花火の撮影

夏のイベントのひとつに欠かせないのは花火大会ですね。
コンパクトカメラでも、いまでは「花火モード」があるものも。
花火を撮りたい需要は高いのに、なかなか撮影するには難しいシーンですよね。

さて、花火は花火でも、今回お話しするのは大きな花火大会の打ち上げ花火ではなく、家庭で楽しむ手持ち花火の撮影のお話です。

花火撮影の難しさは、周囲の暗さと花火の放つ光のコントラストが強いことで、
オートモードで撮影すると全体が暗いままにそこへフラッシュの光が入ってしまいバランスの悪い写真になってしまうか、花火の光が白飛びしてしまう場合があります。
フラッシュの光が入ると、それだけで花火らしい雰囲気が損なわれてしまうので
ここは、フラッシュなしで花火の様々な光と、そこから衣服や、人、周辺に反射する光を楽しんで取り込んでみましょう。

手ぶれをしない程度のシャッター速度が必要なため、ISOを上げて感度を高めます。または、画質は譲れないという方は、ISOを上げることなく、三脚を使って撮影するといいですね。シャッター速度を速く、花火の飛び散る光を撮るのも、シャッター速度を遅めにして、花火の光が柔らかく揺れる感じを撮るのもお好みで。

花火らしい雰囲気は大切ですが、暖色系が多い花火の光から、黄色みが強めになってしまう場合もあるので、ホワイトバランスの調整をお忘れなく!撮影照明の専門店

ひと工夫演出

知人のカメラマンが、牛乳の広告写真を撮影した際のお話をしましょう。
被写体はシンプルなグラスに入った、牛乳。シンプルな被写体だからこそ難しいのが照明ですね。
しかも広告写真の場合、その意図に沿った演出をしなければなりません。
牛乳という、食品の性質、安全性を前面に出したイメージ、そして清潔感が大切になります。さらに日常の飲み物としての親近感も必要になるかもしれません。

照明や、露出、角度などを変えながら、グラス一杯の牛乳ですが、撮影に時間がかかり、なかなか納得のいく写真が撮れなかったカメラマン。
そこで彼がとった行動とは?
なんとストローをとりだし、グラスの中に息をひと吹きしたのです。
当然牛乳は、ボコっと泡を立て、湖面のような平坦な表面が変化しました。
その行為を経た後、もう一度グラスの牛乳を撮影したら、今度はイメージしていた出来上がりに撮影できたのです。

つまり、美しく演出したものが、かえって日常とかけ離れた、まるで「つくりもの」のように写ってしまっていたのを、写真の中の「ブツ撮り」されたものではなく、普通の光景として切り抜くような演出をしたのです。
確かにグラスの中で「止まってしまった」ような牛乳はリアリティがないですよね。

きれいに、おいしそうに、といってそれだけを意識していると、食材を使った写真撮影は成立しない時があるのかもしれません。そんなお話でした。
撮影機材で一工夫

商品撮影にはコンパクトカメラかデジタル一眼レフか

専門のカメラマンではない方が商品撮影をするときにはどういったカメラを選べばいいんでしょうか。
ここではまずコンパクトカメラかデジタル一眼か、どちらを選べば良いのかについて書いてみたいと思います。

