『2万ワットの明るさ』

電球ひとつが60W。
電球10個で600W。

大規模な映画のライティングにでは、20,000Wものハロゲン電球が使われることがあ
るそうです。
日常生活からすれば、そんな莫大な明るさには縁がなさそうですが、もし、それを一
般的な部屋の中で灯してみたらどんな感じになるのか?
そんな実験がYouTubeチャンネル「Photonicinduction」で公開されています。
題して、「20,000 Watt Light Bulb Test」。

まさかのホワイトアウト。
まぶしすぎて何も見えません・・。

ベランダのような場所でも実験をしているみたいですが、夕暮れ時なのに強烈に明る
過ぎて、まるで火事のような明るさに・・・。
威力のほどは結構ですが、いい近所迷惑ですね・・・。

「Photonicinduction」は電気系のクレイジーな実験を行なうチャンネルで、少し前
には「もしも人体に10万ボルトを浴びせたら」なんてデンジャーな実験を公開してい
ました。
一応、このYouTuberは電気技師だそうですので、くれぐれもマネしてはいけません。

ちなみに20,000WはLEDではないので、電気代もすごそうですね・・・。

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『地域色』

色は、当たる光によって異なって見えます。
たとえば照明の色によって料理がおいしそうに見えたり、逆にマズそうに見えたり。

この違いは、当然ですが物質そのものが変化しているのではなく、物質に当たる光が
変化しているんです。
もちろん、電灯などの人工の光だけではなく、太陽の光の当たり方によっても、色の
見え方は変化します。

地球上での太陽光の当たり方は、太陽からの距離によって変化します。
つまり、太陽に近い赤道と、太陽から遠い南極や北極とでは、光の量や質が全く違う
のです。

赤道にふりそそぐ光は、強く、明るく、赤っぽい光です。
この光の中では、赤やオレンジの色がきれいに見えるんだとか。
反対に、南極や北極にふりそそぐ光は、やわらかく、青っぽい光。
ということで、寒い地域では、青や紫の色がきれいに見えます。
暑い国は「赤」のイメージで、寒い国は「青」のイメージが何となくしっくりくるの
は、こういうことなのかもしれませんね。

また、色の見え方は、空気中の湿度にも影響されます。
具体的にいうと、湿度が高い地域では色はボンヤリとし、湿度が低い地域では色は澄
んで見えます。
太陽光はもともと澄んだ色ですが、空気中に水分が多いと光が拡散し、くすんだよう
な色になっていくのが原因だそうです。

そうやって、国や地域が持つ色のイメージが自然と出来あがってくるのでしょう。
光が「地域色」を作り、人間だけでなく、生き物すべてがそのイメージを共有して生
きているのですね。

『おしゃれなモノクロ写真のコツ』

nstagramでは毎日おしゃれな写真がアップされ、いいね!がつきますよね。
プロ並みの「モノクロ写真の撮り方」をマスター出来ればきっとSNSで人気者です。

おしゃれなモノクロ写真を撮るには、被写体の選び方や撮影の時間帯などが大切。
デジタルカメラでもコツさえ押さえれば大丈夫なのです。

モノクロ写真とは色情報がなくなるということなので、写真の中にはその代わりに被
写体の質感や輪郭が浮き上がります。
そしてそれこそが重要です。
つまり白と黒しかない世界では、質感や輪郭に特徴があるものを被写体として選ぶの
が王道なのです。

また、夕暮れ時の一瞬は「マジックアワー」と呼ばれていますが、この時間帯という
のはモノクロ写真にも適しているそうです。
夕暮れ時の空は昼時の空に比べて、陽のかげりによって明るい部分と暗い部分が出来
るため、夕暮れ時はモノクロに適した時間帯なんですね。

くり返し言いますと、モノクロ写真で重要となるのは、光と影の強弱、そして被写体
の質感や輪郭です。
光と影のコントラストをはっきりと出すことで、被写体のかたちがハッキリと浮き上
がり、仕上がりがシャープな印象になります。
コントラストがはっきりしたシーンを選んで撮影することを心がけましょう。

