人物写真でも風景写真でも空が大きく入り込む構図の場合、キレイな青い空色を出したいときにはどうしたらいいでしょう。
一般的にきれいな青、濃い青は夏よりも冬です。つまり湿度があるときよりも乾燥しているときの方が青がキレイに写りやすいのです。
夏場でも海と空のきれいな青色を移したい場合には、太陽の光を読むことです。
青い空の撮影に大切なことは「順光」が鉄則。光の加減で撮影スタイルにバラエティーになる「逆光」は効果的要素を多く含みますが、青い空をとるときには発揮しません。逆光で撮影する際、空は白く写るからです。
上記のように、海と空を撮影する際には、そのビーチがどちら向きなのかによって、撮影する時間帯を決めると、きれいな青色が写り込みます。
例えば西向きのビーチを撮影する際には朝方に撮影するといった具合に。
太陽を背にして撮影することが、きれいな青い空を得ることに繋がります。
月: 2018年4月
もう一枚 その2
ちょっとした記念写真、友達とのポートレート、家族や友達との集合写真。
オート機能で撮影するのでなければ、そこには必ず撮影者がいます。
シャッターを押す、それだけのことですが、撮影する立場となれば全員をうまく、きれいに撮りたいですよね。
二人ならばともかく、大勢の人数の写真となると、合図を出しても誰かしら目を閉じてしまった人、タイミングが合わなかった人がでてくるもの。
撮影した際にその場で確認して、全員が「きちんと」写っていればよし、とされる場合がありますが、それでも「もう一枚」撮っておきたいですね。
慌ただしく撮影する集合写真は、撮影者にもちょっとしたプレッシャーがかかります。
カメラのモニターで写した画像を確認したとしても、小さなモニターでは見えてこないことが多く、そのあとプリントしたりすると、顔に照明が当たってしまって白飛びしている人や、誰かの影になって暗く写っている人などでてきます。
短い時間の中で集合写真の全ての人をきれいに写すのは難しいのですが、せめて「もう一枚」の撮影をして、その時に可能であれば被写体の人々の立ち位置を少しずらしたり、体の位置を変えることを指示をすると効果的です。
ちょっとしたことですが、立ち位置、体の位置を変えることによってそれぞれに当たる光の加減も変わってきます。
大切な、その時しか撮れない記念写真、集合写真。「もう一枚」をお忘れなく。
写真家兼
他の職業をしつつ、その仕事に関連したことを撮影している方々って結構いますよね。
何度かお話ししている探検家の石川直樹さんもそのとおり、探検家兼写真家です。
そして今日ご紹介するポーランドを拠点としているコーリー・アーノルドさんも同様、ある仕事をしつつ、写真家活動もしている方です。
コーリー・アーノルドさんは漁師をしつつ、その航海、狩漁の現場を撮影している写真家です。
探検家でも漁師でもその場にいるからこそ、他の人は知らない場面を見てそれを写真におさめることができます。だからこそその迫力は見る人の目を奪うほど。
伝える手段が文字ではなく、目で見る写真の醍醐味ですね。
撮影しているのが、写真家として「漁」に赴いたのではなく、元々漁師をしている本人が撮影しているため写されている写真の視点が新鮮でもあり圧巻でもあります。
写真家兼、〇〇の仕事をしている人を探しながら写真を見ていくのも面白い見方かも知れませんね。
『動画を撮る』
というわけで、動画を撮る方法(映画風に)を自分なりに勉強してみました。
で、まずは準備から。
・動画の撮れる一眼レフカメラ
・三脚
・照明
・マイク
・台本
照明は光源が熱くならず、電力も控えめなのでLEDがおすすめです。
当店にも取り揃えが多数あります。是非ご検討下さい。
マイクはピンポイントで音の拾えるマイクも用意したほうがいいです。
ピンマイクで声のみ収録する場合はモノラルモード、環境音などをカメラマイクで収
録するときはステレオモードに切り替えます。
ちなみに、音を後で編集調整するのはかなり専門的な知識が必要で、素人では無理だ
そうです。
カメラの設定としては、普段一眼レフカメラを操作する方法と変わりません。
あとは動画を編集できるソフトをつかって、撮った動画をつないで編集してひとつの
ストーリーにすればいいだけです。
動画を撮影するコツとしては、カメラを動かさない、1カット10秒撮影する、たく
さんカットを撮ることだそうです。
なんだかできそうな気がしてきました。
YouTubeクリエーターへの第一歩。
満足できる作品ができたらYouTubeにアップしたいと思います!
