『Liter of Light』

ペットボトルのリサイクル方法は、ゴミとして出すだけじゃありません。
「Liter of Light」は、使用済みのペットボトルに太陽光をあてて、ソーラー電球として使うプロジェクト。
リサイクル=社会貢献にもつながる、画期的なアイデアです。
といっても、最近よく見かけるようになった、おしゃれなリサイクルアートとは一線を画します。

少しの灯りでも必要としている人のために、必要最低限のリソースで作る、きわめて実用的なリサイクルライトなのです。

https://www.youtube.com/watch?v=o-Fpsw_yYPg

初期の対象エリアは電気インフラの発達していない、貧困な地域。
たとえば、フィリピンのマニラ郊外では、300万世帯もの家庭に電気がありませんでした。
日本ではあまり想像できませんが、日中でも真っ暗な家の中。

この状況をどうにかしようと、フィリピンからのMIT留学生イラック・ディアスさんが、お金をかけずに簡単に生産・設置できるライトを開発しました。

1リットルのペットボトルと水、キャップ3杯の漂白剤、それと太陽の光。
たったこれだけの材料で、電気を使わずに55ワット分の「電球」を作ることに成功したのです。
その名も「Liter of Light(1リットルの明かり)」。

そして、天井=トタン屋根に穴を開けて、それを差し込みます。
もちろん雨漏り防止もしっかりと。
すると、何ということでしょう!
太陽光が水と漂白剤に反射して、家の中に光を放ってくれるのです。
しかも、耐用年数は5年とけっこう長期間。

アイデアだけでなく行動力もまたすごい。
製作と設置は、ディアスさんが運営するNPOが行ないました。
ボランティアを募集してペットボトルの回収とライトの製作をしてもらい、政府や企業、あるいはウェブを通して個人からも設置のための寄付金を集めました。

いま、フィリピン各地の100万世帯以上に設置されているそうです。

撮影機材・LED照明の専門店

『邪魔な映り込みを消したい』

いつでもベストなシャッターチャンスが訪れるわけではありません。
写真を撮るとき、邪魔なものが映り込むことって多いですよね。

たとえば、動物園でライオンを撮ろうとしたら金網が邪魔だったり、ガラス越しの風景を撮ろうと思ったら反射して自分やカメラが映り込んだり。
仕方なくシャッターを押すものの、当然ながら満足な仕上がりにはなってくれません。

多少ならフォトショップ等で編集できますが、いかんせん面倒ですし、うまくいかないこともあります。
そんなニーズに応えるかのように、写真に写り込んでしまった「障害物」を一発で消すことのできる、うれしいアルゴリズムが開発されました。
グーグルとMITの共同研究だそうです。

研究チームの解説によれば、このアルゴリズムは、近くにある物ほど動きが速く見える「運動視差」を利用しているそうです。
スマホを動かしながら撮ると、写り込んでいる障害物は本来撮るべきものより近くにあると判断され、写ったものは2つのレイヤーに分けることができます。
そして、いらない方が削除されるという仕組み。

この機能で、レンズについた水滴や汚れなども消せるようです。
他にもいろいろな写り込みを処理したデモンストレーションの動画が用意されています。

https://www.youtube.com/watch?v=xoyNiatRIh4

まだ開発段階とのことで、実用化は少し先になるみたいですが、スマホやデジカメに搭載されたらとっても便利ですね。

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『クラウドからコントロールするLED照明器具』

日本から世界初の、クラウドからコントロールするLED照明器具が登場しました。
その名も「NetLEDシステム」。

https://www.youtube.com/watch?v=kKdVR0h8ebQ

40W相当のライトは寿命が4万時間で、WiFiを内蔵しています。
ユーザーは「NetLED」のアプリをスマートフォンやタブレットやパソコンにインストールし、Web上で照明を一つ一つコントロールできます。
例えば、明度は10段階で変えることができます。

またこのアプリでは、一つのライト、複数のライト、そしてライトの集まりをコントロールできます。
WiFiですので、電波が届く場所ならライトがどこにあっても制御が出来ます。

