イマジナリーライン

またの名を「想定線」という、映像撮影の際の用語で、映像を見る側に立った編集の規則を言います。

例を挙げてみてみましょう。
動く被写体、例えば走っている電車を撮影するとしましょう。
線路を挟んで両方から電車を撮影するとします、するとビデオAでは、電車が右方向に向けて走ります、そしてビデオBでは電車が左方向に向けては知っていきます。
同じ電車を同時期に両端から撮影しているのですから当然ですよね。
しかし、この撮影した映像カットを混ぜて編集すると、ワンシーンは右方向に進み、もうワンシーンは左方向に進むという、見ている人に被写体の理解と時間軸の混乱を招いてしまいます。
これを回避するために想定するのが、イマジナリーライン(想定線)というのです。
上記の場合、電車の車両上がまさにイマジナリーラインになり、電車内を挟んで撮影すること自体がイマジナリーラインを超えてしまうことになります。

これと同じように対談風景の撮影にもイマジナリーラインを設定する必要があります。
対面、または並んだ対の人物に対して、二人を結ぶラインがイマジナリーラインになります。
つまり、人物Aと人物Bをそれぞれ、左側、右側に観ながら撮影するばあいは、逆の方向でAが右、Bが左に見える方向から撮影しないということです。

一見複雑そうな原則ですが、実際に撮影してみるとよくわかります。
また私たちは実際に、実生活の中でもしばしばこのイマジナリーラインに即した映像を見ています。
それは例えば、サッカーの試合映像。放映されている映像は、上から撮影しているメインカメラや、ゴール近くのカメラなどいくつものカメラで構成されています。それぞれの位置、方角を吟味そしてイマジナリーラインを設定し、映像がつながれて放映されているのです。
片隅に覚えておくと、ビデオ撮影の際に役に立つかもしれません。

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料理の向き

ブログや、日々の記録として料理の写真を撮ってる方は、料理撮影がいかに難しいか実感されていることでしょう。
日常広告やチラシ、雑誌などでおいしそうな料理写真を見慣れていると、いざ自分でも写真を撮るときにもそんな風に「おいしそう」に簡単に撮れるような気がします。
しかしカメラにおさめて確認してみると、「あれ、なんか違うな」と感じる方も多いでしょう。
実際の広告写真などでは綿密な照明機材の設置が行われています。
さらに以前にも触れたことがありますが、写真撮影をする料理には、写真用に「手を加える」ことが多く、見た目には「おいしそう」でも実際には口にすることはない前提で準備されます。
例えば、「とろみ」や「泡」を演出するためにその料理の味付けには全く関係なく砂糖を加えたり、食品のみだけではなく、スプレーなど食材でないものも使用します。
写真内で料理を「おいしそう」に見せることがそれほど容易ではないということですね。

料理写真には課題がたくさんありますが、料理を飾り付け、そしていざ撮影する際にはお皿の角度もとても大切なポイントです。
盛りつけられた正面からお皿を撮影するのと、ちょっと斜めにした角度から撮影したものを比べてみてください。後者がぐっと魅力的な一品に見えることがあります。
モデルやテレビのキャスターが少し斜めに座っているような感じを想像されると分かりやすいかもしれません。料理のかたちによって立体感もでてきます。
プロ料理撮影のような加工は大変ですが、すぐにはじめられる「お皿の角度」に気をつけて、より「おいしそう」な料理撮影を試されてはいかがでしょう。

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平面撮り

2Dのモノ、つまり絵画や写真といったモノをキレイに撮るにはどうしたらいいか?
2Dという平面を撮影するのは、3Dである立体の被写体を撮影する時とはまた違います。
そもそも普通のカメラボディーとレンズは平面撮りに適してはいないのです。というのは、歪曲(わいきょく)という歪みが生じるからです。
本来煽り等が可能な大型カメラでまっすぐな線の平面撮りが理想ですが、一眼レフでできるキレイな平面撮りができるポイントを見ていきましょう。

まずポイントは被写体とカメラの位置です。一枚の絵画を撮るとします。
設置してからカメラで構図を決めるのではなく、絵画の中心に対面するようにカメラを設置します。
つまり絵画のちょうど真ん中にカメラが位置するということですね、そして大切なのは絵画の全面とカメラが平行に位置しているということです。絵画を中心にカメラを動かしながら設定します。
そしてもうひとつ、レンズは広角過ぎると歪曲が顕著に表れるのできをつけましょう。
ズームレンズでは25-30mm前後で撮影すると歪曲が最小限に抑えられます。

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スマホ+レンズ

SNSやInstagram (インスタグラム)などにスマートフォンで撮影された写真なのに、すごい遠近感が表れている写真や
まるで広角レンズで撮影したような写真など、「どうやって撮るんだろう」って思わず考えてしまうような投稿写真見たことありませんか?