また、簡単にショートムービーをつくることができるアプリがたくさんでているの
で、それらをまず試してみてから一眼レフカメラをつかった動画撮影に挑戦するのも
いいかもしれませんね。
『寺社仏閣撮影のコツ』
修学旅行で京都や奈良を訪れ、法隆寺や金閣寺など歴史的な建築物を巡るというのが
一般的かと思うのですが、仮にそうでなくても日本人なら誰しも一度は、お寺や神社
へ行ったことがあるのではないでしょうか。
最近ではパワースポット巡礼のひとつで神社めぐりをする人が増えていますね。
当然寺社仏閣の荘厳なる佇まいを写真に収める人も多いはず。
では、お寺や神社を撮影するとき何を注意して撮るべきか。
歴史を感じさせるお寺や神社というものは、重厚感があるので露出をアンダー気味に
撮影することが基本です。
気象条件を上手く利用し、晴れている日であれば光と影のコントラストが強くなりド
ラマチックな表現となり、霧の出ている日であればホワイトバランスを曇りなどに設
定すると幻想的な雰囲気になります。
正面から撮影し、あとは主題と副題を意識しながら周りの風景を入れていくと良さそ
うです。
建築物を撮る際はなるべく人工物を排除し、水平を意識して撮影することがポイン
ト。
また、お寺や神社の周りには竹の柵だったり苔だったり普段あまり見ることのないよ
うな被写体があるので、周囲を散策して撮影してみるのも楽しいです。
何をどう撮るかというのはお寺や神社に限らず、どんな場面においても大切ですよ
ね。
ある程度イメージをもって撮影するのも写真が上手くなるコツ。
表現の方法をつかめば、より写真を撮る事が楽しくなります。
腕が上がるよう、怠らず日々精進すべし。ですね(おみくじ風)
『ハイキーとローキー』
あえて白飛びや黒つぶれを採用している写真を最近よく見かける気がします。
これってつまり、露出の加減を大胆にしているってことですよね。
何だかとってもセンスよく見えます。
ということで適正露出やハイキー、ローキーについて勉強してみました。
一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影した写真を見て自然な明るさになる露出の
設定を「適正露出」といいます。
ハイキーとは、適正露出よりも少し明るく撮影することをいいます。
つまり、あえて露出をプラスして露出オーバー気味に撮影するということ。
全体的に明るいハイキーフォトはさわやかさや明るい気持ちを表現することができ、
女性のポートレートや子どもの笑顔、お花の写真などを撮影する時に適しています。
失敗ギリギリの攻めのハイキーにすると透明感のある写真になり絵画的になります。
ローキーとは、ハイキーとは逆で適正露出よりも暗く撮影することです。
つまり、あえて露出を下げ、露出アンダー気味に撮影するということ。
金属や土など重量感のある素材や高級感のあるイメージを表現することができ、力強
い男性を撮影する時に適しています。
黒い部分や暗い場所での撮影なら、マイナス補正をすることでより落ち着いた深みの
ある写真に仕上がります。
適正露出というのは正解が無いのだそうです。
「自然な明るさ」なんて人それぞれで、絶対的なものは無いですもんね。
極端な場合を除いては、自分がどう撮りたいかにより変わってくると思います。
適正露出にこだわらず、個人の感性でどんどん露出を補正しましょう。
露出をマスターすると写真の表現がより豊かになり、ステップアップできるはず!
