ撮影は有効です。

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物件写真2

前回お話しした物件写真、室内写真の撮影のコツについてもう少し。
前回の1つのポイントをふまえて、さらに重要な2つのポイントがあります。
1つは撮影前に大切なこと。それは天気です。
室内写真といってもストロボを避けるため、また実際に物件の自然光の入り方を見ていただくためにも自然光で撮影します。

可能ならば写真撮影日は晴れ、または曇り日を選びたいですね。
晴れがベストと思われがちですが、実は意外に曇り日の方がキレイな光を得られることもあります。
曇り日の方が日焼けのレベル目安のUV数が高いことがしばしばであるように、雲自体が反射してレフ板の役割をし得る光量が多いからで、さらに晴れの日の直射日光ではなくソフトな光のため、写真撮影には適した光といえるでしょう。

そしてもう1つのポイントは撮影時、または撮影後の編集で大切なこと。
それは水平を保つことです。
カメラのグリッド機能を活用して、壁の線、角、床の線、窓枠などをうまく利用しながら撮影しましょう。さらに撮影後はモニターでの調整で確実に。

これらの物件写真撮影ポイントを、インテリア写真の一環としてもご参考ください。

撮影機材の専門店

物件写真

商品写真が撮影機材によって、仕上がりが全く変わることがあります。
照明やレフ板、ちょっとしたテクニックで写真の仕上がりが数倍キレイになると、撮影のやりがいもありますよね。

ネット上で写真の違いが訴求力そのものに結びつくのは商品写真のみではありません。
そう、物件写真。
売買にしても賃貸にしても、決して安易に決められる購入物ではない分、まず物件そのものの条件、状態、環境などが考慮されますが、写真の訴求力は大です。
例えば、賃貸物件を探されたことのある人なら経験者は多いかもしれませんが、写真で「キレイ、明るい、広い!」と気に入っていざ物件を見に行ってみると、共通点はあるものの写真写りが随分よかったなという経験。
顧客の「目を引く」写真がいかに大切かということがわかります。

商品写真と同じように、物件写真もまず基本的な「コツ」があります。
・明るめに撮影、露出オーバー目
・ストロボの使用を避ける
・広角レンズの使用

このベーシックなポイントを押さえるだけで随分見栄えが違います。
ちょっとしたコツで変わるのならば是非取り入れたいポイントです。ブログなどに使用する室内写真にも転用できます。是非お試しを。

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こだわり組み合わせ

前回レンズマウントについて触れたので、こんなお話を。
商業写真よりはどちらかというとアーティスト写真を撮影する場合に用いられることですが、最新デジタル一眼レフカメラにフィルムカメラ時代のレンズを組み合わせることがあります。
この場合カメラボディーとレンズが装着可能なレンズマウントアダプターが必要になりますが、それさえあればフィルムカメラ時代に使用していたお気に入りのレンズでデジタル撮影が楽しめる訳です。

デジタル一眼レフカメラ用のレンズでないことから、露出調整が難しかったり、ヴィネット(ヴィネッティング)という画像の周囲が暗くなる効果が出たりと意図していない写真になることがあります。ただそれがかえって「味」な写真になったり、レトロ感が自然に出たりと、オリジナル性がある写真が加工することなく撮影できる面白みがあります。
まさにこだわりな組み合わせですが、一つの趣向として取り入れるのも表現方法の域が広がりそうですね。

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