カテゴリーごとのフォトグラファー

「これをとりたい」「こんな写真を撮りたい」といった具体的なイメージがあれば、実際にそれらを撮っている代表的なフォトグラファーの写真を追うと近道です。
フォトグラファーのそれぞれ、得意な分野、得意な被写体というものがあります。別の言い方をすれば、得意な分野があるからこそその分野で秀で、活躍できるわけですね。
何でもオールマイティーにこなせればいいようですが、ひとつの分野をとり続け、それが人の目に触れ知られることによって「あれを撮るならあのフォトグラファーに」といった具合に仕事につながっていくことが多い世界です。

たとえば、山を撮るフォトグラファー、グラビア写真、子ども写真、動物写真、料理写真など分野は様々です。そこで「こんな風にこれを撮りたい」という目標に近い写真を撮っているフォトグラファーを見つけて、その人の写真を見ていきます。追っていくとそのフォトグラファーが使用しているカメラ、レンズ、その他の機材などが分かることがあります。可能な限りハードウェア部分を真似て撮影するのもいいですね。
その分野に秀でたフォトグラファーは被写体が限定されているため、まさに専門家として撮影手段を開拓し得ています。

例えばポートレートひとつをとっても、女性か、男性か、年齢層は?さらにセルフポートレートか?といったカテゴリーで随分撮影手段は変わってきます。
さらにこども写真や動物写真など、小さな被写体でかつ近寄りすぎると警戒され、慣れてくると近くでも撮影ができるといった被写体が対象の場合には、どのくらいのレンズを使用するか、カメラを構える高さ、被写体との関わり方などなど特筆することも多いのです。

自分自身が撮りたい写真に近い作品を撮影しているフォトグラファーには、ヒントがたくさんあります。今日のようにインターネットのみならずSNSのような情報が氾濫している時代をうまく利用して、フォトグラファーが発信していることに注目してみましょう!

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ブログ紹介

写真に関するものはもちろん、好きな作家や気になるお店、個々人の活動などをブログを追うことがあります。
今回ご紹介するブログは、あるツイッターのつぶやきで偶然見かけたもので、すでにブログ自体は2012年までとなっていますが、それでもその内容と写真をともない一気に読み込んだものです。
現在は特別編集ということでそのダイジェスト版ともいえる掲載記事を読むことができます。

http://www.nepenthes.co.jp/yuki_ishikawa/archive/archive.html

このブログは心臓疾患を持って生まれた娘に向けた父親からのメッセージとその記録。
過去の掲載記事からさかのぼって読み進めましたが、ぐっと詰まったり、それでいて掲載者の愛情あふれる言葉ひとつひとつとタイミングのいいユーモアで綴られ、素直に素敵だなと感じるブログです。
文章にひかれながら読み進めることもありますが、一気に読み込んだのはそこにある写真もすばらしいからです。先入観からデジタルカメラの撮影だと思い込み、はじめの記事の写真を見ながら「なんでこんなにキレイなボケができているんだろう」とか、微妙な質感がキレイだなあと思っていたところ、後半にその答えが分かりました。デジタルカメラではなく、フィルムで撮影した写真だったのです。しかも中判カメラ。
フィルムカメラで撮影し、現像し、そのフィルムをスキャナーでデータ化して、写り込んだホコリなどをキレイに取り除く等々。この作業をされた方なら作業の長さがお分かりでしょう。時間ばかりでなく費用もかかります。

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門戸の広さ

前回カメラマンとフォトグラファーの違いのお話をしたので、今回どちらの言葉を使ったらいいのか迷うところですが、「カメラマン」「フォトグラファー」の資格について話したいと思います。
資格?とすぐに思われるでしょうが、その通り!写真を撮影することに資格なんてないのです。
今回お話ししたいのはそこのところ、つまり早くいってしまうと写真を撮ることに資格等がないため「誰でもカメラマンと名乗れる」ということ。では何の問題もないのでは、と思われますが、ここが盲点!

アート関係全般には多いことで、例えば「画家」にも資格がある訳ではないので、明日から「私は画家です」といっても誰からもおとがめを受けません。
写真を撮影する人も「私はカメラマンです、フォトグラファーです」というのは自由で、いわゆる門戸が開かれているといってもいいでしょう。なにせ試験もなければ資格もないのですから。

薬剤師や弁護士、建築士など国家試験に関わる職業から、カラーコーディネーターなどの任意の資格や民間資格とは違って、個人の意志ですぐにでも名乗れる職業ということなので都合がいいような気がしますが、実は証明がない分、実際に仕事をしようとしても簡単には成り立ちません。
資格証明やキャリアを重視する場合には、履歴書に資格名を書けない職業はその職業に従する者だということを資格名以外に証明しなくてはいけません。それが難しいのです。
資格というものはないが、これだけの経験がある、こういった仕事をしてきた。という実際の職歴を見せなくてはなりません。そこで多くのカメラマン、フォトグラファーが作成するのがポートフォリオ。

