LED、新幹線で初採用

「テツオ」「テツコ」でなくとも、ちょっときになるニュースがありましたね。
東海道新幹線が2020年に始動予定している「N700S」のデザインを発表しました。
目を引くのは先頭部のデザイン。にゅーっと鼻先を伸ばした、それでいて近未来なフォルムは興味をそそられます。そしてなんと、前照灯にLEDライトが新幹線で初採用とのこと。省エネルギー化、照度向上、長寿命化を実現できるそうです。にゅーっと先細った先頭部の形状により、前照灯の照射範囲を広げて視覚性向上も期待できるとのこと。
へえ、、なるほど。と膝をたたきたくなりますが、改めて考えてみるとこれまでにまだ新幹線ではLED照明ではなかったんだあ、とも思います。
さらに、客室内の照明もLED採用です。しかも間接照明。天井の形状を最適化して室内の照明を均一化するようにデザイン。これは快適そうですね。発表されたインテリアデザインを見てみると、飛行機内のようなカーブを描き、直接照明ではなく、天井に反射するように設計された間接照明が見て取れます。落ち着いて移動ができそうな空間です。
あれ?では飛行機内での照明はどうなんだろう、と思ってみてみると、2011年、 2012年頃には機内でのLED照明導入がはじまっていたようです。
新幹線でLED照明が採用され、ますます生活の中でLED照明が一般的になっていきますね。

撮影機材・LED照明の専門店

銀座でアラーキー

銀座のシャネル・ネクサス・ホールでの「荒木経惟×ギメ東洋美術館 東京墓情」が始まりました。
アラーキー曰く:
アタシはもう、棺桶に片足を突っ込んでるの。
あの世で自分が撮る写真はどのようなものになるのか、探ろうとしているわけなの。
というコメントするのは、自身が患ってきた病と対峙してきたことも大きく意識の中であるでしょう。にもかかわらず、ものすごい熱を感じさせるほどの精力的な活動のアラーキー。
凄まじいほどの勢いで作品を制作していくのは、国立新美術館で個展を終えた草間彌生さんの創作力のエネルギーを思い出させるほどです。
現在タカ・イシイギャラリーで開催中の個展に続き、シャネル・ネクサス・ホールでの開催は7月23日までです。そしてこれに続き、待ちきれない東京都写真美術館での「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」が7月25日から始まります。
2004年にシャネル銀座ビルディングのオープンとともにシャネル・ネクサス・ホールでの活動がスタートしたそうです。昨今興味深い展示会やインスタレーションなどのニュースをよく耳にしますね。
たとえハイファッションに興味がない人でも、ハイファッションブランドが芸術に寄与し、社会にそして一般市民にこういう形でもたらしてくれるのは嬉しい恩恵ですよね。
入場は無料、12時から20時まで開館です。ぜひ!

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『文化遺産のVR化』

重要文化財をアーカイブする方法として、まずは写真が挙げられますが、近年では3Dスキャンを用いて立体データ化が急速に進んでいるそうです。
そしてそこにVR(バーチャル・リアリティ)のテクノロジーが組み合わさることで、保存はもちろん修復時の再現、さらに観光資源としての活用への期待がより高まっています。

そうしたなか、桐島ローランド率いるフォトグラメトリースタジオ・Avatta(アバッタ)が、山口・門司港に建つ「旧門司税関」のVRコンテンツ化に取り組みました。
まず旧門司税関の外観をドローンで撮影し、内部をレーザースキャンと「フォトグラメトリー」と言われる、大量のデジタル写真から3Dオブジェクトを作成する手法でデジタルアーカイヴ化し、VRコンテンツとして発表するとのこと。

Avatta(アバッタ)は、本来あくまでスキャニングのスタジオであって、制作会社ではないそうですが、今回自らVRコンテンツ制作に挑んでいます。
それは、誰も見たことのない映像を提示したいという桐島ローランドのフォトグラファーとしての矜持であり、チームで得たノウハウを別のフィールドでも活かせるのではないかという可能性への投資です。

ただ、いくら技術があったとしても、いざそれを形にするとなるとやはり相当な労力を要します。
今回のプロジェクトはコンピューターメーカーとチームを組んで、企画段階から連携し、制作スタッフへの幅広いバックアップを実現しています。
文化遺産のVR化はまだビジネスとしては手探り状態だそうです。
一般人には見学が難しい建築物が数多くあるので、そうしたものをレーザースキャンして、フォトグラメタリーと組み合わせることで、ヴァーチャルに体験できたら有り難いことですし、地方創生にも繋がるかもしれませんね。

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マニュアルから外れること 2

いくつかある、マニュアルから外れることでオリジナル性がうまれる写真撮影があります。
その一つが逆光での写真撮影。
一般的なマニュアルでいえば、逆光で写真撮影は避けたいもの。なぜならば肝心な被写体が暗くなって背景が白飛びしたり、コントラストが強すぎて映されているものがわからないといったことを避けるために。

