『ビーバーダム』

インスタグラムで公開されたある写真が話題を呼んでいます。
フランスのロワール地方で撮影された1枚だそうです。

https://www.instagram.com/p/BRzVLI3gU2T/

ビーバーは折った枝などを積んでダムを造り自らの住まいとする、驚きの能力を生まれ持っています。
ただ、実際に枝を運んでいる水中の姿を捉えた写真は珍しいかもしれません。
子ビーバーに食事をやるため、ポプラの枝を咥えながら泳いでいる最中の親ビーバー。
フォトグラファーのPreauさんによって撮影されました。

実はこの撮影に成功するまで4年かかったそうです。
毎晩、シュノーケリング装備とおもりを携え、身動きもせず川床で2、3時間もじっと待つだけの日々が続いたとのこと。
まさに執念ですね。

ビーバーの生態は、環境に大きな影響力を持っています。
彼らのダムは他の動物の生息域にもなり、さらには洪水の防止や水を浄化する作用ももたらすのだそうです。
乱獲のせいで、20世紀初頭には1,200頭ほどに減ってしまったのですが、今はまた繁殖が進み、数が増えているのだそうです。

「ダム」というと環境を破壊していそうなイメージがありますが、ビーバーダムは自分にとっても周りにとっても良い影響を及ぼすんですね。

撮影機材・LED照明の専門店

『室内でBBQ』

せっかく友人とバーベキューの予定だったのに、あいにくの雨。
梅雨の時期、こんなことありそうですよね。

でも、家の中でバーベキューをすると煙やにおいが気になる上、火災警報器が鳴って
しまって・・なんてことになるかもしれません。
しかし、 すごいモノがあるんです!(通販風ですが・・・)

煙も油も吸い込んでくれる業界初のLED照明器具です。
と言っても、LEDが吸い込むわけでなく、ダイニング照明に換気扇が付いている、と
いう製品なのですが。
たしかに、キッチンの換気扇にも照明が付いていたりしますから、だったら逆に照明
にも換気扇つけちゃおう、ってことですね。
その名も「クーキレイ」。

一般の照明・ライトと同様に、天井の差込口に引っ掛けるだけでダクトなどの配管工
事が一切不要だそうです。
本体下部の吸気口から吸い込まれた空気は4層のフィルターを通過し、本体上部の
ファンからクリーンな空気となって放出されるという仕組み。
これによって、油95%・煙90%・におい80%も除去されるとのことです。

見た目も普通の照明と変わらず、換気扇としての機能だけでなく、普段は照明として
も使えます。
デザインも何種類かあって、価格は8万円~9万円前後。
我が家は焼肉屋さん♪にしたい方は是非どうぞ。

撮影機材・LED照明の専門店

『殺虫LED』

暑い季節になってきましたね。
窓を開けて風を取り入れるととても気持ち良いのですが、虫との戦いは常に背中合わせです。
うっかり網戸を開けてしまうと、室内に小さな虫がたくさん・・・。

虫は熱に向かってくる習性を持っています。
そのため、白熱電球や蛍光灯などに集まってくるのは周知の通り。
それに比べて、LEDの照明には虫はあまり寄ってこないとされています。

しかし、それでも完璧には虫を避けられません。
室内に入ってしまった虫は絶対に見過ごせないという方に、最強のLED照明が誕生しました。
その名も「スーパームシキラー」。そのままです。
LED電球に殺虫機能が付いたアイテムなんです。

一見普通のLED電球に見えますが、蚊などの虫が好む波長のブルーライトであえて虫を誘い込み、感電死させるのだそうです。
コンビニなどにあるバチバチ言ってるあの照明の家庭版というわけですね。

死んだ虫を掃除しなければいけないところが玉に傷ですが、室内に入り込む虫に悩んでいる方は、今ある電球との交換を検討してみてもよいかもしれませんね。

撮影機材・LED照明の専門店

『自撮りのドローン化』

今やかなり一般的になったドローンですが、まだまだ日々進化を遂げています。
このたび登場したのは、手のひらサイズの超小型ドローンです。
その名も「Spark」。
最大の特徴はジェスチャーで操作できること。
面倒な設定は無く、手を動かすだけで、自分や友人の写真を空中から撮影できて、シェアできるのだそうです。

具体的には、電源を入れるとまず、Sparkはカメラを使って操縦者を探します。
操縦者が見つかると、空に飛び上がります。
そして、操縦者が手を左右に動かすと、Sparkは手の動きを追うのです。

操縦者は常にフレームの中心に捉えられ、歩き回っても姿を追い続けます。
いよいよ、両手で「写真フレーム」のジェスチャーをすると、写真が撮影されるというわけです。
もちろん専用のアプリでの操作も可能です。
ズーム機能やダイナミックな動きの設定など、多彩な機能が用意されています。