実は最近、この両者の違いが以前ほどにはなくなってきているんです。といいますのも、デジタル一眼レフは値段がかなりお安くなってきていますし、またコンパクトカメラの方も、一眼レフに負けないくらいに高画質でいろいろな機能がつくようになってきました。
一般的にはアマチュアの方は一眼レフといいますと、敷居が高そうと感じられるようですが、実はそう言うわけでもありません。
ビギナー向けの一眼レフの場合にはコンパクトカメラと同じく、基本的にはシャッターを押すだけで普通に写真が撮れるタイプもあります。デジタルですので、その場でチェックをして、再度撮り直しということも簡単にできますので、気負う必要はありませんね。
一眼レフのコンパクトカメラに劣る点は、大きさ、重さ。この点だけでしょう。これも頻繁に持ち歩く、というわけでもないのでしたら、とくに気になる点でもないでしょう。
細かな設定はもちろん一眼レフの方が可能です。また、コンパクトカメラよりも一般的に一眼レフの方がダイヤルやモニタがずっと大きいので、たいへん操作がしやすいです。
機械音痴、という方にほど一眼レフをおすすめしたくなるのはこういう理由なんです。
また、一眼レフの場合にはレンズを取り替えることができまず。いろいろな写真を撮り分ける必要が出てきた場合にはこのレンズを取り替えることが出来るか出来ないのかは大きな問題になってきます。
もしいつも持ち歩いたりするという予定がないのであれば、一眼レフカメラも是非購入する際の候補に入れてみてください!写真機材の販売

商品撮影の際のデジタルカメラの設定方法

デジタルカメラでうまく商品撮影をするためには幾つかのコツがありますが、
ここではその中でもレンズの扱いについて述べてみたいと思います。

コンパクトカメラの場合、ワイドレンズがメインになっていることが多いですよね。
ですが、じつはこのワイドレンズというもの自体が商品の撮影にはあまり向いていないものなのです。
なぜならワイドレンズの場合、必然的に商品が不自然に歪んで写ってしまいがちなんですね。
商品撮影というものは、お客さんの信頼を得るためにも、やはり商品のありのままの姿をそのまま忠実に写す必要があります。ですから、もし可能なのであればデジタル一眼レフを使ってみてください。デジタル一眼レフを使われる場合でも、そこまでの望遠レンズは必要ないでしょう。35mmカメラ換算で70mm以上くらいあればよいでしょうね。
また、カメラの機種にもよるのですが、デジタルズームという機能がついている場合があります。ですがこのデジタルズームという機能は、ただ画面の1パートを切り取って拡大しているだけなんです。つまりは撮影後にフォトショップなどのソフトでトリミングをしているのと全く同じことですので、それだけ画質が落ちてしまうんです。
これでは意味が全くないですよね。ですから、この機能は使わないようにしてください。
もし手持ちのカメラで撮影をされるようでしたら、光学ズームの一番望遠の状態にセットしておくようにしてみてください。カメラの設定

商品の撮影に必要な道具、2

商品を撮影するのに絶対に必要な道具について、
今までは三脚と照明機材についてお話をしてきましたが、
今回はその続きです。

次に必要なのはレフ板です。レフ板というのは、照明があたらないところも明るくしたいときなどに用います。
カメラの専門店に行くと、たくさんのバリエーションのレフ板がおいてありますので、ご自分の必要とするレフ板を選択してください。どうしてもレフ板が無いまま撮影をしなくてはならない場合には、白い紙をスチレンボードに貼付けたもので一応代用することも可能です。

そしてトレーシングペーパーです。
トレーシングペーパーは照明をソフトにしたり、散らしたりするのに使います。
光源を点としてじゃなくて、面にする効果があります。
トレーシングペーパーは小さな文房具屋にでも置いてありますが、だいたいそれは小さすぎます。
ですからカメラの専門店などで幅が1メートル程度のロールを購入するようにしてください。

最後にケント紙についてです。ケント紙にはいろいろな色があります。
ここではひとまず白ケント紙と黒ケント紙についてです。
白ケント紙は背景を白色で撮影するときに使えます。
また、さきほども言いましたように臨時でレフ板にしたり、商品の背景に直接つかったり、
と何かと便利なんです。大きいサイズ(B0サイズなど)を常に用意しておくと良いでしょう。
黒ケント紙には光沢があります。ですので黒ラシャ紙の方が使い勝手が良いです。
こちらも商品に写り込ませるなどによく使います。

以上の道具、三脚・照明機材・レフ板・トレーシングペーパー・ケント紙があれば、
ひとまず商品を満足の行くレベルで撮影することができますよ!
撮影機材の専門店

キーワードはロマンティック

ジューンブライドには、ウエディング情報で攻めましょう!
ウエディングドレスの「白」そして、シックでエレガントな「黒」、それぞれの色によっての撮影テクニックを得たら、こちら!
誓いの象徴、指輪を撮影してみましょう!