さらに、光と影のコントラストを出すため、カメラ本体の設定で露出とコントラスト
を高めて撮影するのもひとつの手ですね。

普段肉眼では見ることのない、輪郭と光の強弱のみで表される世界を楽しんでみてく
ださい。

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水平のために

撮影後に建物や風景の写真の写り具合をPCでチェックすると、微妙に水平ではなくて、なんだかしっくりこない、って時ありませんか?
ファインダーをのぞいているときには、しっかり水平を意識していたとしても、実際の写真にはそうは写らないっていうことありますね。
ファインダーにグリッドを設定するやり方もありますが、建物の写真や水平線が写る風景写真などはしっかりと三脚を水平に設置してからカメラを装着して撮りたいですね。
そういうときに便利なのが、三脚に装備されている水準器です。英語表記はLevelなので、そのままレベルという呼び方もします。
雲台部分に蛍光色の液体がついている三脚があります、それが水準器です。
液体の中に空気が入っていて、その空気が真ん中部分に来るように設置すると水平レベルになるという仕組みです。

本来三脚の脚を全て延ばしきれば、三脚をたてた状態が水平になりますが、もともと三脚をたてる場所がなだらかな坂だったり、足場の悪いところでは、三脚を水平に設置するためにはそれぞれの足の長さが違ってくることがあります。
延ばす足の長さを水準器を見ながら調整していきます。

今ではカメラに内蔵のデジタル水準器もありますし、独立型の水準器もあります。
これから三脚を購入しようと考えている場合なら、水準器付きのものがおすすめです。
いざ撮影する際に、アクセサリーが多くあるとその分準備に手間がかかりますし、忘れがちになります。水準器付きの三脚ならば、三脚設置時に同時に確認できながら進められるので素早く準備が進められます。

こういうちょっとした過程が、建物、風景、パノラマ写真などにはとても大切なポイントです。

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『ネオン輝くサウジアラビア』

「サウジアラビア」といえば、ローブを身につけた人々や歩き回るラクダが暮らすベージュ色の砂漠の風景を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし、写真家のセリーヌ・ステラは、写真集「Nour」においてそのようなありふれた描写を避けて、サウジアラビアの活気ある色鮮やかな側面に焦点をあてたのです。
「Nour」とは「光」を意味するアラビア語です。

この作品では、ネオンサインの数々が撮影されています。
撮影が行われた港町ジッダは、メッカに向かう巡礼者が立ち寄るサウジアラビア第2の都市で、派手な電飾ディスプレイを構えた店や売店、屋台で溢れています。

異様なほどに魅惑的なディスプレイは、遠くの客を引きつけるためにつくられたのだそうです。
けばけばしい色に光り輝くこのネオンもまた、サウジアラビアの風景なのです。
これらのディスプレイは遠くから見ると、完全に真っ暗な砂漠の中、非常に目立って見えるんです。

ステラは非常に基本的なアラビア語しか話せなかったそうで、ストリートスナップのカルチャーがほとんどないサウジアラビアでトラブルに巻き込まれないよう、できるだけ目立たないように撮影は素早く済ませるようにしていたそうです。

使用したカメラは富士フイルムの「FUJIFILM X10」だけ。
オートフォーカスで画質はそう高くないため、店のネオンサインが発している不気味な輝きだけが強調されていて、作品の趣旨にピッタリなカメラと言えます。

「印象的な何かをとらえたかった」と言うステラにとって、ネオンも砂漠や砂丘と同様にサウジアラビアを表しているのですね。

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ためになるツイッター

写真家の鈴木心氏のツイッター、読んでいらっしゃる方いらっしゃいますか。
「写真問わず、ご質問に迅速にお答えいたします」と、頻繁にツイートされる鈴木氏のもとに、いろいろな種類の質問が届き、それをツイッター上で回答してくださるという、即興写真相談所、のような様子です。
これがとっても興味深いのです。
質問はほぼ写真、撮影に関することのようで、質問内容も様々。
「好きな絞り値」「よく使いレンズ」「学生時代の時のポートフォリオの作り方」などなど。そしてその一つ一つにたいしての鈴木氏の回答が明快で要領を得て、とてもわかりやすいのです。質問と回答を読んでいるだけで、なんだか頑張って撮影をしよう、なんて気持ちになってきます。
質問は撮影する側からだけでなく、普段写真を撮られる際によく目を閉じてしまう、どうしたらいいのでしょう。などという撮影される側の何気ない質問もあり、撮影者が撮影される側へのアドバイスなども、写真家の立場を垣間見れるようなやりとりまであります。
プロ意識と経験を積んだ技術をひけらかさないツイートにも、お人柄が感じられます。
ちなみに鈴木氏は金沢大学の非常勤講師も務めていらっしゃいます。
こんな好機に、読むだけではなく実際に質問してみるのはいかがですか?