しかし、何と言ってもジェスチャーで撮るという、誰でも分かる操作の仕方と、本体の小ささこそがこのドローンのずば抜けた魅力です。
自撮り棒が爆発的なヒットを飛ばしていますが、今後はドローンで自撮りする方法が流行るかもしれませんね。

撮影機材・LED照明の専門店

『アジサイ』

いよいよ、いやーな梅雨の時期がやってきました。
暑いし蒸し蒸しするし、梅雨時期って全く良いイメージがないですよね。
僕も梅雨は大嫌いだったのですが、写真を始めてからは、6月の梅雨時期ならではの被写体を探して楽しんでいます。

この時期は、なんといってもアジサイが美しい。
アジサイだけで種類も約50種あり、それぞれ個性豊かで、色や花のつき方も様々。
そこで今回はアジサイを上手に撮影する、3つのポイントをおさらいしてみました。

1.雨上がりに撮る。
アジサイらしい写真を撮るにはやはり雨の中。でもカメラが濡れてしまうのはNG。
雨上がりでも十分に雰囲気のある写真が撮れます。
晴れた日は影が強く出てしまうので、あまり花の撮影にはよくないそうです。

2.対角構図で撮る。
アジサイは緑の中に点々と咲いているので、一度に複数の花を撮る時は右下と左上という感じで、対角に花を配置するとまとまりのある写真が撮れます。

3.マクロで寄ってみる。
花の撮影と言えばマクロ。
特にアジサイは小さな花(正確にはガクですが)が集まって咲いているので、これぞマクロ!って感じの写真がたくさん撮れます。

アジサイが有名なスポットとして、東京の高幡不動尊や神奈川県鎌倉市長谷山がなどがありますね。
特に高幡不動尊の、約7500株のアジサイは見応えがあります。6月下旬まで見頃が続くようなので、週末に足を運んでみてはいかがでしょうか。

撮影機材・LED照明の専門店

『世界の果ての写真』

南米大陸の南にある諸島「ティエラ・デル・フエゴ」。
日本語に訳すと「火の土地」を意味します。

大航海時代にマゼランが発見したことで知られている島々です。
先住民があちこちで焚き火をしているのを、地面から火が噴き出しているとマゼランが勘違いしたことから、その名がつけられたのだといいます。

国としてはアルゼンチンに属していて、南極大陸とは1,000kmほどしか離れておらず、南極への玄関口となっています。
つまり、人間が住む地域としてはいわば「世界の果て」とも言える場所です。

事実、フエゴ島の都市ウスアイアには「世界の果て博物館」があり、「地球の果て巡り遊覧船」によるクルーズも楽しめるとのこと。
島を走る列車につけられた名前も「世界の果て号」とのことで、とにかく「世界の果て」推しです。

そんな「世界の果て」を撮影した写真集「El fin del mundo」が、ベルギー出身の写真家によって公開されています。
http://www.brittvangenechten.be/index.php/el-fin-del-mundo/
古びた家が立ち並び、道路には雪が積もっています。
見渡す限り荒地が広がる場所もあれば、断崖絶壁にペンギンの大勢群がる場所もあります。
人物はほとんど写り込んでいないのですが、写真には人の気配がかすかに漂っています。
「世界の果て」の風景はどこか虚しく、孤独を感じさせますが、しかし、そこにはたしかに人間の営みがあったのです。

撮影機材・LED照明の専門店

『中国的ネカフェ』

日本でもそうかもしれませんが、中国でも多くの若者がオンラインゲームに夢中だそうです。
ネット依存者のための更生施設もあるぐらい、ネットの世界にのめり込みます。

彼らは自宅よりもむしろインターネットカフェでオンラインゲームを楽しむようです。
だからなのか、今や中国ではインターネットカフェが最大級の娯楽施設だと言います。
街なかのどこにでもインターネットカフェは存在しているようです。

そうした現状に目を付けた中国のフォトグラファー、武靖力はインターネットカフェを撮影するプロジェクトを開始しました。
彼のプロジェクト「Chinese network life」からは、日本のインターネットカフェとは少々異なる光景が伝わってきます。

http://wujingliart.com/zp/chinese-style-network-life/

薄暗い部屋にズラッと並ぶディスプレイとリクライニングチェア。
仕切は無く、日本のように個室にはなっていません。
ヘッドホンをしてゲームやネットをしている若者もいれば、カップラーメンを食べている若者もいます。
その様子は日本のそれと大して変わらないような気もしますが、よく見ると犬が写っていたり、煙草を吸っていたりします。
日本よりもはるかに猥雑でカオスな空間なんだと気付かされます。

中国には約14万5000店ほどのインターネットカフェがあり、1時間あたり数十円の利用料とドリンク代を支払ってパソコンを使用するのが普通のようで、「Chinese network life」は中国の若者の現状を写し取るために進められたものだそうです。
それにしても、日本だと娯楽というよりどちらかと言えば低予算の宿泊施設というイメージがありますが、よく考えれば本来の目的から外れた利用法なんですよね。
日本のインターネットカフェは独特の進化を遂げたのですね。
中国のほうがある意味で真っ当な使い方と言えるのかもしれません。

