ニー・リーボヴィッツによる

あらゆるジャンルのセレブリティーを撮影するアニー・リーボヴィッツ。
1980年にローリング・ストーン誌の表紙を飾ったジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真は誰もが見たことのある有名な一枚。しかもジョンが暗殺される数時間前に撮影されたものということもありその有名度に拍車をかけました。
ローリング・ストーン誌、ヴァニティ・フェア誌、ヴォーグ誌に数々の美しく、そして被写体の人物にぴったりのシチュエーションでポートレートを飾ってきたアニー・リーボヴィッツですが、2021年1月版のヴォーグ誌(アメリカ版)では大坂なおみ選手のポートレートを撮影しています。
表紙を飾ったのは大坂選手がルイ・ヴィトンのドレスを纏った姿。ロサンジェルスで撮影されたそうです。ヴォーグのwebサイト(アメリカ版)ではインタビュー記事と共にほかの二枚の写真も見ることができます。海辺でニナ リッチのドレスを着た大坂選手がジャンプをした瞬間の一枚は、ドレスの美しいドレープと大坂選手の風になびく髪が印象的な一枚、そしてUSオープンの際に黒人銃撃事件と人種差別に対し犠牲者の名前が入ったマスクをつけて静かに抗議した姿が記憶に新しいように、人種差別によって命をおとした少年の名前が記されたマスクをつけた姿の一枚です。
USオープンでの優勝、そしてこうした意思表示が評価され今年のアメリカ、タイム誌での「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれましたね。
それだけ世界から注目される人物として、スポーツ以外でもこのヴォーグ誌の表紙を飾るようにポートレート写真の被写体となることも多く、アスリートとはまた違う面を垣間見ることができます。
アニー・リーボヴィッツのインスタグラムにも大坂選手のポートレートが三枚アップされ、1万人以上のいいね、と共感された写真を見ることができる。
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動物写真家のカレンダー

岩合光昭さんといえば、「猫写真」ですっかりお馴染みの写真家。
猫撮影に特化している写真家のように思われがちですが、1979年に「海からの手紙」で木村伊兵衛写真賞も受賞し、ライオンの親子と小猿の写真をナショナルジオグラフィックにて表紙を2度飾っている動物写真家です。
さて、オリンパスのHPの中に岩合さんのページがあることをご存知でしょうか。
岩合さんの活動と共に撮影した動物たちの写真も見ることができます。
そしてオリンパスが企画・制作をして利益を全てWWFジャパンの環境保全活動にあてている「2021 岩合光昭カレンダー」があります。2021年のテーマは「夏のアラスカ、小さないのちの大きな時間」と題し、45年ぶりに岩合さんがアラスカで動物たちの親子の日常を捉えた写真がカレンダーとなっています。
このカレンダーの完成を記念して、オリンパスプラザ東京にて写真展が12月16日まで開催されています。
この展覧会では写真家活動50年の節目を迎える岩合さんがアラスカを訪れて、タイトル通りの優しい眼差しからシャッターを切った作品が約25点展示されています。
カレンダーはWWF通販サイトから購入可能です。
オリンパスの岩合さんのページでは岩合さんのメッセージビデオも掲載されています。
この時期だからこそ、という岩合さんの思いが語られています。
自分用にも、そしてプレゼントとしても温かいカレンダーです。
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大事な題字

出演者の発表と共に期待が高まってきている2021年の大河ドラマ「青天を衝け」のタイトル字を手がけたのが杉本博司氏だという発表がありました。
杉本氏といえば即座に写真家、と思ってしまいますが、現代美術家という肩書きが一般なんですね。
ジオラマシリーズの「劇場」を初めて見た時には度肝を抜かれましたが、今回の題字担当としてのコメントにもあるようにもともと現代美術として写真表現されてきたんですね。建築にも造詣が深く現在では「小田原文化財団 江之浦測候所」の人気も各方面から取り上げられています。
題字を見てびっくり、飛び上がっていきそうな動きのある筆致で、書家のよう。
杉本氏の写真作品には禅僧のような作品もあれば、数学者や科学者のような視覚的な作品もあり、そして現代美術かと言っても古典にも明るい。
そこに書家のような題字さえも手がけられる多彩さは、どの方面に繋がっていくのかわかりません。
大河の題字といえば、同音語なので冗談のようですが実際に「大事」なもの。だからこそ毎回書家を含め多くの文化人が候補になるでしょう、そして今回は現代美術家、そして写真家の杉本氏の題字。
さて、タイトルの「青天を衝け」は新しい一万円札の顔「渋沢栄一」が主役。
江戸時代が明けて明治になる激動の時代。制作総括者が題字について「豪快でいて軽やか。力強く歩み続ける渋沢栄一の人生の象徴するかのようです」とコメントしています。
大河ドラマの第60作目ということもあって、力が入っているこの作品、楽しみですね。
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ライカのモノクロ撮影専用カメラ

