『VRでエクササイズ』

ドイツの企業から、一風変わったエクササイズ・マシーン「イカロス」が発表されました。
何が違うかと言うと、スマホ内蔵型のVRゴーグルを装着して、バーチャルゲームをやっている感覚でエクササイズができるという点です。

エクササイズ・マシーンに乗りながら、バーチャルリアリティの空間で空を飛び、チェックポイントを通過するゲームをしていると、いつの間にか身体が鍛えられてしまうというもの。

PR動画が公開されています。
https://youtu.be/Rpg8ib6diKc

意外とマシーンがバカでかいですね。
両肘と両膝を「イカロス」に乗せ両手でハンドルを握り、身体全体を使った体重移動により操作しますので、ほぼ全身の筋肉が鍛えられるとのこと。
さらには集中力とバランス能力、反射神経などもトレーニングできるそうです。

ゲーム画面はいたってシンプル。
グリップについたコントローラーがスマートフォンと連動してVRの世界に反映されます。
難易度は調節可能とのこと。

気になるお値段ですが、7,900ユーロ(約96万円)とかなりの高額商品です。
広い場所も必要ですし、一般に普及されるというよりは大富豪向けなんでしょうか。
もしくはジムなどの施設向けでしょうかね。一度やってみたいですね。

撮影機材・LED照明の専門店

『LED照明もIoT化』

IoT(モノのインターネット化)は政府が推進する新しい時代の到来。
PanasonicからIoT照明「LINK STYLE LED」が発表されました。
「LINK STYLE LED」は、スマートフォンで一括コントロールが可能なLED照明だそうです。

スマート家電が登場して久しいなか、これまでもスマートフォンからコントロールできる照明はありました。
しかしそれらはバラバラに制御するものでした。
「LINK STYLE LED」の特長は一括でコントロール出来るというところにあります。
ラインアップは、シーリングライト、フロアライト、ラインライトの3種類で最大15台まで、スマートフォンからBluetooth経由で操作します。

アプリや専用リモコンからそれぞれの明るさを変えたり、暮らしのシーンや自分の好みに合わせて簡単に空間演出が出来るとのこと。
たとえば朝の照明設定、夕食の照明設定、夜のくつろぎの照明設定など、いろいろ設定しておくと良さそうです。

フロアライトやラインライトはコンセントに差し込むだけで使用でき、新たな配線工事が不要なため、複数のあかりによる本格的かつ手軽な空間演出を実現できます。

スマートフォンで一気に簡単に雰囲気を変えられたら、ハイセンスな生活を楽しめそうですね。

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『火星の雲の動き』

火星が遠い星だったのはもはや過去の話。
現在ではNASAなどによる調査や、移住計画まで持ち上がっているほど「近所の惑星」と言っても過言ではありません。
そんな火星上でも、地球とかなり似た気象現象が発生しているようです。
寒冷前線や雲の形成などは、火星の薄い大気のなかでも発生する気象現象らしいのです。

しかし、そうした天候の動きを綿密に観測することは困難です。
地球の周囲には、多数の気象衛星が存在していますが、火星の周囲には、気象だけを観測する衛星は存在しないからだそうです。

現在、火星の軌道上には6機の宇宙船があり、そのうちのひとつ、NASAの「マーズ・リコネッサンス・オービター」(MRO)には、広角カメラが搭載されていて、日々の、そして季節ごとの火星の気候の変化を追跡しているんです。

ただし残念ながら、静止画像では、短時間で変化することも多い火星の気象状況をダイナミックに捕らえることはできません。

そこで、イリノイ州に住む地質学者でアマチュア天文家のジャスティン・コワートさんが、火星の雲の動きがわかる短い動画を作成してくれました。

http://www.planetary.org/blogs/guest-blogs/2016/1104-capturing-martian-weather-in-motion.html

短い動画ですが、雲が動いているのがわかります。
これらの画像は、欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「マーズ・エクスプレス」に搭載されている「高解像度ステレオカラー画像撮影装置」(HRSC)が撮影したものです。

コワートは、HRSCが2005年に火星の観測を始めたときから、1万件を超える画像を収集してきたそうです。
この動画はそのほんの一部を利用しただけとのこと。
つまり、ほかにもたくさんの火星の天候画像がストックされているというわけですね。

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『アメリカ人「宇宙人はいる」』

最近の調査によると、アメリカ人の半数以上が宇宙人の存在を信じているそうです。
まあその是非はともかく、デンマークの写真家が、とくに“信心深い”20人を撮影した写真シリーズが興味深いです。

デンマークの写真家は、2週間かけてアメリカを旅して、「エリア51」や「ロズウェル」といった場所を訪れました。
使用したのはペンタックス67、マミヤ7、マミヤ656、フジ645などの中判カメラだそうです。

