降る雪

前回では雪の白さに注目して、露出設定についてお話ししましたが、今回は雪をテーマにもうひとつ。
雨とは違った、ひらりと舞うように降る雪を撮影してみましょう。
雪がまるで粒のようになってフワリ、フワリと舞う写真を目にしたことはないでしょうか。
一体あのような幻想的な写真はどのようにしたらいいのでしょう。

答えは意外に簡単。
雪の粒が止まったように写すということは、速いシャッタースピードで撮影するということです。それに必要なのは第一に三脚、そして開放気味のF値、そして速いシャッタースピードです。
絞りのF値は好みがあるでしょうが、あまり絞りすぎるとふんわりと舞う雪の粒にピントが合ってしまうと幻想感が損なわれるため、開放気味にするとよいでしょう。
そしてシャッタースピードが速いために、ISOを上げたくなりますが、なるべく100から200で撮影したいものです。なぜなら細かなディテイルが必要な写真のため、ISOのくっきりとしたレベルを保ちたいためです。
反対に言えば、もっと幻想的にするためにISOを高めに設定して絵画的にするのも効果的と言えるでしょう。

ちなみに降りしきる雪の状態であれば、シャッタースピードを反対に遅くすると、吹雪いている感じが表現できるというわけです。撮影照明,新宿西口ライトグラフィカ

白い雪、白く

この冬ヨーロッパでは寒波に襲われました。通常降雪のほとんどない中部イタリアでも雪が積もったほどです。
日本でも寒さが厳しい中、普段と違った景色、雪が降った際には写真におさめてみたいという方もいらっしゃるでしょう。
さて、この白い雪景色、意外に難関撮影シーンなのです。
それは露出がキーポイント。画面の全体が雪の景色で白い場合、反射する光によって、オートで設定している露出の場合には光が強いから、露出を少なくしようと働きます。そのまま撮影すると白い雪はグレーっぽく写ります。つまりこれが露出アンダーですね。
このグレーっぽい雪を、雪らしくきれいな白にするためにはマニュアルの露出を使うか、オートの露出をはじめからオーバー気味に設定するといいでしょう。
それによって雪の白がはっきりとでてきます。
その際には、オーバー気味がオーバー過ぎになって、白が「飛ばない」ように気をつけましょう。撮影照明LED新宿西口ライトグラフィカ

メインでもサブでも

先日写真撮影ではなく、テレビの番組制作の撮影に同行しました。
撮影スケジュールはロケ撮影で、かなりの箇所を廻るタイトなものでした。
ブツ撮りから、遅めの午後からやや光が足りなくなった際のインサート撮影まで、照明を必要になった際に、ビデオカメラマンが取り出したのがLEDのコンパクト照明でした。
持ち歩きに便利、軽量、場所をとらずに数個用意していました。取り付けも簡単で動作の無駄がなく、タイトな撮影スケジュールにもすぐに対応できますし、バーンドアやフィルターが装着しているため被写体に合わせて照明量の調整も可能です。

撮影は写真はもちろんビデオでも照明が大切。
コンパクトLED照明が常時、サブ照明として必須機材になっているようです。室内撮影 照明,ライトグラフィカ

石橋?

物事を始めるにあたって、頭で考えることが先行したり、準備を万端にしてから始める人と、まずは実践、行動に移す人がいると思います。
どんなことを始めるかということと、その環境や条件にもよるでしょうが、つまりは慎重派か行動派かということ。

すべてはケースバイケースですが、細かく準備しリサーチしたからこそうまくいく場合もあれば、先に行動を起こしたから実行できることもあるでしょう。

さて、商品の写真撮影も実は同じことではないでしょうか。今や写真スタジオに依頼しなくとも個人で撮影方法が選べる時代。
それでも技術や機材によってそのレベルはそれぞれです。
そのため写真撮影をするにあったっていろいろな技術を学んだり、勉強したりする人もいれば、まずは手始めに実際に撮影してみる人がいるでしょう。

弊社ではプロのカメラマンの撮影スタイルで高い技術がいる商品撮影などでも、初心者の方が気軽に始められるような機材もご提供しております。

本格的な写真撮影のライティング、セッティングが難しそうだからといって敬遠してしまいがちですが、まずは基本的な機材ひとつからでも写真撮影を体験することが、個人でもできる商品撮影のスタイルを確立することに繋がると思います。
準備も大切、でもまずは始めることおすすめしたいですね。
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熱心は非常識?!

先日web記事で、レストランなどで料理の写真を撮ることはタブーといった内容を目にしました。
こちらでも料理写真についてや、記録、ブログ用の写真撮影について触れていますので、気になって読んでみると、やはりマナーに関する点が挙げられていました。

ご自宅で料理のレシピのため、ブログ写真のためにできた料理や作る過程を撮影するのはもちろん自由ですし、人の目もなければ時間制限もなく好きなように撮影できますよね。料理の写真を撮ることが習慣になっていくと、おいしそうなものが目の前に出てくるとついついカメラを手に準備してしまいがちです。
おいしそうな料理、写真に撮りたい料理がもてなされるレストラン、とりわけ高級店でもおなじこと。
ここで考えたい注意点は。
1.まずお店の人に撮影してもいいか許可を取ること。
2.周りのお客さんへの配慮。フラッシュはなるべく避けて。
3.シャッター音のオフ。