スマートフォン搭載のカメラレンズはメーカーやモデルが同じであれば、もちろんレンズも同じもの。でも撮る人によっては随分画角が違うように見える。
それはスマートフォンに取り付けられるレンズを使用した写真でしょう。
日進月歩のこのカテゴリーでは、一眼レフやコンパクトカメラ同様、日々新しい機能、技術が生まれてそれによってアクセサリーなどでオプション的な撮影を楽しむこともできます。
スマートフォンのカメラでその楽しみを倍増させたのが取り付け可能なレンズ。
これまでにも広角、マクロ、魚眼などのレンズが発売されていますが、最近某メーカーから光学30倍のズームレンズを搭載するモデルも発表され、スマートフォンでの撮影の幅をさらに広げら進化し続けています。

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写真撮影とストレッチ

なにかに集中しすぎて、ふと気がついた時には体を動かすのに「いたい」と思う時ありませんか?
パソコン作業、スマートフォンでの検索、同じ姿勢のままで長い時間過ごすことが多い現代、背中や腰への負担も多くなり、さらに血行が悪くなって目や頭痛の原因にも繋がります。

これに似ているのが写真撮影。
・三脚に設置したカメラのファインダーを覗き、撮影する姿勢。
・カメラを目の位置で両手で構えて撮影する姿勢。
・被写体を追いかけてカメラを構えたまま体勢をかえる撮影時。
このような集中しながら姿勢を保ちながら行う写真撮影は、あまり気にかけませんが前述のように血行が悪くなり疲労感も残ります。
撮影終了後にちょっとしたストレッチをするだけで、緊張していた筋肉を緩め、こりになるのを防ぎます。

頭部は意外に重く、その重い頭を支えながらカメラを構えて撮影していると首が前に出ていきます。
そこで、背中の筋肉を緩めましょう。
・たった状態または椅子に座った状態で腰に両手をあてます、そのまま両肘を後ろにひいて肩甲骨を寄せます。
・次に引き寄せた肩甲骨を開きます。同じようにたった状態または椅子に座った状態で、両手を前に出して組みます。組んだ両手を思い切り向こう側に遠くにおくるように頭を下げながら背中を丸めます。

このふたつのストレッチ、こんなに簡単なのですが、繰り返してみるとすーっと背中が楽になります。
撮影終了後に撮影機材のケアをするように、疲れないように体のケアもしましょう。

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ビシッと黒で

一昔前、テレビモニター枠が漆黒の黒いテレビが発売された際に、
黒がしっかりとした黒、つまりグレーに近い色ではなく真っ黒であれば、テレビ画面内の映像の黒もキレイに写る。という広告・宣伝がありました。
その頃から真っ黒のフレームがあるテレビが増えていったのかもしれません。
それまでは、シルバー枠、グレー枠、黒であってもマット感のあるつや消しのフレームなどが占めていました。
確かに枠が暗い色だと画面が締まるのは、写真の世界でも同じこと。
枠が暗いと画面、画像が締まるというのはカラー写真でもそうですが、白黒写真は顕著に表れます。
そのためフィルム時代には白黒プリントを暗室でプリントする場合には、画像の枠部分を少し余計に焼いて仕上げるという方法がありました。
つまり、トンネルから遠くの風景を見る感じです。
こちらから見る風景はトンネルの暗い枠部分と、向こう側の明るい風景部分。
これによって画面が締まり、画像としてしっくりくるんですね。

ブツ撮りで背景に黒を使用する場合も同じような効果があるかもしれません。
背景が黒、被写体の部分に適切な照明があてられ、まさにピンポイントで演出しています。
「黒」をうまく利用してビシッと決めたいですね。
ぼんやりした黒にならないように、撮影前のホワイトバランスをお忘れなく。

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どう写りたい?

写真撮影の撮影時に気をつけることをみていきましょう。

撮影者はファインダーを覗きながら、ちょっとした細かな点に気づき、それを撮影される人にアドバイスをするという役割もありますので、撮影者がどう写りたい、どこを気をつけたら思っているような写真として写るかということに留意することも大切です。

さて、撮影される側が気をつける点は、それぞれ撮影目的によって違います。
例えば、証明写真ひとつとっても、受験用、就職活動用、オーディション用などといろいろあります。
証明写真以外には、家族写真、行事の記念写真、お見合い写真などもあり、それぞれ「どう写りたいか」は少し違う点があります。
それでもどの写真にも共通した求められることは、「清潔さ」「聡明さ」といった、写真全体から醸し出すポジティブな雰囲気です。
男女によって違うのは、女性はもちろん「美しさ」でしょうし、その美しさを身だしなみや服装はもちろん、カメラの前でのポージングを指示するのは実際は撮影者です。
子どもから大人まで、特別に自分自身の写真を撮る場合には緊張します。その非日常のカメラの前での撮影時に、自然にしかも明るい表情を引き出すのが撮影者です。

