Sony World Photography Awards 2016

ソニーが支援する、世界最大規模の写真コンテストが「ソニーワールドフォトグラフィーアワード」。
部門は「プロフェッショナル部門」「一般公募部門」「ユース部門」に分かれていて、誰でも無料で応募できる挑戦甲斐のある写真コンテストです。
一般公募部門では、合計10のカテゴリーに分かれて作品を応募します。
建築、自然、パノラマ、旅行、人々といったなかなか細かなカテゴリーわけで、普段からライフワークとして撮り続けている写真がどれかのカテゴリーに当てはまりそうです。
面白いのは、世界規模の写真コンテストですが、日本人写真家によって撮影された最高の写真を表彰するという、日本部門賞というもtのがあります。
一般公募部門に応募した日本人写真家による作品の中から選ばれるもので、そのため、一般公募部門に応募したものは、他の部門に応募できないという注意点があります。
ハービー山口氏が審査員として加わり、上位3位者が表彰、商品が贈呈されます。
2016年のこのコンテストは2015年の6月1日より応募開始され、2016年1月12日までが応募期間になっています。
公式サイトでは2015年度のコンテスト、最終候補作品が部門ごとに見ることができ、このフォトグラフィーアワードの傾向、特徴などの様子を伺うこともできます。
写真コンテストに参加することは、撮影してきた自分の写真を見返す、向かい合うことになります。
競うのではなく、向上には絶好な機会です。
撮影機材・LED照明の専門店

石内都のフリーダ・カーロ

前回セバスチャン・サルガドのドキュメンタリー映画に触れたばかりですが、またまた興味深いドキュメンタリー映画が公開になりました。
近代メキシコの代表する女性画家、フリーダ・カーロの遺品を日本の近代写真家の代表の一人、石内都が現在はフリーダ・カーロの博物館になっている彼女の生家で撮影した過程を収めたドキュメンタリー映画です。
この二人の組み合わせで、ズドンっと心を捉えられます。
2004年に死後50年を経て遺言通り数百点のフリーダ・カーロの遺品が公開されました。そして2012年にこれらの遺品を撮影するプロジェクトが立ち上がり、石内都へ撮影依頼があったという経緯です。
石内都といえば、母親の遺品を撮影した「Mother’s」、今やライフワークとなっている広島の被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」などで世界中にその名を知らしめ、2005年にはヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表に、2014年には日本人としては三人目のハッセルブラッド国際写真賞を受賞。
繊細さと迫力、その両極を持ち合わさる彼女の作品の中にフリーダ・カーロの遺品も加わりました。
一点一点の写真を見ているだけでもフリーダ・カーロと石内都の相乗した迫力と「遺品」というものにたいして考えさせられます。
撮影された遺品、写真、それを撮影する写真家をドキュメンタリーとして追った映像。
これもまたこの夏の必見のひとつです。
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天の川イルミネーション

東京タワーで行われているイベント「天の川イルミネーション」。
8月31日までの毎日、大展望台(150m)フロアとフットタウン屋上から大展望台まで続
く約600段の上下外階段まで、LED総数130,000個の光のファンタジーを演出し、天の
川がかかった夏の夜空が再現されています。
通常は昼間限定で開放されている外階段が、この期間は夜間まで延長して開放され、
夜景とイルミネーションを楽しみながら大展望台まで昇ることができます。
さらに登りきると「ノッポン公認 昇り階段認定証」がもらえるそうです。

幻想的な空間を作り出す毎年恒例のイベントですが、今年は昨年の2倍の13万個
LED13万個が使われているそうで、昨年よりもさらに美しいイルミネーションを楽し
むことができます。

イルミネーションと聞くと冬に行われるイメージがありますが、東京タワーのように
夏もイルミネーションイベントが行われているスポットはあるんです。
都内近郊では他にも東京ミッドタウンの「サマーライトガーデン(SUMMER LIGHT
GARDEN)」や山下公園のイルミネーションもとても見応えがありますね。

関西地方では、京都の鴨川と堀川で行われる「京の七夕」が有名で、京都らしい雅で
幻想的なイルミネーションが楽しめるほか、元離宮二条城の二の丸御殿ではプロジェ
クトマッピングも行われます。

