コントラストとは

今回はコントラストについてみていきましょう。
露出判断と同様に、コントラストの判断も写真撮影にとって大切な要素です。

さてそのコントラストの判断に、とても有効で基準になるのがヒストグラムです。
そう、デジタルカメラのモニターに表示されるグラフのようなものです。ヒストグラムとは、その写真のなかにどのような明るさの点がどのくらいあるのかということを表したグラフです。グラフ表示となると一見敬遠しそうになりますが、見方が分かれば一目でその写真のコントラストが判断できるようになります。

ヒストグラムは縦がピクセル数、横が左から輝度0、右に行くほど輝度が高くなり一番右が輝度255で純白を表します。
次のように一グラムを見て3点確認できます。
1. 輝度0と輝度255の値が0ということで、白く飛んでいる部分がない、黒くつぶれている部分がない。
2. なだらかなカーブを画いてグラフが成り立っている。適度なコントラストが得られているということ。
3. グラフの頂点が極端に右にも左にも寄っていない。極端な露出不足、露出オーバーでもないということ。

コントラストには、撮影者の表現の意図と好みが非常に影響するので正しい正解ということはありませんが、この点を確認して撮影するだけでも、データ的に適切なコントラストを判断できて、写真撮影を進めることができます。

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こだわりも照明次第

経営者からブロガーまでプロのカメラマンの手を借りずに写真撮影をする方々が増えています。それはなんといってもデジタルカメラの性能と、そしてお手軽かつ本格的な写真機材がポピュラーになった所以でしょう。
さて、料理界でも同様、レストランの料理写真をオーナーまたはシェフが試行錯誤しながら撮影する例を多く耳にします。
写真にもともと熱心で興味のある場合、自分で手がけた料理を自分自身で撮影したいという方もいらっしゃるでしょう。どのように見せたらおいしく見えるということも熟知だからこそでしょう。
しかし写真撮影に関して思い通りにいかないこともしばしばでしょう。それは肉眼でみるものと、写真として画像になるものでは照明によってかなり違いがでてくるからです。
三脚をたてて、同じように撮影したとしても、室内(レストラン)などで撮影したものと、照明を設置したものでは大きく変わってきます。
照明を設置しない場合、全体的に赤みを帯びた写真になってしまいます。ホワイトバランスを調整してもカバーしきれない部分もあります。手軽ながらも適切な色温度の照明を設置するだけで、同じお皿の料理がおいしそうに、そして立体的に撮影できるのが照明次第ということです。
一度その照明の違いを実感すると、写真撮影、さらに料理写真に関しての照明がいかに大切かを身にしみるところかもしれません。

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説明書

購入当初ならともかく、デジタルカメラの説明書ってその後あまり開くことがなかったりしませんか?
説明書そのものが苦手で、はじめから読むことなく実践で使い方、機能を身につけるという方もいるでしょう。

でも説明書は新しい発見も、そして問題の解決策も導いてくれる、文字通り教科書的な役割を果たしてくれます。

是非一度じっくりと読んで、さらに撮影の際には持ち歩くようにしてはいかがでしょう。なぜならメーカーごとに、そしてカメラのモデルごとに特徴と、仕様が異なり、そのカメラの長所を引き出すための近道になりうるからです。

メーカーが示すカメラの特徴、操作など基本からプラスαまで提示しているのですから、それに沿うのに超したことはありません。
それを理解した後に、自分なりの使い方や工夫で写真撮影に臨めば、撮影時の自信にも繋がります。

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質感と演出

個人的な話で恐縮ですが、前回触れました、背景の布地の話。
写真撮影と布の関係をお話すると、2005年のワールド・プレス・フォトの一枚を思い出します。
2005年というと近年ではなく、これまた共通ではない話題ではなく恐縮ですが、女優シャーリーズ・セロンを撮影した一枚の白黒の写真がありました。
それはとてもシンプルな写真で、シャーリーズ・セロンの肩から上の、ほとんど顔アップの写真で、顔を含めた頭部全体に透過するシフォンのような布で覆われています。
引き延ばされたそのプリントは、フィルムの荒さが見て取れるものでしたが、かえってそれが質感を強調し、生々しいように感じられました。

見せる被写体にわざわざ布で覆って撮影する。
これって、ファッションなどモード系な写真撮影に利用できるひとつのテクニックですが、このシャーリーズ・セロンのポートレートは、白黒フィルムとざらつき感が被写体の強さを引き出した一枚でとても印象的でした。

広告写真や、その時代のコンテスト写真などから、実施に写真撮影のセッティングをする際にヒントを得ることってあったりしますよね。
また反対に、印象が強い写真は、何が違うのか?といった見方で写真を見てみるのも興味深いものです。

みなさんは写真撮影の為に、セッティングを考える際に思い出す一枚の写真ってありませんか?