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カメラマンとフォトグラファー

写真を撮影する、撮影者。その人をカメラマンともフォトグラファーともどちらのいい方もしますよね。筆者自身も文章を書くときにそのどちらの名詞も用いますが、無意識のうちに使い分けているような気がします。
というのも、カメラマンというのは撮影するものがすでに決まっていたり、さらにその撮り方なども決まっていて、それを正確に撮影する仕事の人を示し、一方フォトグラファーは撮影するものが決まっている商業写真であっても、その作風や撮り方を撮影者にゆだねられている場合を示す、という一般的認識があるからです。
ただ欧米では、商業写真であってもアーティスト写真であってもその撮影者はフォトグラファーと呼ばれ、カメラマンとはテレビや映画のビデオカメラ撮影者をさすことが一般的です。
そのため写真はフォトグラファー、動画はカメラマン。という言い方の傾向もあります。

撮影が目的でその制作に携わっている人をカメラマン、撮影の仕上がり全般を見定めながら撮影する人をフォトグラファーという捉え方もありますね。

以前からも確かにこの言い方の違いが気になったことはありますが、あらためて考えたことはありませんでした。それでも写真やビデオの撮影に携わり、そのテクニックや機材に関心のある方ならば、自身の肩書きといっては大げさですが、ちょっと考えてみてもいいですね。

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ふちどる

「キマッテル」写真と、「なにか足りない」写真の間にはいろんな要素の違いがあります。
その中のひとつに挙げられるのが「ふち」です。
結婚式の写真などのもよく使うテクニックのひとつでもありますが、この「ふちどり」を効果的に使います。ふちは、写真内の中でまるですでにフレームにおさめてしまったかのように見える、まさに「ふちどる」ことを目的に構図していくことです。

例えば庭で新郎新婦の撮影をするとしましょう。
太陽の自然光をうまく利用して、いろいろな角度から撮影することと、周りの風景を入れこむことによって様々な演出ができます。寄り添った二人を遠目から周りの風景も入れた一枚を考えてみましょう。単に風景の中での二人を撮影する場合と、手前に木や建物などを入れ込んで、「ふち」をつくるように構図する場合で、この違いが分かります。
後者では「ふちどり」をつくることで、まるで写真にかけた「額縁」のような役割が生じて、写真がピシッと締まります。
よく建物や生け垣のアーチなどを利用して、本当に「ふちどり」のように構図して撮影することもあります。
他の例では、トンネル越しに向こうの風景を撮るとします。被写体である向こう側の風景に露出をあわせるとトンネル内の暗い部分がアーチ型に黒く写り「ふちどり」の役割を果たします。
画像の「枠」をつくることで「見やすい」「キマッテル」写真になるんですね。

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勉強会

先日Adobeの勉強会に行ってきました。
これは最新版のAdobe Creative Cloudに対応したプロモーションをかねたアップデートができる勉強会で、全国を巡回するといったものです。
筆者が参加したのはヨーロッパでしたが、日本にもそういう勉強会というものがあるのかなと探してみたところ、すでに終了してますが「Adobe MAXアドバンテージツアー」なるものを見つけました。
これは世界中からデザイナー、ウェブデベロッパーなどクリエイターが集まるイベントです。
会社からの派遣としてそこで吸収した知識、考え方、利用の仕方などを会社に還元するという意味では有意義でしょう。
ただ個人参加となると、アメリカのロサンゼルスにて参加する本格的なイベントは結構ハードルが高いですよね。
それでもこれだけ深いソフトを有益に使いこなすには、ワークショップやカンファレンスに参加するのはとても近道です。さらに周りのクリエイターやそもそも関わっているスタッフの博識や技術の高さに感化され触発されるのがいい刺激になったりします。

デジタルカメラ時代になった現在、写真撮影は撮影段階のみならず、ポストプロダクション(撮影後の作業総称)に必須となるソフトやテクニックなども同時にアップデートしていく必要があるということを痛感します。

身近に開催されるイベントやワークショップを見つけたら、気軽にそして積極的に参加するのもおすすめです。

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スチール

新作の映画が公開されたり、旧作の映画をDVDで観たりすると、個人的な意見ですが、映画に関して気になる点はキャストや内容はもちろんのこと、実は誰がスチールを撮ったのかということです。
映画一本ができるまでに様々なスタッフが関わりますよね、その中にスチール撮影のカメラマンがいます。映画を撮影するビデオカメラマン(フィルムカメラマン)ではなく、映画のポスターや宣伝用の写真撮影のカメラマンです。
公開時の公式サイトやポスターの写真ですから、その映画のイメージにも直接つながってきますよね。映画のスチール写真の中には「ハッ」っとするような印象的な写真もあり、そうするとすぐにスチールカメラマンの名前を調べたりします。
名前を調べてみると名のある写真家であったり、はじめて目にする名前であっても、その人の撮っている写真を調べてみたりすると作風と映画のスチール写真が通じていて、なぜこのカメラマンがスチールカメラマンとして選ばれたのが納得、というときもあります。