こちらはもちろんマクロレンズがあれば理想的ですが、それでも18~55mmくらいの標準レンズでも撮影可能です。大切なのは可能なまで「よる」こと。
そして、もうひとつ大切なのはセッティングです。
このセッティングは撮影機材という意味ではなく、演出のほうの意味で
いかにロマンティックに、そして写真映えするように背景、色ともに考えるのがポイントです。ウエディングリングはプラチナまたはゴールドのプレーンタイプが多いですね。それぞれにあわせて背景の色を決めます。
筆者が通常使うセッティングは、新郎新婦(特に新婦ですが)を尊重して、彼らが選んだ挙式または披露宴会場にある花を背景にします。選ばれた花は、当日の新婦のブーケ、会場のデコレーション、コンフェッティまでトータルコーディネートされているので、挙式の思い出と深い関わりがあり指輪との相性も抜群です。

さて、2、3輪の花を自然光の明るい日陰に設置し、花びらにのせるように2つの指輪を重ねるようにずらして置いてみましょう。通常2つの指輪の内側にはそれぞれの相手の名前が刻まれています。フォーカスをそこにあてて撮影します。
二人がまるで寄り添うように、刻印された名前のみにピントを合わせ、絞りは全開にします。露出はオーバー気味にしていいでしょう。
すると、背景にはアウトフォーカスの柔らかい花びらがあり、リングの輝きとしっかりと刻印された名前を浮き出した、ロマンティックな1枚が仕上がります。
ウエディングの撮影

白飛びのない輝きを!

メタル素材のアクセサリーや腕時計の写真撮影には、どっしりとした金属の
高級感と、反射する表面のメタリック感が大切ですね。
それでも、照明機材によって金属部分や時計の文字盤ガラス部分が白飛びしてしまっては、元も子もありません!
そのメタリック感を出しつつ、いかに美しく撮影するかが今回のポイント!

輝き効果を得るためにはもちろん照明が重要です。
反射する素材だからこそ、この照明加減が難しいんですね。
さて、一体どうやって設置したらいいでしょう?
正面からの照明、順光はもちろんNG。カメラと同じ向きから照明をあてても
べとっとした感じで質感を損ね、反射で白飛びが強調されてしまいます。

それでは側面からの照明ではどうでしょう。
撮影するもののかたちにもよりますが、照明をあてる角度が難しく、
金属の面やガラス部分が白飛びしてしまいます。

そこで登場なのが「黒レフ板」。
一般的なレフ板は照明からの光を利用して、間接的に光を助長させるものですが、
黒レフ板は、被写体にあたる余分な照明をおさえる役割があります。
金属部分にちょうどいい輝きがでる弱めの照明を設定し、さらに反射して白飛びする部分を黒レフ板でおさえます。すると、白飛びすることなくマテリアル感を残せます。
照明の角度を調整しながら、ぜひこの「黒レフ板」テクニックを試してみてください!
レフ板

女性を撮影するときのフラッシュについて

ポートレイトをデジカメで撮影する機会はよくあることだと思いますが、
実際には綺麗にとったり、表情をうまく捉えるのはなかなか難しいですよね。

なかでも女性を撮影するときには
基本的には男性を撮る時よりも優しさや柔らかさの感じられる写真にしたい時が多いものです。
このように女性を上手く演出して撮影するためにはフラッシュの使い方にも気を使わなければなりません。