ライカのモノクロ撮影専用カメラ
ライカからモノクローム撮影専用カメラ「ライカQ2モノクローム」が11月19日から発売開始さ
れました。
ライカの公式サイト「ライカQ2モノクローム」の専用ページに概要や詳細と共に、美しいカメ
ラ本体と、そして撮影画像があり、さらに先行予約も受け付けていました。
さて、まずはその本体の美しさにうっとりです。マットなブラック、刻印された文字とデザイ
ンの美しさ、文字や数字はグレートホワイトで統一され高級感たっぷり。
さらにライカの目印ともいえる「Leica」の赤いロゴがありません。それもモノクローム専用カ
メラとしてのこだわりでしょう。
どの角度からも、どの細部もため息が出るような美しさ。
レンズはf1.7/28mm、最短撮影距離17cmのマクロ撮影も可能、有効4730万画素の35mmフルサ
イズセンサー、最高ISO感度100000相当可能。
とにかく手にとって、触って、撮影を試してみたいカメラですよね。
もちろんお値段も想像通りため息が出ます。
フルプライス、税込み814,000円。
モノクローム専用のカメラをライカが発信することにより、物事の輪廻のようにモノクローム
のムーブメントが起こるかもしれません。

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圧巻カレンダーの撮影者は

圧巻カレンダーの撮影者は
あっという間にもう11月の中旬です。
来年のカレンダーや手帳の準備の季節ですが、大きな話題にあたりました。
女優の宮崎美子さんのカレンダーがメガヒットだという話題です。
なるほど、だから最近宮崎さんの名前をよく見かけたんだなあと納得です。
さて、デビュー40周年を迎える宮崎さんが、40周年にして初めてのカレンダー発売ということ
です。
つまり人生初のカレンダー撮影だったとのこと。
リンク先の宮崎さんのYouTubeチャンネルでは撮影時のバックステージ風景もアップされてい
ます。
そのカレンダーの内容はフォトブックと共に販売、好評につき全5種類のポストカードのうちラ
ンダムで一枚封入という特典も付いています。さて、撮影者は篠山紀信氏。
宮崎さんのデビューは昭和55年の週刊朝日「篠山紀信があなたを撮ります・キャンパスの春」
の応募がきっかけ。
それゆえ、もちろんデビュー40周年の初めてのカレンダー撮影、それに加えて週刊誌の水着撮
影ももちろん篠山紀信氏撮影となったとのことです。
現在もweb上のカレンダーランキンでは上位で、深田恭子さんと順位の拮抗状態だったそうで
す。
カレンダーの表紙を見ると頷けます。わあ、きれい!
ノースリーブのワンピース姿の宮崎さん、そのワンピースのスカートを広げている姿を逆光か
ら撮影し、宮崎さん体の線と透けたスカートの生地がふんわりと柔らかくなびいています。
ふーむ、すごい。
もちろん宮崎さんが美しいのですが、そこに篠山マジックが加わり、無敵。
またここに篠山紀信ストーリーが加わりました。

ライカのモノクロ撮影専用カメラ

ライカからモノクローム撮影専用カメラ「ライカQ2モノクローム」が11月19日から発売開始されました。
ライカの公式サイト「ライカQ2モノクローム」の専用ページに概要や詳細と共に、美しいカメラ本体と、そして撮影画像があり、さらに先行予約も受け付けていました。
さて、まずはその本体の美しさにうっとりです。マットなブラック、刻印された文字とデザインの美しさ、文字や数字はグレートホワイトで統一され高級感たっぷり。
さらにライカの目印ともいえる「Leica」の赤いロゴがありません。それもモノクローム専用カメラとしてのこだわりでしょう。
どの角度からも、どの細部もため息が出るような美しさ。
レンズはf1.7/28mm、最短撮影距離17cmのマクロ撮影も可能、有効4730万画素の35mmフルサイズセンサー、最高ISO感度100000相当可能。
とにかく手にとって、触って、撮影を試してみたいカメラですよね。
もちろんお値段も想像通りため息が出ます。
フルプライス、税込み814,000円。
モノクローム専用のカメラをライカが発信することにより、物事の輪廻のようにモノクロームのムーブメントが起こるかもしれません。
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初の大規模個展

初の大規模個展
本城直季さんの初めての大規模個展が千葉県の市原湖畔美術館にて開催されます。
本城さんといえば大型カメラのアオリを活かした手法でジオラマのように撮影した作品
が印象的で、2006年の第32回木村伊兵衛写真賞を受賞した「small planet」は衝撃的な
新しい視点と写真の面白さを提示してくれました。
「small planet」シリーズはもちろん、東日本大震災発生から三ヶ月後に撮り下ろした
「tohoku 311」や住宅街の路地裏を長時間露光で撮影した「LIGHT HOUSE」、初公開
になるというアフリカのサバンナを撮影した「kenya」シリーズなど約150点の作品を
鑑賞できます。
この個展にあたって、開催地の市原湖畔美術館がある市原市を撮影した作品も公開さ
れ、本城直季作品をまるごと楽しめそうです。
企画されているイベントはどちらも好評で既に申し込みを終えていますが、初日の11
月7日には現在蒸留家として活躍している江口宏志さんをゲストに迎えての記念トーク
ショーや本城さんの大判カメラで撮影する作品の中に入り込む、という「本城直季の写
真に写る日」という興味そそられるワークショップなど開催されます。
それぞれの展覧会で個性がでる関連イベントは楽しみですが、今回の個展でも面白そう
です。
本城直季さんの大規模個展「(un)real utopia」は11月7日から2021年1月24日までです。