今日ではCG編集された迫力、目を引くスチールも多くありますが、カメラマンの作家性が色濃く出ているスチールも多くあるので、映画を観る際にはこんなところにちょっと気をかけてみると面白い発見がありますよ。

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レンズを交換するという楽しみ

一眼レフカメラの醍醐味といえば、レンズを交換できるということ。
被写体から背景、被写体が画面を締める割合、撮影場所など様々な目的でカメラボディーはそのままで、レンズを交換できるということが可能なのです。
つまりそれは、同じ被写体を撮影していてもレンズを変えることで違う写真になりうるということにつながります。
何度かお話ししてますが、一般的にはじめの一眼レフカメラでは50mmレンズを使用します。
標準レンズといい、画角がヒトの見え方と似ているので、肉眼で見ているものと撮影して写真として写される「絵」が近くて使いやすいんですね。
使いやすいだけでなく、この標準レンズで練習していくと被写体とカメラの距離感や、シャッタースピードと露出、ボケの表れ具合などがつかみやすいのです。
使い慣れたはじめてのレンズから、広角レンズやマクロレンズ、望遠レンズなどに変えてみると、その見え方の違いに感動さえ覚えます。
レンズが違うだけでこれだけ視覚、画角が変わってくるということを実感します。
標準レンズだけでは、ある段階から「もっとこう撮りたい」「被写体に近づきたい」「画角を広く撮りたい」などなど欲が出てきます。
それを満たしてくれるのが、レンズ交換です。

レンズはF値が小さければ小さいほど明るいレンズで、その明るさに伴って値段も高くなります。
レンズはある意味カメラボディーよりも値段がはってくるので、長年楽しめるようにじっくり吟味して撮影目的にあったレンズを揃えていくといいですね。

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模倣という練習法

これは写真撮影ばかりに言えることではありませんが、模倣をするということ、つまりはコピー、まねするということが実際は「習う」「学ぶ」という練習につながることがよくあります。

例えば、好きなフォトグラファーがいても自分で撮影するものと、好きなフォトグラファーの作風は一致しないことがしばしばあります。
ただ、好きなフォトグラファーの写真を長く見ていくと、自分で撮影した写真の色合い、コントラスト、色調などそのフォトグラファーの具合に似てくることがありますね。
こんな感じに、近づくという行為そのものがそこにある技術を練習するということになります。

この「模倣」で効果的な練習方法は、同じ被写体を撮影することです。
あのフォトグラファーの作風ではなくて、実際に一枚の「あの写真」といった具合に。
それはスティルライフでも、風景でも、ポートレートとでもいいのです。とにかく一枚の写真と同じ被写体を撮影してみます。
すると、自分で撮影した写真と「お手本写真」に違いが出てくることが分かります。それは被写体が画像を締める割合、つまり画角の差だったり、被写体と背景のボケの違い、どの部分に焦点が合わせてあるのかという違い等々。その違いを埋めるように撮り続けると、お手本写真で使われているレンズやF値、露出などが想像でき、そうしていくうちに撮影テクニックを習得していくのです。
「真似る」というのは簡単なことではありません、それゆえに工夫して、想像して、模倣します。
「あの写真が大好き」という一枚をお手本にして練習するのは、新たな発見も伴い興味深いものですよ。

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カメラの好む場所

計画を立てて投資にも似た気持ちで購入するカメラは、撮影後の保管場所にも気を配らなければなりません。
頻繁に撮影する場合はともかく、ある程度の期間撮影することなくカメラやレンズを保管する場合には、その保管がカメラのコンディションに関わってきます。
カメラボディー、数本のレンズ、アクセサリーなど、なにげにこれらはかさばります。
小さなスペースに都合良く詰めてコンパクトに収納したいものですが、みなさんどうされてますか?
貴重品でもありますから、見えないところに保管したのですが、かといって日本の湿度の多い気候を考えつつ保管場所を探しましょう。
なぜならば、メタルやプラスチックでできたカメラボディーやレンズにも「カビ」という何とも厄介な存在がつくことがあるからです。
例えば押し入れ。日当りや風通しによっても異なりますが、衣類に異臭やカビなどつく場合は御法度です。ワンルームなどの場合には、キッチンやバスルームからの湯気の影響があるので、上部へ収納するのは避けたいですね。もちろん日が当たる場所も避けますよ!

本格的には防湿庫といったカメラ専用に、適度の湿度が保たれたものもありますが、簡易のドライボックスといったケースに、食料品用の乾燥剤などを入れて保管するやり方もあります。
ポイントはボックス内にあまり機材を詰めすぎないことと、乾燥剤の入れ替えを怠らないことです。簡易ボックスなど、ちょっとした予算でカメラの状態を保つことができます。
是非快適な場所でカメラの保管を!

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