さらにこのシステムは、エネルギー利用をリアルタイムで計測しています。
一ヵ月間や半年間など、一定期間のエネルギー消費データを自動的に記録してくれます。
それによって、先月は電気を使いすぎたから明るさを少し押さえよう、とか細かい調整が可能なんですね。

NetLED社の説明によると、たとえば企業がこのライトを200基使った場合、ふつうのコントロールなしの照明器具の場合に比べて、電気の消費量を最大50%も削減できるんだそうです。
経費削減だけでなく、地球温暖化防止にも役立ちますね。

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『火星探査機キュリオシティ』

初めて見た時は相当なインパクトがあった火星の写真。
カメラマンは、今も火星をあちこち動き回って探検中の「キュリオシティ」さんで
す。

が、実はそのキュリオシティさん、ついこの間まで地球と音信不通になっていたので
す。
現在は無事復活していますが、音信不通の原因となっていたのは、カメラと画像デー
タ保存の仕組みに問題があったようなんです。

メインコンピューターに画像データを保存しようとしたとき、ソフトウェアにミスが
発生して、なぜか自身をセーフモードに切り替えてしまったとのことです。
セーフモード発動時は、最低限の機能のみでその他すべてがシャットダウンされるそ
うです。
何とか機能回復するまでに10日間ほどかかっており、NASAはさぞや気をもんだことで
しょうね。

2011年11月に打ち上げられ、2012年8月に火星に着陸して以来、コレといった大きな
問題もなく、元気に冒険を続けるキュリオシティ。
随分長いこと火星で奮闘していますが、キュリオシティの活動がさらに2年延長、と
発表されていて、まだまだ現役でがんばる様子です。

問題なしと言っても、ときにタイヤに石はさまったり、丘に埋もれたり、カメラの
フォーカス機能がバグったりはあったそうですが、乗り越えてきました。
人類がまだ見ぬ火星の砂漠の中を、たった1人で何年も冒険しているんですから、す
ごいですよね。

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『セルフィー撮りすぎご注意!?』

スマートフォンとSNSの普及で、セルフィー(自撮り)をする人は一気に増えまし
た。
自撮り棒など、専用のアイテムも世界中でブームとなりましたね。

でも、あまりにも頻繁にスマホの画面を自分の顔に向けてはセルフィーばかりしてい
ると、自慢の美肌がとんでもないダメージを受けているかもしれません。
セルフィーのしすぎが原因で、肌荒れやシワが増えて、顔の老化が加速する危険性が
あるとかないとか・・・。

たくさん自撮り写真を撮影してSNS等へ公開している人は、ひょっとすると注意した
ほうがよいかもしれません。
イギリスのスキンケアクリニックでメディカルディレクターを務めるサイモン氏の警
告によると、スマートフォンのスクリーンから発せられるブルーライトが、肌に損傷
をもたらす可能性があるというのです。
日焼け止めクリームを塗っても防げない、スマートフォンの液晶画面から出るブルー
ライトは、肌の深部にまで達して皮膚にダメージを与えるのだそうです。

その証拠に、頬の右側と左側で肌荒れ具合を比較するだけで、普段どちらの手でス
マートフォンを耳に当てて通話しているのか、医師は正確に言い当てられるそうで
す。
うーん、怖いですね・・・。

ただし、こうした一連の警告メッセージは、すべて美肌クリニックの関係者から出さ
れているため、もしかすると、やや宣伝の意味合いがあったりするかもしれません。

また、単にブルーライトが原因なだけではなく、古くから指摘されてきた携帯電話の
発する「電磁波」が身体におよぼす影響とも言われています。
実際にセルフィーが原因で老化が加速したという臨床事例が紹介されているわけでも
ないので、やはりやや言い過ぎな感じがあるようですね。
ともかく、どうしても気になる方は美肌クリニックへ行ってみるといいでしょう。

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『ワンちゃんの仮装大賞』

イギリスのフォトグラファー、ピーター・ソープ氏による、年末の恒例行事が海外で
話題になっています。
その恒例行事とは、クリスマスカードを送ることなのですが、思わず微笑んでしまう
写真が使われているのです。
それは、愛犬を犬以外のものに変装させる、というもの。

