白い被写体を白い背景で撮影したい場合、背景と被写体の間の明暗を調和するために、同じような明るさを得られるように照明セットを設置します。
その場合、白と白、そして同等の明暗で被写体が画像の中でとけ込みすぎることがあります。つまり主役である被写体が前に出てこないんですね。
そこで活躍するのが黒ディフューザーです。
設定するメインライトの反対側に黒ディフューザーを用意します。メインライトからの反射をおさえて被写体につくられる光の反対側にディフューザーによる影をつくることができます。白い被写体に白い背景、そこに柔らかい黒の影をつくることにより程よいコントラストと、シャープさが生まれ、立体感が高まります。
どこかに影を入れることによって、輪郭をはっきりと浮き出すことが、白い被写体には照明ポイントになります。
つまりは、被写体の形によって、それぞれ輪郭に沿って影を出すことが大切ということになります。
またさらに黒い影をつけることによって、白い被写体の色調が、さらに白く目に映るということがあります。
この微妙なライティングが、白い被写体、色調の浅い被写体には大変有効なテクニックと言えます。
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