カメラと撮影される人の目線の高さ、耳から肩にかけるライン、両肩の高さなど体のラインを整える指示は大切です。指示がうまく伝わらない時には「肩甲骨をしめる」「肩を下げてあごを少しひく」といった具体的な体の動きをいうといいですね。
基本的な髪型や化粧、襟やネクタイなど見えるもの以外にも、写り込まないけれどちょっとした体の動きひとつを微調整するだけで、すっとした印象がのこるような写真になります。

人を撮影することによって、自分自身が撮影される時にどうしたらいいのかというポイントも自然に身につくものです。

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ハイスピードシンクロ

自然光が十分ある日中の屋外での撮影する際、光が十分であるゆえにF値を開放気味にしたいのに、シャッタースピードの制限から、絞らざる終えなくなった、なんてことありませんか?
被写体を引き立てるために、背景をぼかしたい、または煩雑な背景を入れこまないためにできるだけ背景をぼかしたい、といったときでも、絞らないことには露出設定がうまくできないということ。
ISOを低く設定したりしても、十分な光がある屋外では絞らずして撮影するのが難しいときがあります。
さて、そんなときのテクニックがこちら、ハイスピードシンクロ。
某メーカーの説明によると「カメラのX同調速度を超えたシャッタースピードでも同調可能」とのこと。つまりはストロボの発光の波長が長いために、早いシャッタースピードで撮影できるために絞りを開放にできるというストロボテクニックです。
X同調速度とはストロボが同調する最速のシャッタースピードで、このスピードを速くすることによって、絞りを開放でき背景がキレイにボケる撮影ができるというわけです。

この撮影はハイテクニックといわれることもありますが、ストロボとカメラをハイスピードシンクロモードにして、絞り優先で撮影すればいいので、ぜひチャレンジしてみてください。

このハイスピードシンクロ撮影は、逆光の撮影にも効果を発揮するストロボテクニックです。
普段の撮り方で、あれ、うまくいかないな。と思った時にこのハイスピードシンクロを思い出してみてください。

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リング式三脚座

リング式三脚座ってご存知ですか?
大口径のズームレンズと三脚の接点部分に羽のように突出した部分を見たことがありませんか?

大口径ズームレンズはその特性から、レンズの直径が長く、重量が重いレンズです。
そのため、三脚に設置する場合、カメラボディーを直接三脚に装着しずらく、さらにカメラボディーと三脚部分を装着すると、基点のボディー部分よりもレンズが長くて重いため、撮影する際にバランスを保ちづらいという難点があります。
それを解消するのがリング式三脚座です。
リング上のものをレンズに固定し、そこを支点ににして三脚との装着部分をつくります。
これによって前のめりになるような不均衡から、レンズとカメラボディーのバランスを保てるようにできます。

それだけではなく、カメラの横位置、縦位置の切り替えにも使用できます。
三脚の接点部分を中心として90°回転させることによって簡単に横位置と縦位置を調整できるので構図替えの多い撮影時にも大変重宝です。

大口径ズームレンズを購入の際、一般的には標準装備として含まれていないので(別売り)、このリング式三脚を使わないまま大口径ズームレンズで撮影する方もいらっしゃるかもしれませんが、一度装着するとその便利さと合理性に納得です。
安定感を持ってスムーズに大口径ズームレンズ撮影を進めるにはぜひおすすめです。

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自撮りブーム

世界の各地、観光都市では観光客をターゲットにストリート販売なるものがありますが、
ヨーロッパ在住の知人によると、最近非常に見かける商品がこちら、スマートフォンで自撮りするための「セルフィー棒」だそうです。
伸縮して長さを調整できるスティック「棒」の先にスマートフォンを装着して、自撮り「セルフィー」を簡単に楽しめるものとして人気がでているようです。
日本でも著名人がインスタグラムにセルフィー棒を使った自撮り写真を掲載していたりと、これから日本でもブームが広がるかもしれませんね。
いろいろなタイプがあるようですが、Bluetoothと連携して手元のボタンを押してシャッターのタイミングも自由自在に撮影できるものもあります。
さて、このセルフィー棒の大きなメリットとしては、これまでスマホで自撮りをする場合、手を伸ばして撮影していたのが、セルフィー棒ではさらに遠くにスマホを離して撮影できるので、バストトップの構図やグループでの撮影、さらに背景を入れこむ撮影までできます。
「自撮り」といえば、これまでは本人の顔がアップになったような写真が多かったのですが、まるで誰かに撮影してもらったような自然な感じで周りの環境も含め撮影できる、しかも自分で。という点が面白いですね。
観光地でのモニュメントを背景に撮影する写真など、セルフィー棒の使い道は旅の記念、スナップなどの利用がありますが、驚いた使い道には、ダイビングで、防水加工したスマートフォンまたはコンパクトデジタルカメラをセルフィー棒に設置して、海の中で撮影している写真です。
なるほど!自撮りで周りの背景など取り入れる撮影にはまさにぴったり。
スマートフォンが浸透し、これからは自撮りがどんどん浸透していく時代かも知れません。

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