フラッシュは簡単に扱えるという利点があるのですが、欠点もあります。
それは光の質が柔らかくない、というところにあるのです。

ですから、女性を撮影するときにはフラッシュをデフューズさせたり、
天井やかべなどといったところにバウンドさせて、光をソフトにして使うのがいいでしょう。

もしダイレクトにフラッシュを被写体に当てたいのであれば、自然光を主に使うようにしてください。
そしてアンダーに露出補正をし、フラッシュを補助光として用いるといい具合になるでしょう。

また、フラッシュにバウンサーやデフューザーをつけると、
被写体である女性の瞳にハイライトを入れることが出来ます。

OmniやLumiQuestといったメーカーからバウンス、ディフーズの部品が発売されているの
で、こういったものを使うという手もありますね。ポートレイトライティング

ポートレイトを上手に撮影するというのはどういうことなんでしょうか。

ポートレイトを上手に写真に撮りたい!といってもポートレイトを上手に撮影するというのはどういうことなんでしょうか。

例えばカメラのボケ具合をあえて用いて女性をソフトな印象で撮影したり、または反射光をうまく使って硬くクールに男性を撮影することできますよね。つまりその写真を力強くしたいのかかわいらしくしたいのか、などといった目的にきちんとそいながら撮影ができるのが上手ということになるのでしょう。

こういったいろいろな表情を自由に出すためには、”ボケ”をいかにうまく扱えるのかが大切になってきます。ボケは、レンズの焦点距離や、絞り、撮像素子の大きさ、そして被写体と背景がどれくらい離れているのかでによって大きく変化します。こういったいろいろな要素を上手に、意識的に扱えるとポートレイトを撮影するのがかなり上達します。

具体的にみてみましょう。

はじめの段階では望遠、標準、広角の単焦点レンズを2、3本つかってみましょう。
絞りを優先して、開放近辺そしてf5.6くらいの2パターンの絞りで撮ってみるとうまくボケが扱えるようになりますよ。

ポートレイト撮影の場合には、望遠レンズを使うのが一般的です。ですが、大口径レンズも広角レンズもどちらでもボケをうまく利用することが出来るので、是非とも活用してみてください。

ボケは絞りによって変化します。ですからまず絞り優先モードに設定をしてくださいね。
その際にできるボケの”形”も大事です。できれば円形絞りまたは絞りの枚数がたくさんあるレンズを使うようにしたいですね。デジカメ撮影の機材

女性を撮影するときの露出とライティングについて

デジカメで女性の方のポートレイトを撮るときに一番大事なのは、
やはりなんといっても顔の露出でしょう。

まず、被写体である女性の顔の明るさに合わせてスポット測光や中央部重点測光でプラス補正をするというのが基本と言っていいでしょうね。

最近は技術の進歩のおかげで評価測光の精度が上がってきたために、
評価測光を用いる機会も増えてきました。

ですが、明暗差が大きかったり、意識的に露出をしたいのであれば、
やはりスポット測光や中央部重点測光を使うのがおすすめです。

被写体である女性と背景の露出が全然違う時にはHDR処理をするときもあります。

女性の顔が背景よりも暗い場合にはどうすればいいのでしょうか。

こういう場合には背景が白く飛ばないように女性に照明をあてないといけないのですが、
このときに影がどうでているのかに気を付けて、変なふうにならにようにしてください。

こういうときにはレフ板やライトボックスといった
ソフトな光をつかって女性を撮影するのがいいでしょうね。

丸いレフ板は携帯にも便利なのであるといいのですが、
あまりに携帯性を優先して小さいのにすると光が斑になってしまいがちなので、
ある程度の大きさのあるレフ板を選ぶようにしてください。

また、補助光を使ったいかにもな演出が嫌な場合には自然光をうまく使って下さい。
例えば明るい大口径焦点レンズをうまく使えばレフ板やフラッシュをつかわなくても
自然光だけで綺麗に撮影をすることも可能ですよ。レフ板、撮影照明