野生馬の美しさ
2017年、第33回写真の街東川賞特別作家賞を受賞した、根室半島沖のユルリ島に生息する野生馬を撮影した岡田敦さんの「ユルリ島の野生馬」展が開催されます。
岡田敦さんといえば、2008年に「I am」で第33回木村伊兵衛写真賞を受賞し、もっと遡ると2002年の富士フォトサロン新人賞を受賞した際には、選考委員の浅井慎平氏に「岡田敦という鋭く繊細で優しい才能の登場は奇跡かもしれない」と言わしめた、当時から新進気鋭の写真家として注目されてきました。
珍しい島の名前「ユルリ」とはアイヌ語で「鵜の居る」という意味を持ち、鳥獣の保護区に指定されているそうです。
そして無人島であるのに野生化した馬が生息するという生態系も世界的にみて珍しいそうです。
岡田さんがそんなユルリ島での野生馬を撮影し始めたのは2011年。5年以上独自な土地で生きる野生馬を撮影し続け作品となった今作品には、単なる芸術作品としての写真だけでなく、文化と経済と生態系のつながりを伝え考えさせられる写真であり、芸術学の博士号を取得している岡田さんの写真家としての使命のようなものを感じられます。
「ユルリ島の野生馬」展の会期は4月13日から6月24日まで、大正大学のESPACE KUUにてです。
岡田さんのHPにはユルリ島のページが設けられ、馬に関することはもちろん、歴史、植物、野鳥などについても記述があり、写真、動画も見ることができます。
世界観が変わるような美しさ。
『背景をぼかす』
背景をぼかして手前にピントを合わせると、プロっぽい写真に仕上がりますよね。
コンパクトデジタルカメラでは残念ながらそのような写真を撮る事はできませんが、
一眼レフやミラーレス一眼では簡単に撮る事ができます。
ボケは、被写界深度が浅い写真ほど、また奥行きがあればあるほど強くなります。
「被写界深度」とは、ピントの合っている範囲のことを言い、
被写界深度が浅いほど周りがボケて写るということを意味するんですね。
ボケを出す方法は大きく分けて2つあります。
1つ目は明るいレンズを使うこと。
明るいレンズとは、F値を出来るだけ小さくできるレンズです。
F2.8あれば明るいレンズと呼ばれていますが、この明るいレンズをつかうと大きいボ
ケを出す事ができます。F1.8くらいになるとより綺麗にボケを出すことができます
が、F1.8となるとズームレンズはなく単焦点レンズしかありません。明るい望遠もあ
りますがとても高額です。
2つ目は絞りを開いて撮影すること。
F値を一番小さくし、撮影します。
ただ、この場合は露出とシャッターバランスに注意が必要です。
共通して言えることは、被写体に出来るだけ近づき、被写体との背景が遠ければ遠い
ほど背景はボケるということ。
・・・等々エラそうに書きましたが、ボケを上手く使いこなせるようになりたいと思
い、基礎から学習中なのです。
背景の照明をボカすことで明るくて柔らかい雰囲気を演出するなど、さまざまに応用
がききますので覚えたいテクニックのひとつです。
『パープルフリンジ』
最近覚えた言葉、「パープルフリンジ」。
パープルフリンジとは高輝度部分に隣り合った低輝度部分に紫や青の色が出る現象を
言うそうです。
なるほど、そういうことだったのか。
このパープルフリンジという現象を知らなかったとき、心霊写真か!?と少しビビっ
てしまうこともありました。。。
コントラスト差が特に大きい場所で発生しやすく、極めて明るいバックに暗いものが
重なり合う時によく発生し、実際には存在しない紫色が写真に出てしまうんですね。
パープルフリンジ現象は、イメージセンサーの受光部であるフォトダイオードに大量
の光が入射した場合、光があふれた状態になり、隣接するほかのフォトダイオードに
干渉してしまうことが原因で起こると言われています。
特にレンズ収差補正の甘い、古いレンズで発生しやすいようです。
そういった構造上、完全になくすというのは難しいのですが、意識することである程
度パープルフリンジを軽減することができます。
最も良く利用される有力な方法は、紫外線カットフィルターを使う事。
また、レンズフードを使用し、余分な光をカットすることでも防ぐことができます。
これである程度パープルフリンジを防ぐことはできますが、それでもダメであれば
フォトレタッチソフトで彩度や色相を調整しましょう。
『スランプ脱出』
写真が楽しいと思う時って、上手く写真が撮れたなっていう時だったりしませんか?
その成功体験が新しい成長に繋がるものですよね。
でもたくさん写真を撮っていくと、同じアングルだったりなんとなく似た写真ばかり
で、ある種のスランプに陥る事があります。
同じ写真を撮るというのは、ある意味自分のスタイルが出来上がっているということ
でもありますが、経験が浅いうちはもっと引き出しを持ちたいなあ。
このスランプ脱出の一番手っ取り早い手段として、思い切って高いレンズを買ってみ
ようかなと。
今までと違った世界が撮影できたり、それだけでモチベーションが上がったりしそう
なので。
まぁ、レンズ沼に陥らないように注意が必要というのは言うまでもないですが。
あとは、初心に戻り構図の黄金パターンみたいなものを試してみています。
自分はこの構図が多いなとか、この構図を試してみようなど自分なりに勉強ができま
す。
また、環境をかえてみるのも一つの手ですね。
旅行へ行ったり、いつも出歩かない時間帯に出かけたりするととカメラ意欲が湧くも
のですし。
他の人の写真を見るのもいいですね。
とてもいい刺激になります。
写真を嫌いにならない限り、写真は楽しいものですから。
自分なりに、自分のペースで撮り続けることが大事ですね。