しかし、料理撮影から人物撮影まで、実際に逆光を利用した写真は数多くあり、その見栄えも順光を勝ることがしばしばです。
それはスタジオ撮影のような照明と違い、普段の生活で私たちがモノを目にする感覚に似ていて自然な感じとともに、逆光がもたらす被写体を縁取る光や、後ろからあたる照明によって立体感がうまれたりするからかもしれません。
今日料理雑誌や、人物のポートレートなどで逆光が利用されることにもうなづけるのではないでしょうか。
もちろん被写体が全く暗くなってしまっては元も子もありません。
レフ板などで自然な補光をケアして、面白みのある写真を追求してみたいものです。

撮影照明のライトグラフィカ

気になるトークイベント

川内倫子さんの最新写真集「Halo」に先駆けて、都内二ヶ所で写真展が行われます。
以前こちらにも記したように、ひとつは銀座の森岡書店にて6月27日から7月16日まで。そしてもうひとつは恵比寿のPOSTにて6月30日から7月23日まで開催予定です。
どちらも場所のセレクションも素晴らしいですよね。観に行くまでにもうきうきします。
そして今回気になるのが、7月2日に森岡書店にて開催されるトークイベント。
川内倫子さんと作家/マンガ家の小林エリカさんとの対談です。マンガ家以外にも「マダム・キュリーと朝食を」が芥川賞候補になるなど作家活動注目されているので、先日もラジオの番組内で西加奈子さん、中村文則さんと対談されたりしてらっしゃいます。
あれ、でもなぜ川内倫子さんと対談を?小林エリカさんはエスペランティストとしての顔を持っていらっしゃるようで、そのことも関係しているのでしょうか?それとも単に親交があるとか?
川内さんが感性、インスピレーションで多くの作品を作りはじめ、それがやがて自然の流れでどうしてその被写体に惹かれて撮影をしていったのかの答えが導き出されるように最後にはコンセプトが通った作品となっていく写真に、国内だけでなく海外でも多くのファンを持っているのでしょう。感性豊かでかつご自身の考えをしっかり持たれる川内さんと、多彩な方面で活動されている小林エリカさんの対談。気になります!

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自然の色と理想の色

夏真っ盛り、この季節だからこそ海の色、空の色、山の色など自然の色をキレイにいきいきとした色を表したいものです。
以前にも空の色をもっと青く撮影するには?ということで記述したのは、光の方向を読みながら撮影すること。つまり空の色をもっと青く撮影したい場合には順光で撮影した方がいいということ。

このように撮影する際に光の方向が色合いの出方に関わる他に、カメラの撮影設定によっても随分色合いが変わってきます。
・彩度
・コントラスト
・露出補正

まず彩度ですが、彩度とはつまり色の鮮やかさの度合いを示します。彩度が低ければ色は薄く見え、彩度が高いとぐっと強調されて青が鮮やかな青になります。
そしてコントラストも彩度の設定に似て、コントラストが低いとソフトな感じになり、つまりはぼんやりとした写り、色合いになります。一方コントラストが高いと明暗差が強くなる分色の差がはっきり分かるような写真になります。
露出補正では、明るめにすると色合い自体も明るく薄くなり、暗めに撮ると暗めになると同時に色もはっきりと出てきます。

カメラ設定を上手に活かして、理想的な自然の色を再現してみましょう。
程度の加減が過ぎると彩度やコントラストにしても不自然なほど色合いが変わってきてしまうので、注意しながら「ちょうどいい」色合いを調整しましょう。

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つちのこ実験室

音楽家の高木正勝さんの配偶者、絵本作家のさとうみかをさんのtumblrのタイトルが、こちら「つちのこ実験室」。
映像、音楽表現でデビュー当時から注目されてきた高木正勝さんは、京都在住から3年前に人口31人の山奥へ移住したことも注目されました。おふたりで始めたその移住生活の様子が地元の人たちと自然の中での日々の暮らしを、さとうみかをさんのtumblr の写真からも垣間見ることができます。
さとうさんの柔らかな筆模様の作品写真から、眩しいほどの山々の緑、鮮やかな野菜の色、小さな虫の模様、猫が狩ってきた横たわったモグラの写真、などなど。スクロールするのが止まりません。
山暮らしに憧れを持っている人には本当に羨望の眼差しで一枚一枚の写真に興味津々ですが、実際に暮らすことと、写真を見て羨ましがるのでは大変な違いでしょう。そう、羨ましくともなかなかできない生活です。
あらゆる写真でその自然が、そして写っている人々がキラキラして見えるのは、単に美しい自然光で撮られているだけではないでしょう。老若男女、笑顔で生き生きし、生活そのものを楽しんでいる様子が伝わってきます。
さとうさんのユーモアと愛情が感じられる視点で切り取られた写真のなかには、村の公民館で行われる敬老会や婦人会、屋根の瓦の掃除やお稲荷さんの掃除など、行ったことがない場所なのに懐かしささえ感じてしまう暮らしがそこにあります。
忙しい時間の中合間をみて開く情報サイトとは違い、傍にお茶を置きながらゆっくり眺めたいサイトです。