ソープ氏がこれを始めたのは1990年からだそうで、それから毎年、通算25回行なって
います。
犬も初代モデルのパディーさんから、2代目のラグルさんに引き継がれていますが、
ラグルさんも高齢となってきており、おそらくもうそろそろ引退かもしれません。

衣装や小道具はCGを用いず全て本物で、そこにはソープ氏のこだわりがあるとのこ
と。
成長した子供たちも撮影のお手伝いをします。
写真を撮った後はこれをクリスマスカードとして親戚や友人、取引先などに発送して
いるそうです。

2015年、ラグルさんは煙突にハマってしまったどじなサンタに変身。
2014年はネズミに、2013年は鳥、2012年はBah Humbug(バー ハンバグ)、2011年は
ペンギン、2010年は羊、2009年はクリスマスのローストターキーに、2007年はロバ、
デビュー年の2006年はラクダでした。

2001年以前は、初代のパディーさんがモデルで、少年聖歌隊や妖精、豚などに扮して
います。
記念すべき最初の年である1990年は、真っ赤なお鼻のトナカイさんでした。

こんな素敵なクリスマスカードもらってみたいですね。
これからも続けていってほしいです。

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『地下鉄を撮る』

カナダのフォトグラファー、クリス・フォーシスは、多くの人にとってはただの移動手段のひとつでしかない「モントリオールの地下鉄の駅」を、日々撮り続けています。

カラフルだけども飾り気のない彼の写真は、地下鉄の駅を足早に通りすぎる人々が気付くことのない、駅の知られざる美しさを映し出しています。

被写体を見つけるべく、フォーシスは彼の目を奪う何かに出合うまで、その路線に乗り続けるそうです。
その何かを見つけるとすぐに、ベストアングルを求めてあらゆる場所をくまなく探りだします。

フォーシスはまず自分のスマホを使って構図を考えるそうです。
そして頭のなかで構図を描くとすぐに、キヤノン70Dを三脚に取り付け、誰もいなくなるまで待って写真を撮ります。
人のいない景色を撮るには大変な忍耐が必要だそうです。

また、そこには作品のために十分な自然な明かりはないので、長時間露光にして。
もし彼が電車を撮るのであれば露光は一般的にf/8、100ISOで1秒前後だとのことです。

彼は自分の作品をInstagramにアップし、ハッシュタグ(mtlmetroproject)を使って写真を整理しています。
すると驚いたことに、ほかの人たちも自分で撮った地下鉄写真を同じハッシュタグで掲載し始めたそうです。
いまのところ、全部でほぼ1000枚の写真が投稿され、一大ムーブメントとなっています。
フォーシスもこの動きを楽しんでいるようです。

このプロジェクトを始めたのは1年前、フォーシスは約40の駅を撮影しています。
すでに半分以上を撮ったそうですが、全駅を制覇してもこのプロジェクトをやめる予定はないそうで、「地下鉄探検でインスピレーションと楽しみを見つけられる限り、撮影をやめる理由はない」と、語っています。

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『時差ボケを軽減する飛行機』

海外旅行に付き物なのが「時差ボケ」ですね。
特にアメリカやヨーロッパなどへのロングフライトでは日本と昼夜が逆転するため、到着後に眠気やだるさに悩まされることが多いです。

その時差ボケを軽減してくれる飛行機が、エアバス社の新型機「A350 XWB」。
照明にLEDを使うのはこれまで同様ですが、色温度などをタイムリーに変えることで、乗客の体内時計を調整するのだそうです。

すでに中東のカタール航空が導入し、そしてこのほどシンガポール航空も運航を始めたとのこと。

私たちの体は体内リズムで時間を刻んでいますが、短時間でタイムゾーンをまたぐと体内時計と到着地時間との間にギャップが生じます。
そのズレによる症状がいわゆる「時差ボケ」です。

放っておいても自然に治るものですが、短期の旅行の場合は、なるべく早くズレを解消できるに越したことはないですよね。

「A350 XWB」ではフライト中、太陽光を模して自然なリズムでLEDが灯されます。
人の体は光によって刺激を受けますので、乗客は普通に移動しながらも自然と体内時計を調整することで、時差ボケの軽減が期待できるとのことです。