夏の花火もいいけど、夏ならではのイルミネーションもいいものですね。

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2015年のハッセルブラッド国際写真賞

前回、石内都氏のくだりで、ハッセルブラッド国際写真賞について触れましたが、今回は今年2015年のハッセルブラッド国際写真賞受賞者のお話しを。
発表は今年3月なので、多くの人にすでに認知されていますが、2015年はヴォルフガング・ディルマンスに贈られました。
特異な被写体と、実験的な写真表現で、未だに新しい、若い写真家というイメージがあるかもしれませんが、すでに約30年活動、探究を続けています。
2000年には写真を主要手段として表現するアーティストとしてははじめてターナー賞を受賞。
2014年にはヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展をはじめ、数々の在大コレクションにも出品しています。
ハッセルブラッド国際写真賞の賞金は100万スウェーデンクローナ、日本円に換算すると約1400万円。名声も賞金額の規模も違います。
さてその2015年の受賞者ディルマンスの貴重な展示会が、こちらのブログでもお知らせしましたが、大阪の国立国際美術館で開催中です。
開催は9月23日まで。ご本人登場のアーティスト・トークはすでに終了しましたが、講師を迎えたギャラリー・トークが9月13日にも開催されます。
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サルガドの映画

巨匠ヴィム・ヴェンダースの最新作、写真家セバスチャン・サルガドにスポットを当てたドキュメンタリー映画が公開されました。
これまでに世界中で写真展が開催され、1982年には人間性や写真性を重視した写真作品を対象にしたユージン・スミス賞を受賞。1994年までマグナム・フォトに所属。
2004年からは「Genesis (ジェネシス)」というプロジェクトを始動、地球上の美しい場所を求めて12カ国あまりで撮影された作品を発表。
ヴィム・ヴェンダースの本作「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」はその「Genesis」のプロフェクトを通して、サルガドの息子ジュリアーノ・サルガドとともにセバスチャン・サルガドの人生を追い、描いたドキュメンタリー映画とのこと。
多くの有名人、各界の巨匠が没後にドキュメンタリーとして映画化されることはよくありますが、
存命のサルガドをテーマに、そしてその息子と共同にドキュメンタリー映画を制作したことにも意義がありそうです。
映画を見たらきっと作品を見たくなるはず。
この夏の見るべき展示会・映画のひとつです。
ヴィム・ヴェンダースは日本人では山本耀司氏のドキュメンタリーを手がけていますが、日本人の写真家をテーマにドキュメンタリーをつくったならば、誰を、どんなかたちで?
そんな想像もかすめます。
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ヒロシマ・ナガサキの写真

敗戦後70年、つまり被曝から70年。
被爆者、その家族や関係者など戦争を知る人の高齢化に伴って、忘れてはならないその惨状と非核兵器の世界を目指す目的をかね、当時撮影された写真家11人、60点が展示されている写真展が開催されています。
「知っていますか… ヒロシマ・ナガサキの原子爆弾 被曝から70年」と題されたこの写真展は、被曝直後に撮影された写真を中心に、原爆投下から10月末までの3ヶ月間に撮影されたもので構成されています。
写真は現存する貴重な写真フィルムからのプリントゆえに、その鬼気迫る実体験の写真には、世界中で唯一原子爆弾の被曝を受けた日本が世界に発信すべきメッセージが込められているようです。
この時期だからこそぜひ見たい写真展です。
期間は8月30日まで、会場はJCIIフォトサロンです。
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ISO感度400万?

先日キャノンから発表されたニュースが話題を呼んでいます。
低照度環境下でフル動画撮影などできる超高感度多目的カメラ「ME20F-SH」のリリースニュース。
ISO感度は400万相当、そして価格は300万円!
ハッセルブラッドの中判デジタルカメラがそのレベル、またはそれよりも上の数値だったかもしれませんが、どちらにしても一般に普及するカメラではないことは確か。
いくら撮りたい映像があったとしても、個人で購入するには「はいそうですか」とボーナスでまかなえるような額ではありません。そんな遠い存在ではあっても気になるのはその性能。
2013年にキャノンが開発したフルHD動画撮影専用の35mmフルサイズCMOSセンサーを改良して搭載され、暗い場所でも超高感度と低ノイズの両方を実現したカメラとのこと。
すでにCMやテレビ撮影、PV、さらには映画までデジタルカメラで撮影されている時代。
これからはさらに動画に関してプロフェッショナルな域で技術が進んいくことは目に見え、それによって、価格競争、価格破壊が起こっていくのでしょうか?
どんな環境下でも対応できそうな「ME20F-SH」発売は今年の12月予定です。
ちなみにボディの重量は約1.1kg!!
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日焼けした肌

