理系?文系?

前回お話ししたように、写真撮影にはレンズの焦点距離や、画角範囲、絞りのF値からシャッタースピード、ISOとシャッタースピードの関係までとあらゆる数字の計算が必要になります。
撮影したいイメージに合わせながら瞬時に判断しなければならないこともあるでしょう。
そう考えると、写真撮影とは理系にもおもえます。
一方、構図の決め方、被写体や光の捉え方、瞬間の切り方などアーティスティックな感覚が必要な場面も多くあります。
写真撮影って理系?それとも文系?
何を撮影するか、どう撮影するか、どんな形体の機材を使用するかによって答えは様々でしょう。

機材によっては、新しいテクニックを維持するために常に知識の更新をすべきものもあります。
写真学校や、入門コースではまずフィルムカメラのように、マニュアルで練習するのは、自分の思い描く写真を撮影するための近道だからでしょう。
そこに数字や計算を加えた練習がありますが、手を動かしながら、撮影しながら絞りやシャッタースピード、その他の条件を換算して計算していくと、自然に体で撮影における計算が身に付いていきます。自然に計算できるようになると今度は感覚的にシャッターを押していくアーティスティックな部分が発揮されるでしょう。
理系?文系?きっとそのどちらもなんでしょうね。

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35mmフィルム換算

カメラと言えばデジタルカメラが一般的になった現在でもよく耳、目にする
「35mmフィルム換算」という言葉。わかっているようでわからないカメラ用語の1つです。
デジタル一眼レフ、フルフレームカメラのお話の際に触れましたが、デジタルカメラでフルフレームなのは一部です。このフルフレームがつまりはフィルムカメラの時代のフィルムと同じ大きさに値します。
フルフレームカメラでない場合、カメラのイメージセンサーの大きさと比較してフィルムカメラでの焦点距離に換算して焦点距離のイメージを表すのが「35mmフィルム換算」なのです。
焦点距離がわかることによって、画角の範囲がイメージできます。
つまりは、焦点距離が短ければ広い範囲が写る広角、焦点距離が長くなれば画角は狭くなり遠くのものを写す望遠というわけです。

レンズの焦点距離の数字を理解すると、レンズの数字をみただけで写真撮影できる範囲や構図がイメージできるようになり、どのレンズが撮影に適しているのかも感覚的にわかってきます。

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