この3点は、まず厳守したいですね。
本来おいしいものをいただく場所は、雰囲気、会話を楽しむ場所でもあります。ついつい写真を撮って記録したいところですが、個室といった空間でない限り、周りのお客さんへの配慮にも気をつけたいものですね。外食での写真撮影はもちろん思うような照明配置も不可能ですし、あくまでも記録としてさっくり撮影し、その場の雰囲気を楽しみたいものです。撮影照明LEDライトグラフィカ

被写体にあった方法

オートフォーカスで撮影する場合、ピントの合わせ方を選択することができます。
いわゆる「フォーカスロック撮影」と「コンティニュアス撮影」。つまりはシャッターボタンを半押しでピントを合わせてピントを固定して撮影する方法と、シャッターボタンを押している間、ピントを合わせ続ける撮影方法です。

前者は、固定している被写体に対して、まず被写体にピントを合わせ、その状態で構図を決めて定まったところでシャッターボタンを全押しし撮影。
一方、後者は動いている被写体などの撮影に便利です。
押している間ピントが変わり続けるので、シャッターを押した瞬間のピントが得られます。動物の撮影、スポーツ写真、こどもの写真、または撮影者自身が動く場合に使えるモードです。

これだけの違いですが、撮影の環境、被写体の種類によってピントの合わせ方を変えてみると、意外に撮影がスムーズにいったりします。
普段あまり気にしない設定モードですが、試写をしながら、ぜひ活用してみてください。
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デジタル時代

フィルム撮影が主流だった頃は、フィルムの本番撮影の前にテスト撮影としてポラロイドで撮影されていました。
今でもこの方法で撮影されることもあるのでしょうが、ポラロイド生産中止や、デジタルカメラの流れ、しかも中判カメラのデジタル化なども大きく影響し、今ではデジタルカメラ一本になってきましたね。

同じ画角、つまり同じボディーとレンズでテスト撮影がそのままできるのだから、デジタルカメラは本当に便利です。

さらにデジタル処理で、撮影画像をすぐにコンピューターに繋いで、大きなモニターで確認作業もできてしまいます。はやさ並びにコスト軽減にも大きく貢献するわけですから、デジタルカメラに移行してから、商業写真として、フィルム撮影をすることはあまりなくなるはずですね。

このデジタルの恩寵を充分に利用する手はほかにありません。
趣味から始める写真撮影から、カタログ、オンライン販売、プロモーションなどビジネスでの写真撮影まで、この時代だからこそおおいに活用して、効率よく、そして高画質、高品質の写真撮影をつくりあげたいですね。
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手ぶれ対策

常にこちらでお話している、写真撮影で重要な機材のひとつ「三脚」。これは安定した構図を丁寧につくることもさながら、やはり手ぶれを防ぐための重要アイテムだからです。
もちろん高速シャッタースピードで撮影したり、個人差ですが1/50s以上くらいのシャッタースピードで手ぶれがしない程度で撮影できる環境ならば、三脚を使わないことも多くあります。
さて、三脚を使ってもミラーショックなどでブレが心配な場合に、以前レリーズのご紹介をしました。
カメラから遠くにいて撮影する場合や、ファインダーをみながらではなく、実際に被写体またはモデルを肉眼でみながら撮影したい場合に、レリーズは活躍します。さらに、手ぶれに防止にもなりますね。

そのほかに、リモコンで撮影するのも有効です。撮影者の立ち位置に制限がありませんし、ファッション撮影などで、モデルと対話をしながら都合のいいタイミングでリモコン撮影。というのも違った局面から撮影できそうです。

さらに、決まった被写体に対して構図が定まっていれば、セルフタイマーでの写真撮影も可能です。
このように、手ぶれ対策もさまざまな方法があります。撮影スタイルに合わせてお試しください。
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確認作業

デジタル一眼レフカメラでも、コンパクトデジタルカメラでの撮影でも、撮影した画像をすぐに確認できるのは、デジタル時代の恩寵そのもの。

さて、編集作業が、撮影後だとしても、撮影中に撮影した写真をきちんと大きなモニターで見て確認する作業は大切です。
カメラの小さなモニターでは、構図は確認できても細かなディテイルまで見るのは容易ではありません。
今日では、プロのカメラマンも撮影時にコンピューターを持ち歩くのは普通になりましたが、先日お話しした通り、一昔前では確認作業はポラロイド撮影でした。

さて、この確認作業。コンピューターがなくとも現在ではiPadなどタブレットがあれば、撮影データーを送って、その場で大きなモニターで見ることができますね。
照明のコントラスト、細部までブレがないか、被写界深度の範囲などしっかり確認して、足りない部分をカバーしながら撮影が続けられます。

便利なデジタル撮影だからそこ、大きめのモニターでの撮影確認作業も欠かすことなく、撮影中にぜひ行いたいものですね。ライトグラフィカ

レンズと構図

写真学校などで勉強する際には、はじめは単焦レンズで撮影することを勧められるでしょう。ズームではなくて単焦点だからこそ感覚とともに身に付くことがあります。
被写体と自分自身の距離感。
撮影後の被写界深度の具合。
構図の取り方。

この焦点レンズを使ってからズームレンズに移ると、今までに自分自身が動いていた位置を変えずにその場でとりたいフレーミングと構図が得られることがよく分かります。

はじめからズームレンズをお使いの方も、お時間があるとき、または仕事としての写真撮影以外のプライベートの撮影にぜひ単焦レンズを試してみてください。
ズームの利かないレンズだからこそ、自分自身が動いて、体から覚える感覚を感じてみてください。まさに体感です。
それを経て、ズームレンズをお仕事の撮影などで活かすと、これまでと違った感覚で構図つくりができるかもしれません。
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