先日Twitter上に、海外からも含め、中平卓馬氏の写真が多くツイートされているのを見て、あれ?どうしたんだろう、と思っていると、中平卓馬氏の訃報が届きました。
77歳でした。
写真家森山大道氏と同い年で、60年代の「プロヴォーグ」にて、その名が両名とも知られ、現在までカリスマ的存在の写真家の一人でした。
その後の作風は変わりましたが、当時の作風は大道氏とともに「アレ、ブレ、ボケ」といった、粒子の荒れた白黒写真がセンセーショナルであり、前衛的な作家として現在まで人気を保持したまま撮影活動は続き、2003年には横浜美術館で本格的な個展が開かれました。
1977年に病に伏し、断片的に記憶を失うという障害が残るものの、活動を再開し、近年では35mmのカラーフィルムでの撮影が続いていました。
独特な風貌と、記憶障害と再起といった唯一無二の存在の写真家は、彼の写真同人誌を知らない世代の若い学生さんたちからも支持と憧れが絶えることはありませんでした。
横浜美術館での個展からすでに10年以上経過しているので、近い将来白黒写真から、生前までのカラー写真、中平卓馬の全貌がみえるような回顧展が開かれるでしょうか。
ご冥福をお祈りします。
月: 2015年9月
『リバイバフォン』
カメラや携帯を水没させて致命的なダメージを与えたことはありませんか?
ズボンのポケットに携帯をいれたまま洗濯をしてしまった時、ドライヤーをあてれば
直るという話も聞いたことはありますが、僕はカバンに入れたペットボトルから
ジュースが漏れて、デジカメを完全にこわしてしまったという苦い経験がありま
す・・・。
水没により壊れる原因は、言うまでもなく水分ですよね。
この水分を乾燥させるだけでは、完全に復活させることはできないみたいです。
これは、水に含まれる“ミネラル成分”が、内部に付着することによる接触不良を起
こしているからだそうで、このミネラル成分を除去しないことには、いくら乾燥させ
ても故障は治らないのだそうです。
しかし、こうした場合に役立つのが「リバイバフォン」。(何だかドラえもん風です
が・・・)
特殊な液体が安全な方法で基盤からミネラル成分を除去することで、機器を安全に復
活させることができるんです。
使用方法はとてもカンタンで、水没したデバイスの電源を切って、液体を注いだ付属
の専用袋に入れて7分間密封。取りだした本体を24時間自然乾燥させ電源を入れれ
ば、乾燥だけでは反応しなかった機器も通常通り復活するとのこと!
ちなみに、メーカー調べで復活率が90%らしいです。
これがあれば、もう水没なんて怖くないですね。
『キヤノンEOS 7D Mark II』
ニコン好きの僕ですが、「カメラグランプリ2015大賞」で2つの賞を受賞したキヤノ
ンの「EOS 7D Mark II」はとても気になります。
「EOS 7D Mark II」はキヤノンのデジタル一眼レフカメラEOSシリーズの中で、APS-C
サイズのイメージセンサーを搭載する系列では、最上位モデルと位置づけられていま
す。
2,020万画素で、最高10コマ/秒の連写が可能。
さらにオールクロスAFセンサーを搭載し、プロ機並みにピントを合わせ続けられると
高い評判を呼んでいます。
鉄道や飛行機、鳥などの撮影には存分に性能を発揮し、満足のいく撮影ができるはず
です。
また、滑らかで追従性の高いオートフォーカスを実現する「デュアルピクセルCMOS
AF」を採用したのも魅力のひとつ。
手軽に美しい映像表現が可能であるうえに、フルHD/59.94p の高いフレームレート
での撮影や、再生互換性の高いMP4形式での動画記録にも対応しています。
本来3年程度でリリースするはずが、最新の機能や装備を追い求めた結果、リリース
に5年かかったこのカメラ、完成度がとても高いです。
APS-Cとしては高めの価格にもかかわらず、今年の売上ランキングはいつも独占状態
でしたね。
安心して使える使い勝手の良いカメラとして、今後も人気のカメラとなりそうです。
画像の無断転用
佐野研二郎氏の2020年東京オリンピックのエンブレムをめぐる問題は、収まる気配が
ないですね。
収まるどころか、パクリ疑惑の指摘が相次いでいます。
特に、サントリーのトートバックに使用されたフランスパンのデザインは、だれかの
ブログからコピーしたフランスパンの画像を回転させ一部のみ使用するという、いわ
ゆる写真の無断転用(盗用)ではないか?という疑惑まで浮上しています。
実際、そのブログ主は「無断」だとコメントしています。
趣味のブログで写真をアップする人は、無断転用される可能性は大いにあり得ます。
しかし、このフランスパンのトートバックのように、写真の一部だけ使用されたり解
像度の変更や加工などもされてしまうと、たとえ写真の無断転用を発見したとしても
自分の写真かどうか確証が取れないので注意しようがないです。
おまけに、一度複製の拡散が始まったら、それを止めるのはほぼ不可能です。
もし大事な「写真作品」をネットにアップする際は、無断使用される危険を考慮しな
ければなりません。
アップロードする時点で、ダウンロードされるかもしれないというのは当然と言えば
当然のこと。
ただ、写真作品を自分のパソコンにダウンロードして楽しむ行為自体は、私的使用の
ための複製として認められています。
それならいいんですけど、勝手に何かに使われるのはイヤですよね。
その写真が一人歩きして、著作権がだれのものかわからなくなってしまう前に、作品
に自分の名前やウェブサイトを直接刻み込んでおくことや、あらかじめ劣化した画像
をアップロードすることなどの対策をしておくと未然に防ぐことができるかもしれま
せん。
今回の騒動の教訓として、覚えておきたい心掛けですね。