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「後期高齢写」

天才アラーキーの個展タイトルセンスにはいつも脱帽です。
現在タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて開催中の荒木経惟氏の個展は5月25日に77歳を迎え、その日から開催の本展は「写狂老人A 17.5.25で77齢 後期高齢写」と名付けられています。
前立腺癌、右目の視力喪失など、年齢を重ねることによって起こる壁をものともせず、本展をはじめ、6月22日から始まるシャネル・ネクサス・ホールでの「東京慕情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」、7月8日から始まる東京オペラシティ アートギャラリーでの「写狂老人A」、そしてすでに今から待ち遠しい7月25日から東京都写真美術館ではじまる「センチメンタルな旅、1971- 2017-」と立て続けにまるでアラーキーゴールデンタイムとでも言ってしまいたいほど、ものすごい精力的な活動です。
この連続的な個展を開催するだけでもかっこいいアラーキーが曰く
今は年寄りの時代なんだからさ、今どき、「年寄りに見られたくなく」なんて加齢に抵抗するヤツダメなワケ。今こそ “老いていく”というその変化を、自信を持って発表していくべきなんだよ。年を取らなきゃわからないことってたくさんあるし、人間としてキャリアを積んでんだから、若いヤツより老人のほうが魅力があって当然(笑)。
という素晴らしいアーティストステイトメントを私たちに示してくれています。
アラーキーだからこそ言えるこのフレーズも、彼が言ってくれるからこそ、なんだか歳を重ねていくのが誇らしくなってきます。
さて、この精力的なアラーキーゴールデンタイムの皮切りには、それをしめすかのように展示作品の数も圧倒的です。タイトルでもある新作シリーズからカラー作品約116点、モノクローム作品約720点、合計836点の作品を観ることができます。

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ブラインドデート

志賀理江子さんといえば、写真集「Lilly」と「CANARY」で木村伊兵衛写真賞を受賞、2008年なのでもう9年前になるんですね。
独特の写真表現と視点を持つ作家ですが、今回の写真展では2009年にバンコクの恋人たちを撮影したシリーズ「ブラインドデート」をはじめとして「弔い」「人間の始まり」「大きな資本」「死」といった考察と物語で構成され、プリント写真だけでなく、会場にスライドプロジェクターを設置してのインスタレーションもともに展示されるそうです。
関連プログラムも充実していて、作家を囲んでのオープニングパーティやアーティストトークから写真評論家の竹内万里子さんとの対談や漫画家のいがらしみきおさんとの対談、そして面白そうなのは「石拾い」というワークショップがあります。この展覧会のなかのテーマのひとつである「弔い」についての話を聞いてから川へ石を拾いに行き、美術館に戻ってきてから、拾ってきた石について話し合う、石を中心に展開されるワークショップ。哲学的なワークショップですね。
これらの関連プログラムは美術館のHPにてアンケートを実施し、その回答がプログラムに反映されたそうです。さらにこのアンケートを志賀さんが読んで、これからの新作を制作する可能性もあるとのことです。観覧者を含めた面白い試みですよね。
開催は香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて6月10日から9月3日まで。
東京からはちょっと距離がありますが、注目の写真展です。

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4年ぶりの写真集と出版記念写真展

川内倫子さんの最新写真集が前回の「あめつち」から4年ぶりに出版されます。
「あめつち」はニューヨークのApertureと青幻舎との国際共同出版、2011年の「Illminance」は5カ国で同時出版、そのうちのひとつはやはりApertureから。そして今回の最新写真集「Halo」もApertureとHeHeとの共同出版です。
全点デジタル撮影の今写真集は、2010年にイギリス、ブライトンでのコミッションワークとして撮影を開始した鳥の群、島根の出雲大社で執り行われる祭り、新年の祭りとして300年以上続く中国、河北省の鍛冶技術を誇る村で職人が冷たい壁に1300度まで熱した鉄を投げつけ火花を散らす祭りの幻想的な光景など、場所もシーンもそれぞれ違うものの川内さんのファインダーからしか切りとられない美しい光景が広がります。
この「Halo」、日本ではHeheから購入可能。しかもオンラインショッピングで購入の方にはサイン本が届くそうです。発送予定は6月の下旬予定で現在予約受付中です。
さらに今回は出版記念として森岡書店銀座店と渋谷のPOSTにて写真展が催されます。

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