「これをとりたい」「こんな写真を撮りたい」といった具体的なイメージがあれば、実際にそれらを撮っている代表的なフォトグラファーの写真を追うと近道です。
フォトグラファーのそれぞれ、得意な分野、得意な被写体というものがあります。別の言い方をすれば、得意な分野があるからこそその分野で秀で、活躍できるわけですね。
何でもオールマイティーにこなせればいいようですが、ひとつの分野をとり続け、それが人の目に触れ知られることによって「あれを撮るならあのフォトグラファーに」といった具合に仕事につながっていくことが多い世界です。
たとえば、山を撮るフォトグラファー、グラビア写真、子ども写真、動物写真、料理写真など分野は様々です。そこで「こんな風にこれを撮りたい」という目標に近い写真を撮っているフォトグラファーを見つけて、その人の写真を見ていきます。追っていくとそのフォトグラファーが使用しているカメラ、レンズ、その他の機材などが分かることがあります。可能な限りハードウェア部分を真似て撮影するのもいいですね。
その分野に秀でたフォトグラファーは被写体が限定されているため、まさに専門家として撮影手段を開拓し得ています。
例えばポートレートひとつをとっても、女性か、男性か、年齢層は?さらにセルフポートレートか?といったカテゴリーで随分撮影手段は変わってきます。
さらにこども写真や動物写真など、小さな被写体でかつ近寄りすぎると警戒され、慣れてくると近くでも撮影ができるといった被写体が対象の場合には、どのくらいのレンズを使用するか、カメラを構える高さ、被写体との関わり方などなど特筆することも多いのです。
自分自身が撮りたい写真に近い作品を撮影しているフォトグラファーには、ヒントがたくさんあります。今日のようにインターネットのみならずSNSのような情報が氾濫している時代をうまく利用して、フォトグラファーが発信していることに注目してみましょう!