例年にも増して暑い日が続く今年の夏。
日本独特の蒸し暑い夏かと思えば、今年はヨーロッパでも猛暑で、2003年以来の暑気だそうそうです。
ヨーロッパ人の日光浴好きは知られていますが、もちろん日焼けも大好き。
好きという感覚を超えて、日焼けを「美」と捉えている感があります。
日本の「美白」と180°違う感覚なので、小麦色の肌になった女性こそ美しくセクシーなのです。
さて、「美白」の日本でももちろん日焼け派の女性はいますし、子どもにとっては夏休み真っ最中のこの時期、遊んでいるうちに自然に肌の色が変わってきます。
写真撮影の際に、四季の風景に敏感になりがちですが、ポートレートやスナップショットを撮影する際に、この「肌の色」の変化もお見逃しなく。
夏と冬とでは結構変わってきます。とくに「美白」にはまだ縁遠い子どもたちはおかまいなく太陽の下で遊ぶために肌色の変化、日焼けのギャップも目に見えて表れます。
服装や風景以外に、この肌の色で季節が分かるほど。
それだけの変化があるので、普段カメラを向けた際にあまり意識しない肌の色の露出も考慮しながら撮影してみてください。よく日焼けした子どもたちと、周りの明るい色合いの風景がどちらかの露出に引っ張られて、白飛びしたり反対に子どもたちの顔色が暗くなりすぎたりしたことありませんか?
こんなちょっとしたところも意識してポートレート撮影も夏らしく楽しみたいですね。
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撮影後にピント調整?

写真撮影後に、パソコンに取り込んで大きなモニターで見てみると微妙にピントがずれていたってことありますよね。
残念ですが、撮り終わってしまったものはどうしようもありません。
Photoshopや今ではスマホのアプリケーションなどにも修正ソフトがありますが、オリジナルの写真で被写体にピントが甘い場合には修正するにも限界はあります。
そんな常識が、この日進月歩のデジタル社会において革新が起きそうです。
パナソニックが撮影後に写真のピント調整ができるデジタルカメラを開発しています。
昨年発表された「4Kフォト」という動画から毎秒30枚の静止画を切り抜いて写真にする新しい技術を応用し、毎秒30枚撮影する画像それぞれ違うピントで撮影する仕組みです。
つまり、例えば犬の親子を撮影するとしましょう。手前には子犬たち、そして背景には母親犬。
子犬にピントを合わせて撮影したつもりが母親犬にピントがいってしまった。そんな写真を撮影後にデジタルカメラの液晶画面を見ながらピントを合わせたい場所をタッチすると、その場でピント調整ができるということです。
すごいですね。商品化は来年予定。
夢みたいなことが技術によって実現されていく社会、
未来には「写真の撮りなおし」なんて単語はなくなっているのかもしれません!
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理想の女性像?

とてもおかしな企画が公開されています。

世界18カ国の“女性のグラフィックデザイナー”に「写真の女性をあなたの国の人に
とってより魅力的にしてください」と言って1枚の写真を渡し、モデルのぽっちゃり
とした女性をPhotoshopで修正してもらい、美しく変身させる「Perceptions of
Perfection」という企画です。

https://onlinedoctor.superdrug.com/perceptions-of-perfection/

コロンビアやスペインの修正画像を見ると、グラマラスで肉好きの良い女性が理想と
されるのがよくわかります。
しかし、中国やイタリアは逆に細くスレンダーな体型に修正され、顔もまったく違う
人物ができあがっています。
中国に関しては最早まったくの別人に仕上がっていますね・・・。

肌の色や下着の色、髪型も好みに変えられていて、それもまた面白いですね。
また、同時に一カ国につき女性35人からデータを取り、身長165cmの女性と仮定した
時の体重・BMIの値も比較できるようになっているようです。

今回は女性のグラフィックデザイナーが修正を行っていますが、男性のグラフィック
デザイナーが同じように修正を行ったら違う結果になっていたかもしれません。
まぁ、どっちがより手の込んだ修正をするのかはわかりませんけど・・・。
それにしても現代の画像加工技術はすごいですね。

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