日本の航空会社では、JALがその機体を発注済みだそうで、19年にも登場する見込みのようです。
この技術、今は新しいものですが、これからの飛行機旅ではスタンダード仕様になるのかもしれませんね。

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『牛乳×LED照明の結果』

ノーベル賞も獲った世紀の発明、LED。
安全・省エネルギーで多彩な光、まさに万能とされるLEDライトにも、思わぬ弊害があったという調査報告が発表されました。

ニューヨーク州のコーネル大学の調査によれば、アメリカ国内で発売されている牛乳は、LEDライトの光にさらされると、品質を落とすというのです。

品質というのは何を指すのかというと、ズバリ「味」です。
研究によると、「まったく光に当てていない2週間前の牛乳」と「数時間LEDライトに当てた新鮮な牛乳」を用意し、被験者に飲み比べてもらいました。

2週間前の牛乳なんて腐りかけで、出来れば飲みたくないものです。
新鮮な牛乳のほうが美味しいに決まっているはずなのですが、それでも、多くの消費者は前者の味を好んだといいます。

実は、日光や人工的な照明が、食べ物の味に影響を及ぼすというのは以前から知られている事実なのです。
光エネルギーを受けると、牛乳内のリボフラビンやその他の感光性成分が活発化して、タンパク質や過酸化脂質に影響を与え、品質を劣化させるのだそうです。
そしてそのせいで、美味しい牛乳はまるでプラスチックや段ボールかのような味がするのだとか。

日本では牛乳といえば紙パックに入っているイメージが一般的ですが、アメリカでは半透明の容器に入っているのが主流です。
研究者達は、光を通さない遮光性のあるパッケージにすることで、味への影響を抑えることができると指摘しています。
日本にも透明のビンに入った牛乳はありますし、何だか紙パック牛乳より美味しそうに見えるのですが、そうではないのでしょうか。

照明は食品を美味しく見せるために使用されたりしますが、光に当てている間どんどん品質は落ちていくらしいので、見とれてないでさっさと頂いちゃいましょう。

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『何の変哲も無い風景を一変させる手法』

デイヴィッド・オーグル氏は幻想的な風景を、何の変哲もない場所から生み出すアーティストです。

暗闇の中に美しく輝く球体、光を放つ煙、そしてレーザー。
これらを利用して、オーグル氏はまるで異世界のような光景をつくり上げます。

http://www.davidogle.co.uk

彼の作品「Looming」は、写真とインスタレーションアートを魅惑的に組み合わせたプロジェクトです。
オーグル氏は何もない風景の真ん中を歩き回り、そこでLEDや発煙筒、アクリルの球体といった物を使用して、ほんの一瞬、その場限りの彫刻作品をつくり出し、写真を撮影します。

例えば、マッチを擦って火をつけ、LEDのスイッチを入れ、風景のなかに作品をつくり上げたり。
そうした一瞬を切り取っているのです。

彼はいつも、午後遅めの時間から自分の好きな場所を見つけ出して、夕暮れ時あたりに撮影を開始するそうです。
ぞれぞれの作品は一瞬限りのものなので、どれも異なり、選んだ場所や使用した道具に応じて、精巧につくり上げられます。

ある夕暮れ時、オーグル氏は海辺の穴に球体を置き、赤色LEDや発煙筒によって、燃え立つ赤い熔岩のような作品をつくり出しました。
LEDでその場所を照らし出す一方で、数本の発煙筒に火をつける。
すると偶然、絶好のタイミングで風が巻き起こり、光を反射した煙の渦が生み出されたそうです。
ほんの一瞬の光景でしたが、撮影を行なうには十分な時間でした。

オーグル氏は、自らの作品のことを「何の変哲も無い風景を一変させる手法」だと言います。
そして海や雪の降る景色といった、いつもまったく違う場所や気象条件で、予想だにしない現象を試しながら撮影をしているそうです。

異世界のような風景を作り出し、表現する。
デイヴィッド・オーグルの活動にこれからも注目です。

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