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動物と自然に癒されたい

動物と自然に癒されたい
こんな時期だからこそ、癒しを求めたくなります。
それは音楽だったり、読書だったり、パフォーマンスの鑑賞だったり、いわゆる文化というカ
テゴリーのものが、私たちのメンタル部分のバランスに大きく関わってきます。だからこそ生
活必須ではない文化が大切だと言われる所以でしょう。
美輪明宏さんがいっています、人間は肉体と精神でできていて、肉体に必要な食材や栄養素に
はとても敏感に反応するのに、精神に必要なものには無頓着だということを。
さて、写真もそのひとつですよね。今でこそ長きブームとなった猫写真などは、やはり癒され
るからこそ人気が続くのでしょう。生活している中で難しい局面でも、動物写真を見ただけで
ちょっとほっこりしたりしますよね。心持ちを、ちょっと変えるという大きな力があります。
来年没後25年を迎えられる星野道夫さんの写真が今でも私たちを魅了するのは、大自然の光景
とそこで暮らす動物たちの様子に癒されるからではないでしょうか。身近ではない光景なのに
星野さんの温かい視線を通して、写真の中にすーっと引き寄せられるかのように見入ってしま
います。
星野道夫さんの「新版 悠久の時を旅する」が10月10日の刊行されました。これを記念してパネ
ル展も行われます。
パネル展は11月1日から15日まで二子玉川蔦屋家電2Fギャラリーにて。

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アラーキー、80歳

アラーキー、80歳
今年、80歳の傘寿を迎えたアラーキーこと荒木経惟氏。
5月にその誕生日を迎え、6月にその60年の写真人生を振り返るような一冊が刊行されました。
タイトルは「荒木経惟、写真に生きる。」。
巻頭には撮り下ろしの48ページのグラビアが続き、そして12章で構成され、これまでのアラー
キーが撮影してきた写真とそれらにまつわるエピソードが語られます。巻末には写真入りでの
年譜が収録され、アラーキーのこれまでの歩みが凝縮されたような一冊で、写真集とエッセイ
集が合わさったようなつくりです。数ある被写体を巧みにアラーキー仕様に写真の中に収めて
きた彼の、一章ごとに読み進めていくうちにその時代のシリーズをあらためて観てみたくなり
ます。
巻頭の撮り下ろし写真が鮮やかな一方、愛弟子の野村佐紀子氏が撮影したアラーキーの白黒
ポートレートがまたなんともいい具合。
熟年のアラーキー ファンにはもちろん、アラーキーの写真を見始める人にも手引きのようで、
貴重な一冊でしょう。

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ヴィヴィアン・マイヤーが観れる

ヴィヴィアン・マイヤーが観れる
2011年に写真集が刊行、2013年に制作されたドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・マイヤー
を探して」によって写真家ヴィヴィアン ・マイヤーの名が世界中に知れ渡りました。
映画は日本では2015年に公開されました。
日本での映画公開からもう5年の月日が経つんですね。
そして、今年日本で初めてヴィヴィアン・マイヤーの個展が開催されます。
個展のタイトルは「Self portraits」。
ベビーシッターなどをしながら15万枚以上の写真を撮影し、その一枚も公表することのなかっ
た数奇さ、写真家本人の不思議さも相まって、彼女の作品は私たちを魅了しました。
道で遊ぶ子供達や交差点を人が歩く写真、町の様子など、ストリートフォトグラファーと言わ
れるように興味深い作品はもちろんありますが、それでもやはり構図も角度も様々、室内や街
角などでの鏡に反射するセルフポートレートは私たちを魅了しました。
そんなヴィヴィアン・マイヤーの作品がやっと日本でも観ることができる機会。モノクロ20
点、カラー7点、計27点のセルフポートレート作品が展示される予定です。
1950年代初頭から1978年の間に撮影された作品ということなので、1951年にニューヨークの
工場で働き、1958年からシカゴのノースショアに移りベビーシッターの仕事を長い間した頃に
あたるでしょう。
休日はローライフレックスを持ってシカゴの通りを散歩しながら写真を撮影していた頃です。
世界各国で展覧会が開催され、今後もそのオファーは尽きることがないでしょう、日本でのこ
の機会、見逃せませんね。
会期は10月15日から11月28日まで、東京のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて。

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