写真シリーズ「Phenomena」は、愛情にあふれた目線で「彼ら」を写し出します。
「彼ら」とは例えば宇宙人と2年間一緒に暮らしたと言う人や、宇宙人の子どもを身ごもったと言う人など、20人のアメリカ人。
写真家は自らの作品について「これは多様性を認めるコミュニティのポートレイトそのもの」と語っています。

http://www.andrefrereditions.com/en/books/photography/phenomena/

特に印象的なのは、1975年にアリゾナで宇宙人に誘拐され、その5日後にニューメキシコのガソリンスタンドで開放されたと主張している男性。
彼のエピソードは映画のモデルにもなったそうです。
その眼差しは、暖かい光に照らされた窓のある無人のガソリンスタンドを通してカメラに向けられ、何かしらのトラウマを生き抜いた疲労感さえ感じられます。

何かストーリーがあると、写真作品の受け取り方も違ってくるものですね。
中判カメラで撮影された、淡いトーンの写真もその雰囲気を醸し出しています。

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『スマホと、それを持つ手』

この現代では、電車、カフェ、映画館、トイレなど、どこに行っても食い入るようにスマホの画面を見つめている人を目にします。
カミル・コタルバの写真はそんなスマホ依存の人々の異様な姿を描き出しています。

多くの人々と同じように、カミル・コタルバはどこにいても、授業中でも、バスに乗っていても、友達とディナー中でも、衝動的にスマホに手を伸ばし画面を見てしまうそうです。

彼は自らのそんな行動を止めることはできません。
別にダメなことではありませんが、「テクノロジーが日々の行動を変えてしまったんです」と彼は言います。
それに気がついたときは、自分自身に「なぜスマホが必要なんだ」と問いかけるようにしているそうです。

彼のこの経験は作品「Hide and Seek」にインスピレーションを与えました。
とても風刺的な作品です。
私たちの生活においてスマホとの絶え間ないつながりがどれほどの力をもちうるのか示しています。

この作品では公園のベンチやレストランのテーブル、地下鉄のホームで、身体は無く「手」だけがスマートフォンを握る様子が描かれています。
そこではみんなスクロールしたりダブルタップしたりして画面に夢中になり、周囲の世界を忘れてしまっているようです。

http://www.designboom.com/art/kamil-kotarba-hide-and-seek-smartphones-without-people-11-05-2015/

コタルバは批判をしているわけではなく、人々に自らの行動について考えるようすすめているとのこと。
にもかかわらず、彼自身はスマホをチェックすることを止められないでいるのだそうです。
メールのお知らせや「いいね」、コメントは誰かとつながっている感覚を与えてくれて、素晴らしすぎて止められないのだそうです。

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文学好きにも、猫好きにも

今や好きな作家さんたちもブログからツイッター、インスタグラムなどのSNSを発信し、これまで小説やエッセイとしての本の作品の中でしか触れられなかったものが、今では作家自身の生活などに少し触れられるような身近な存在位に感じられる作家さんも多くなりました。
そんな一人に角田光代さんがいます。
人気ブログ「トトほほ日記」は角田さんファンのみならず愛猫家にも知られたブログ。
トトとは角田さんの愛猫アメリカンショートヘアの名前。ササミ好きなメス、現在7歳。西原理恵子さん宅誕生の猫でもあるというエピソードも有名です。
毎回、本当にほぼ「トト」の写真のみで綴られるブログは角田さんの目線と短い文章の中にも含まれるあふれんばかりの愛情が交差され、一風変わった性格の持ち主トトの表情豊かな写真で魅了される読者は多いはず。
それを示すかのように、2015年にはトトがテーマのフォトエッセイが発行され、人気が人気を呼び今年2017年の6月には文庫化もされました。
文章はもちろん角田さん、そして写真は鈴木心による豪華な組み合わせのフォトエッセイは写真を見ながらページをめくっても、じっくりそれぞれのエッセイを読んでも充実の一冊で、文学好きにも猫好きにも満足なフォトエッセイです。
動物と一緒に生活をしていない人でもちょっとした疑似体験を味わえるブログ、そしてフォトエッセイ。おすすめです。

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『空飛ぶディスプレイ』

NTTドコモが世界初となる「球体浮遊ドローンディスプレイ」を発表しました。
映像を投影するディスプレイを浮遊させると聞くと、CGアニメーションや近未来SFのように感じられますが、いよいよ現実のものとして販売されようとしています。

基本はドローンなので、宙に浮きつつ、さまざまな映像を表示できて、コントロールも可能です。
使い道はエンターテイメント業界に需要がありそうです。
すでに、コンサートやライブ会場で空中をモニターが動き回る演出や、会場を飛び回って広告を提示するアドバルーンのような活躍が期待されているようです。
ドローンと言えばカメラというイメージが一般的ですが、どのように映像を映し出すのでしょうか。