撮影機材・LED照明の専門店

『写真に刺繍』

布ではなく写真に刺繍を施す奇妙なアーティストがいます。
しかも風景写真とかではなく人物写真、それも自分がシャッターを押した写真でもなく、そこらの蚤の市やスリフトショップなどで手に入れた、誰が撮ったのかも誰を映したものかもわからない写真を用いているそうなんです。
そのアーティストの名前は、ジュリー・コックバーンと言います。

https://www.flowersgallery.com/artists/view/julie-cockburn#works

学校で彫刻を専攻していた彼女は、日用品などさまざまな素材から彫刻作品をつくることを学んできました。
刺繍作品の制作においても自由に素材を選択しようとした結果、そのような写真に刺繍を施すことを思いついたのだそうです。

ジュリーが選ぶ写真はどれも色あせていて、なかにはかすれてしまっているようなものもあります。
長い時を経た写真に魅力を感じて、それと会話をするように刺繍をするのだとか。
そうしてカラフルに刺繍をされたセピア色の写真は、一つの作品として美しいコントラストを生み出している。
さらに幾重にも糸が縫い込まれることで刺繍には立体感が生まれていて、その立体性は後ろにある二次元の写真によって一層際立っています。
顔を覆い隠すように刺繍がされているのはいささか不気味ではありますが、二次元の写真と三次元の刺繍による「セッション」といえる作品なのかもしれませんね。

撮影機材・LED照明の専門店

『監視カメラが映し出す芸術的な風景写真』

モノクロ写真で表現された、荒々しい大地、幻想的で雄大な山々、うっそうとした森林。
http://www.marcusdesieno.com/surveillance-landscapes/
これらの写真はアメリカの写真家、マーカス・デジーノによって発表されたものです。
美しくも、自然の厳しさが伝わってくるような作品です。

何とデジーノは、普通の撮影のように、三脚を立ててタイミングを計りながら一枚一枚シャッターを切っていたわけではないと言います。
彼の写真はすべて、監視カメラにも使用される、インターネット上に公開されている「ウェブカメラ」によって撮影されたものなのだというから驚きです。
また同時に、こんな自然の中にもウェブカメラってあるんだな、ということにも驚かされます。
彼の、ウェブカメラが撮影した自然の姿をまとめた作品「Surveillance Landscapes」は、およそ2年もの月日を費やして制作したのだとか。

デジーノの感心は、写真技術がどう進化してきたのか、そしてその進化によってわたしたちの自然への認識がどう変わってきたのか、ということに向いているそうです。
彼は美しい自然の姿をとらえるため、歩き回って撮影を行うのではなく、パソコンの前で何時間もウェブカメラが映し出すモニターを監視し続けます。
そして無数のシーンの中からこれだと思ったものを選び抜いて、それらを大判カメラで改めて撮影することで、水墨画のような風景写真を生み出しているとのこと。

デジーノは、美しい自然の姿を伝えたいというよりはむしろ、監視カメラの機能にスポットを浴びせたいのだそうです。
不毛で荒涼とした自然に焦点を当てることで、世界中に監視カメラがどれだけたくさん存在しているのか人々に考えさせたい、そんな皮肉が込められているのです。

撮影機材・LED照明の専門店

『背中は語る』

背中につけられた傷は「逃げ傷」と呼ばれます。
「背中の傷は剣士の恥だ」というセリフはワンピースの名場面の一つとして知られていますが、敵から逃げようと背中を見せたがために付けられた傷なので、背中の傷は情けないものだということです。

ルイス・ドゥ・ベルは人々の背中に注目した、ベルリンの写真家です。
ただし、背中の傷ではなく「背中のシワ」です。
ニューヨークを行き交う人々の背中のシワをアップで撮影した作品「Cartographies(地図学)」を制作しました。

https://www.instagram.com/louisdebelle/

ただ背中を映しただけの写真ではありますが、それぞれの洋服が形づくるシワは多種多様で、実に表情豊かなものです。
剣士はいませんが、工事現場で働く人やデスクワークにいそしむ人などなど。
それぞれのシワは、その背中の人がどんな働き方をしているのか教えてくれます。
背中の肉に食い込んだ洋服は体型を物語っていますし、じんわりと汗をかいていれば疲労感が伝わってきます。

シワしか映っていないのに、その人物のいろいろなストーリーを読み取ることができます。
作品は、シワの抽象的な美しさを表すと同時に、人々のポートレートやストリートスナップのようでもあるのですね。
逃げ傷のような情けないシワにならないよう、良いシワを背負っていきたいものです。

撮影機材・LED照明の専門店