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組み合わせ

写真撮影の際の布選びですが、あくまでも背景は「引き立て役」。
主役と引き立て役の組み合わせって、意外と盲点ですがとても大切なことなんです。
布は一例ですが、つまりは被写体とその背景にくるものの素材の柔らかさ、固さがポイントなのです。
つまり、被写体が柔らかいもの、または硬いものの場合、それに合わせて布地などの背景はコンビネーションとして考え選ぶということです。
一般に、柔らかいものと硬いものを組み合わせるといいといわれています。
メタリックな貴金属や、ガラス素材など硬いものには、柔らかい布や植物、花を組み合わせる。反対に柔らかな食材、花などが被写体の場合には、背景の組み合わせとして陶器や質感の硬い布地などを組み合わせるといった感じでしょうか。

違う質感のものを組み合わせることにより、お互いの特徴をうまく惹きだし、相乗効果が生まれるからなんでしょうね。
もちろん、柔らかいもの+柔らかいもの、また硬いもの+硬いものの組み合わせで写真撮影することもあります。
一例上げれば、近年ちょっと流行なのはアクリル板のような光沢素材を土台にして、被写体を土台に反転させるように反射させながら撮影する方法です。コンピューターや電子機器など艶やかなものや、高級感があるものには有効です。シンプルながらリッチ感をあおります。

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水中防水

カメラをはじめ、電子機器製品において「生活防水」をうたっているのはよく聞きますよね。さて、生活防水ではなく「水中防水」のカメラって聞いたことありますか?
つまり水中カメラ。
探してみると各メーカーから何気にこだわりのある水中防水カメラが販売されているんですね。
使用可能水深はモデルによってそれぞれですが、各メーカーから販売されている水中防水のコンパクトデジタルカメラは魅力的なものもたくさん。
普段水中のなかで写真撮影をすることがないと一般的ではないようですが、モデルによっては水中防水のほかに、耐落下性、耐衝撃性能、耐低温性能といったものが搭載されています。
これらの機能、スポーツ愛好者、そしてアウトドア派の方にはもってこい!

軽量でコンパクトな水中防水カメラで、これまで試したことのない環境で新たな発見があるかもしれません!

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布生地

写真撮影の背景、または土台に使用する布を考える時、その選択は悩みどころではないでしょうか。
ブツ撮りなどをして背景の気になる点は布のセッティング方法、そして皺。被写体をしっかり強調するための「引き立て役」の布が、今ひとつ被写体となじまなかったり、肉眼では気にならないのに写真としてみると、布の皺が目だつといったことないでしょうか。

そこで写真撮影用の布を選ぶ際のポイントを見てみましょう。
1.皺になりにくい布
2.演出として被写体にあった素材

例えば同じコットンでできた布でももともとの糸の太さや織り方などで、皺になりやすいもの、そうでないものと変わってきます。毎回撮影前にアイロンをかける手間も考えて、布の収納には折り畳むのではなく、ロール状で整理するといいかもしれません。
また被写体にあった素材というのは、高級感を出したい被写体、自然体、メタリック、などそれぞれ撮影するものに合わせて、布選びをすることが大切です。それは光沢のあるサテン素材だったり、柔らかな印象のシフォンだったりと、ここで随分選択の幅が出てきます。

背景紙と同じように、ベーシックなものから、応用の利く素材まである程度揃えておくと便利ですね。

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バッテリーグリップ

デジタル一眼レフカメラを使う際、バッテリーの安定供給と縦位置のシャッターを押しやすいように、バッテリーグリップというものがあります。
デジタル一眼レフカメラで、やけに大きくみえて、一般的な長方形の形ではなく、ほとんど正方形に近いようなフォームをしている一眼レフカメラがそうです。

バッテリーグリップはカメラボディーの底面に装着します。
バッテリー予備は写真撮影には常に必須アイテムですが、さらにバッテリーグリップがあるとバッテリー切れの心配なく撮影が進められるでしょう。ロケ撮影などバッテリー充電ができない場所などにはさらに安心です。

メーカーによって、バッテリーとバッテリーグリップからの供給方法や、優先順番を選べたりできるので、撮影環境、方法に併せられるのも便利です。

さてこのバッテリーグリップ、上記の2つの機能の他に、もうひとつ利点があります。それは太いレンズを使った撮影の際、三脚の雲台にレンズを邪魔になることがありますが、バッテリーグリップを装着することによって高さができてレンズを干渉することなく三脚使用もスムーズということ。
何気に気づかない利点です!

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光源

写真撮影をすると、これまで意識していなかったことが気になることがいくつかあります。そのひとつはやはり光でしょう。
ライティングのみならず、光そのものが気になるようになります。
なぜなら光によって写真の発色が変わるからでしょう。
そう例えば、屋外なら同じ光と思っていたものが、実は太陽光と同じ太陽光を受けていても日陰とでは発色が変わります。日陰では青みが強くなります。つまり前回お話しした色温度のケルビンでいうと、5000以上になるということですね。

一方、室内での撮影ではこれは分かりやすいでしょう。白昼色蛍光灯と白熱電球では明らかに発色が変わってきます。レストランやショップなどは柔らかく暖色な白熱電球が好まれるため、その光のもとで写真撮影をすれば、自然に赤み、もしくはオレンジっぽい色が強い写真になります。

生活の中で今まであまり意識していなかった光源。
どの光源で写真撮影をするのか、と考えながら撮影準備をすることはとても大切なんですね。

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5.3

写真撮影のみならず、ビデオカメラでの動画撮影にもホワイトバランス設定は大変重要な過程というのはかわりないでしょう。
テレビクルーの取材にアテンドすると、しばしば耳にするのが二桁の数字の羅列です。
そう、例えば3.6(サン、ロク)、2.5(ニ、ゴ)、5.3(ゴ、サン)といった表現です。
何だろうと思いますが、これ実は色温度をあらわす単位、ケルビンを言っているのです。
色温度を表すケルビンのの3600や2500、5300のことなんですね。
ホワイトバランス設定において、そういった表し方で測定しています。

白昼色蛍光灯は約5000、これより低い数字になると赤みが強くなり、高い数字になると青みが強くなります。
カメラもビデオカメラも、撮影本番前の大切な準備作業のひとつと言えるこのホワイトバランス設定、慣れてしまえばなんでもないことでしょうが、忘れてはいけない作業のひとつといえるでしょう。

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