水平線も

安定感があり、バランスのとれた、そして印象的な写真の構図として「黄金分割」を何度か取り上げてきました。縦横に2本の線を引き、それぞれの線が交わる4点のどこかに被写体を配置するという構図の取り方ですね。
さて、点を意識して配置する黄金分割と少し見方が変わりますが、配置によってずいぶん印象が変わる物に水平線があります。どこに水平線を持ってくるかということが写真の表現に大きく違いが出てきます。

美しい海、空、森、湖、林など風景写真の中には大自然のなかの水平線がくっきり映えるシーンがあります。さて、この水平線、どの位置に持ってくればいいのでしょう。
被写体が真ん中にある単調な構図のように、水平線を真ん中に置いて撮影しがちですが、実はこれも日の丸構図と言われるパターンと同様です。
シンメトリーを目的とした撮影は別として、水平線、つまり線そのものを真ん中に引いてしまっては、引き出される物がなく、訴える力が半減してしまいます。
例えば美しい夕日を撮影する際に、空と地面、または建物の境界線(水平線)を真ん中に配置するのではなく、ぐっと境界線を下に位置し、空の部分を大きく見せることによって、そのグラデーションの美しさや、コントラストが相まって迫力のある写真に近づきます。
この方法で反対に、水平線の位置を上に位置し、映したい物(例であげると空)を少なめに、例えば三分の一の割合で配分すると、返ってその少なく移っている被写体が強調されることもあります。
同じ風景をいくつもの構図配置で撮影してみて、その違いを実感するのも楽しいものですよ。

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圧縮効果

広い分野で使われる言葉「圧縮」、写真撮影にもこの言葉が使われます。
「圧縮効果」というのは望遠レンズを使って写真に遠近感を少なくすることを言います。
つまり手前の物と背景を縮める、文字通り圧縮するといった言い方ですね。
さてこの圧縮効果、どんなときに有効かといいますと人物撮影にうまく利用できます。
背景を入れての人物撮影には、人物を引き出すためにF値を開放気味にして焦点を人物のみに合わせて背景をぼかす、という手段があります。それ以外にもこの圧縮効果を用いると人物を強調した写真に仕上がります。

背景を移し込みながら人物を撮影する際に、周りの背景や建物も構図内に入れたい場合には、標準レンズや広角レンズを使うとその分被写界深度が大きいために遠近感が強調されます。
一方、望遠レンズを使用すると被写界深度が狭いために、この圧縮効果がうまれ、手前にいる人物がぐっと強調される効果がうまれます。

これは以前お話しした広角レンズ、望遠レンズの性質そのものです。
レンズの特徴と、撮りたい写真のイメージを組み合わせることがポイントです。

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写真でもビデオでも

カメラやビデオに水準器機能が備わっている場合、撮影時に設定しておくと便利です。
三脚を使っての撮影も三脚自体の水準器ではなく、カメラ、ビデオを装着して、実際に撮影時に調整も可能です。
場合によっては水平な場所に三脚を設置できない環境でも、撮影する本体に水準器がある場合、準備のための余計なロスタイムもなくなります。

さて内蔵型のこの水準器、撮影のためのガイド線を表示する、グリッドガイドとともに使用すると有効です。縦三本、横三本のガイド線によって黄金分割構図がわかりやすく、水平補正にも役立ちます。
水平線のある風景写真はもちろん、スティルライフ、物撮りなどしっかりした構図が必要な撮影から、動きのあるスポーツや子供、動物写真にも二つの機能を同時に使用していると撮影のシャッタータイミングを逃さず構図を決めるに役立ちます。
写真撮影のみならず、テレビ撮影クルーのカメラマンを見ていてもやはりグリッドガイドを利用してカメラ設置を決めているのをよく見かけます。

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ポートレートの構図

人物撮影の際、焦点を合わせるのは大抵が顔部分だと思います。そのためファインダーの焦点部分が真ん中にある場合、そのまま顔に焦点を合わせてシャッターを押すと、人物の顔、頭部分が真ん中にきてしまい、いわゆる日の丸構図になってしまいがちです。
これは横位置でも縦位置でも起こることで、どちらにしてもポートレート写真としては、頭の上の部分が余分な空間が多くなりがちです。
顔部分に焦点を合わせて、ピントを維持しつつファインダーを見ながら構図を決めていきます。
頭上の余分な空間を取り、人物全体がしっかり構図内に収まるようにしましょう。

ただ何度も出てくる、黄金分割構図にしたがって、空間を作りあえて被写体をフレーム内の端に寄せることは大切ですが、F値の絞り方、撮影の環境、ポートレート写真のテーマなどに沿って、さりげなく、且つ決め手のある構図を作っていきたいですね。

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高さをつくる

物撮りのテクニックは商品の特性によっても、環境設定によってもさまざまですが、今回は商品の高さについて考えてみます。
カタログやオンライン販売に最も多いシンプルな白背景の場合、装飾などがないため、商品そのものがわかりやすい反面、味気ない感じも否めません。
また白地にそのまま商品をおくと立体感もないため、訴求力にかけることもあります。
それをシンプルに解消するのが高さです。そう、商品を少しだけ高さを出しておくことによって、証明による影もできるため立体感を自然に表現できます。

例えば商品が、お皿、本、詰め物菓子を例にしてみましょう。これらの商品の下に1cmから2cmほどの厚みの物を敷きます。その上に商品をおくことによって自然な影が現れ、商品をぐっと引き出すことができます。
商品が透明でなければ下に敷く物は本や手帳など身近な物で構いません。安定感のある平らな物をカメラバックに入れておくと便利です。薄いタイルなども便利です。