この「浮遊球体ドローンディスプレイ」は、全方位に映像を表示しながら飛行できます。
LEDが搭載された環状のフレームを高速回転させ、光の残像でできた映像を見ることができるというシステムです。
開発段階では、ドローンの回りにディスプレイを配置すると空気の流れを妨げてしまったり、単純に重すぎる等といった課題があり、球形ディスプレイを実現するのは難しかったそうです。

そんなハードルを乗り越え、この間、幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」の「NTT ULTRA FUTURE MUSEUM 2017」に出展され、会場内でのデモ飛行を行ないました。
https://youtu.be/xeR5GznY2C0
商用化の予定は2018年だそうです。

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羨ましい展覧会

みたい展覧会があっても、距離的にどうしてもいけない場合、、、残念!!
そんな展覧会が、今回は九州であります。ネット上やツイッター上で見かけるたびに、あああ、と思いますが仕方がない。
そんな展覧会はというと、九州産業大学美術館での野村佐紀子さんの写真展です。
こちらは九州産業大学が卒業生の仕事を紹介する「卒業生 -プロの世界-」というシリーズで今回は7回目。野村佐紀子さんの「愛について あてのない旅 佇む光」という写真展です。
タイトルに「旅」という文字が入るとアラーキーを感じてしまうのは私だけでしょうか。野村さんがアラーキーの愛弟子だからそう思うのでしょうか。
そう、野村さんがアラーキーに師事したのは1991年、それから国内外で作品を発表し、この写真展では写真集に焦点を当てて「裸ノ時間」「黒闇」「夜間飛行」と代表作から、未発表の近作も展示されるそうです。いやあ、観てみたいですね。
もちろんご本人がご登場、オープニングにアーティストトーク、そしてオープニングパーティー、しかもどちらも誰でも参加できるといううらやまし催し。
本展のリーフレットに寄せられた野村さんの言葉の最後の行ににハッとさせられます。
『ずっと「愛について」写真撮影しています。』
いやあ、観たいですね!

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『江戸富士のインスタレーション』

2013年に世界遺産に登録された富士山。
今や国内のみならず世界中から多くの観光客がつめかけるようになりました。
東京では、プラントハンターで造園家の西畠清順によって作られたモニュメント「江戸富士」が、ミッドタウンの10周年を記念して芝生広場に登場しています。
さらに、その「江戸富士」にデータヴィジュアライゼーションで空間を演出したインスタレーションが行なわれています。

このインスタレーションを企画したのは、Perfumeとのコラボでも有名なライゾマティクスです。

富士山は科学的な側面からみると、大気・地殻・水・動植物という観点から100年近くも研究がなされてきた場所でもあります。
そんな科学的データという観点からこの山をとらえなおす試みとして、古今の研究データをヴィジュアライズし、知られざる富士山像を浮かび上がらせます。

この展示では、「江戸富士」上に17本の縦長ディスプレイが配置され、実際の富士山で計測されたデータが視覚化されます。
ヴィジュアライズに使われるデータは、それぞれの場所に固有なため、異なる映像が並行して映し出されています。
映像は雨、大気、地殻、動植物の4つのパートに分かれており、それぞれ気象庁や研究機関のデータの提供により今回の企画が実現したそうです。

また、本インスタレーションの公開に合わせて、展示制作の裏側や富士山の最新研究などのコンテンツを盛り込んだ特設サイトもオープンされています。
https://www.3776anatomy.com

サイトには富士山の3Dモデルがあり、そこにはミッドタウンの「江戸富士」のモニターの位置が表示されていて、富士山と「江戸富士」がWEB内で融合する作りとなっています。
このサイトだけでも充分楽しめるのですが、ミッドタウンでの実際の展示は、5月28日まで行なわれています。

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皆川さんの旅日記

ミナ ペルホネンの皆川明さんの北欧での旅日記が特別連載としてCasa BRUTUSのwebで見ることができます。日記だから「読む」が正しいかもしれませんが、こちらは絵日記ならず写真日記のような模様で、文章と皆川さんの視点を通した写真を見ることができます。
日本での人気はもちろん、海外でもテキスタイルの勉強をした人には随分と知られてファンが多いことも、皆川さんの丁寧な作品作りの表れなのでしょう。
北欧での旅は6月中旬から7月初旬までの約3週間で、フィンランド、アイスランド、エストニアといった自然豊かな地。ミナ ペルホネンのデザイナーとして日々計り知れない多忙な時間を過ごされているのでしょうが、だからこそこの北欧での旅日記ではいかに皆川さんがリラックスして、そしてミナ ペルホネンのテキスタイルが自然界から繋がっていることを感じます。
散歩の途中で、皆川さんの視線が止まるタンポポの群生地や、光を反射する水面、美しいミナ ペルホネンのデザインが生まれていく皆川さんの脳内を少しだけ覗いているような感覚も特別です。
「人もいない静かな街にいるのは久しぶりです。(中略)脳が休んでいるのを感じます。ここからゆっくりとアイデアを受け止める頭の中になっていきそうです。」
日記にあるこちらの箇所が印象的です。

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