こんな日常の物を使って物撮りにも工夫を加えると、オリジナル性ある商品撮影ができそうですね。

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画像の大きさとメモリーカード

さて画像のサイズ、解像度の大きさを設定すると、使用するメモリーカードの中にどれだけの写真が保存容量されるのかが気になるところです。
保存できる枚数などは、使用する機種、そして天候や環境によっても変わりますが、あるメーカーが提示する枚数は、4GBで、1000万画素の写真を撮影した場合は約760枚保存できる、つまり撮影可能ということです。
さらに8GBでは同様の画素数で、約1530枚。

そしてメモリーカードには、データ転送速度の表現がまちまちだったため、規格が生まれ、現在SDスピードクラスと呼ばれる規格が、Class 2, Class 4, Class 6, Class 10と四つに分けられています。
例えばClass 2の場合は読み書き時のデータ転送速度が最低毎秒2MB、といったように目安があり、
これによってメーカーが違っていてもメモリーカードのデータ転送速度が比較しやすくなりました。
画質、写真の大きさを考えると同じように、その後の用途、転送、編集などを考えことが、すべて「写真撮影」のくくりになっていると言っていいかもしれませんね。

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VGAとは

デジタルカメラで撮影する際には画質、そしてサイズを設定するのは、写真の用途や保存に関してとても大切なことです。
画質表示に FineやNormal などと言い方の違いはメーカーの表示によってあるものの、画質の差はこういった表現ではわかりやすいですね。
一方VGAやSVGAといったアルファベット表示はそれだけではどのくらいの画質を得られるのか知識がないとわかりづらいものです。

よく使われるVGAとは画面サイズの呼称で、640×480ピクセルを示し、その数をそのままかけ算すると、 640×480=307200 ということで約30万画素ということになります。
逆に言うと、640×480ピクセルの画面解像度を持つものはすべてVGAをいうように呼ばれるようになりました。これをひとつの基準にすると、呼称でどのくらいの画素数を持つものかが呼称で示されるようになりました。
それはデジタルカメラでの写真にとどまらず、コンピューターやテレビ、映画などにも使用され、アスペクト比(2次元形状のものの長辺と短辺の比率)をも示します。
解像度となると難しそうな単位や数字が並び、敬遠しそうですが、デジタルカメラで撮影するにはついてくるものです、どの設定でどの画像が撮影できるのかということを理解するためにも知っておくと便利です。

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ご存知ですか?

弊社では撮影機材専門店として商品販売のみならず、お客様の撮影スタイルに合わせて写真撮影スタジオ、フォトスタジオの設計・施工も承っております。
これまで撮影機材専門店として、そして新宿のショールームへお越しの皆様のご意見やお問い合わせなどから、弊社スタッフカメラマンの経験と技術を活かしフォトスタジオの設計・施行をご提案しております。

機材をご提供するだけではなく、ご予算と撮影スタイル、用途に応じてご要望に適しているフォトスタジオをご提案いたします。
照明機材をはじめ、背景、レフ板、三脚など大掛かりなものからアクセサリーまで、これまでの写真の仕上がりが驚くほど変わります。
今日初心者でも写真撮影がプロ並みにできるといういわれがここにあります。
機材設置の一つで写真撮影は変わるからです。ぜひご質問やご相談を交えて、お気軽にご利用いただければと思います。
スタッフ一同みなさまの写真撮影のアシストさせていただくことをお待ちしております。

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写真撮影と GPS

位置情報を取り込んで、撮影画像に付加できる GPSレシーバーがあります。
普段のフラッシュ取り付け部分に装着し受信するシステムで、撮影した画像に、以前お話ししたExif情報として書き込まれます。
撮影した画像に、撮影方向、撮影場所などが書き込まれるというシステムです。
さらに、電子コンパス機能とともにカメラが向いている方角を正確に計測したり、GPSによって、衛生の電子時計という高精度な時計から時刻の自動設定までできるのです。

撮影後対応ソフトによって、地図上にどの地点で撮影したのか、画像の詳細な位置表示がされます。
記録撮影や、旅行写真、リサーチ資料などGPS機能と写真撮影が一体となるシステムは、使い方によってさらに用途が増えそうです。

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フィルターの役目

レンズの高機能保護フィルターは単に保護だけの役目ではありません。
コーティング技術の違いによって、写真撮影にフレアの現象を抑えたり、紫外線カットによって、風景時の撮影で、ヒトが肉眼でみる近い映像を、クリアに得る際にも有効です。
微妙な光加減によって変わる写真には、紫外線のようにデジタル撮像素子に影響するものをカットすることは屋外撮影においては大切なことです。

使い分けは人それぞれですが、レンズそれぞれに保護フィルターを装着したままにするか。または使用する際にレンズに保護フィルターを装着するか。
レンズを数多く所有している場合には、そのレンズ分と同じ数だけフィルターが必要になります。
またスタジオで撮影する場合、野外で撮影する場合など撮影環境によってフィルターをかえる場合もあるでしょう。
単に汚れからの保護フィルターなのか、野外などで汚れやすい環境での撮影が多いのか、風景写真で太陽光のもとで撮影することが多いのか、など
用途によって、そしてレンズによってフィルターをうまく使い分けるとより便利ですね。

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