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23年ぶりの展覧会

世代を問わず写真家に影響を与えた写真家のひとり、ロバート・フランクの大規模な展覧会が23年ぶりに開催されます。
ロバート・フランクといえば、言わずと知れた「The Americans」の表紙が思い浮かびますよね。
1958年にフランスで出版された「Les Americains」が翌年アメリカ版として「The Americans」出版。
現在94歳のロバート・フランクは今でも写真、言葉、フラフィックワークといった写真集を刊行し活動していますが、「The Americans」は現在でもっとも重版された写真集だそうです。

さて、そんなロバート・フランクの大規模展覧会と聞くと東京都写真美術館での展覧会かなと思えばそちらではなく、山梨県の清里フォトアートミュージアムでの開催です。
若手写真家を対象とした「ヤング・ポートフォリオ」で有名な清里フォトアートミュージアムは写真家、細江英公氏が館長のミュージアムとしても知られています。
その清里フォトアートミュージアム収蔵作品、写真集に掲載されたことのない未発表の作品を含めた106点が展示され、収蔵作品がこのようにまとまった形で展示されるのは初めてということです。
展示作品の内容は「The Americans」の掲載作品が9点、アメリカで撮影された作品が70点、パリやイギリス、スペイン、イタリア、スイスで撮影されたものが24点、ペルーでの撮影作品が3点、合計106点ということです。

展覧会のタイトルが「ロバート・フランク展 – もう一度、写真の話をしないか。」というように、ロバート・フランクを再認識する機会でもあり、20世紀の写真に大きな影響を及ぼしたフランクの写真を通じて、改めて写真というものと向き合うきっかけになるような展覧会ではないでしょうか。

会期は6月29日から9月23日まで。
会期中の興味深いイベントには、チャリティライブとしてピーター・バラカン氏によるDJライブが9月21日に予定されています。
また7月7日は開館記念日、7月28日は親子の日として、会期中の無料デー。
都内のようにアクセスが簡単な場所ではありませんが、日帰りの遠出でゆっくり鑑賞できる心地よいミュージアムです。

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生き生きと!

以前お話ししたことのある「キャッチライト」、これは人物写真を撮影する際に瞳の中に光を写し込ませることを言います。
表現だけを読むと、まるで少女漫画のようですが、このちょっとしたテクニックでポートレートの仕上がりは全く変わってきます。
ファッションポートレート、雑誌、広告などでも多用されますが、これは子供写真でも大いに有効です。キャッチライトが入るだけで、子供の表情がまさに生き生きみえてくるのです。
キャッチライトを入れる撮影は意外と簡単。
ストロボを使ったキャッチライト撮影もありますが、赤目になったり、人物の表情がストロボの光によって変わってしまうことがあるので、反射板や照明で調整するのがよりシンプルかもしれません。
カメラの後ろ側から反射板、照明を照らすことによって、キャッチライトが入ります。
ぜひお子さまを撮影する際にも活用してみてください。

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デジタル一眼レフの天敵、湿気。

梅雨が来る前にしておきたいことの一つにカメラバックの整理があります。
カメラの保管方法、保管場所が所有者によって様々なように、カメラバックの種類とその保管方法もいろいろでしょう。
家に帰ってきたらカメラバックからカメラと機材を取り出して軽く掃除してから収納場所に保管する人もいるでしょう。または常に撮影している場合には、いつでもカメラを持って出かけられるようにカメラバックに機材を入れたままの状態でクローゼットに置いている人もいるでしょう。
デジタル一眼レフの天敵は、湿気もそうですし、ホコリも同様。
なかなかカメラバックを掃除する機会はないでしょうが、だからこそ、梅雨の前の晴れて湿気の少ない日にカメラバックの整理をすることは愛機のために大切なことです。

毎日使うカバンのように、カメラバックにも紙くずややレシート、ティッシュなど知らないうちに機材と関係ないものがたまっていたりしませんか。
カメラとレンズ、機材アクセサリーをカメラバックから取り出して、ポケット部分のものも全て取り出し、あればハンディクリーナーでバックの底やパーテーションに溜まったホコリを取り除き、逆さにして数時間陰干しするとカメラバック自体の湿気が取れます。
屋外で撮影することが多い場合、カメラの出し入れの際や撮影中にカメラバックを閉じておかないと、チリやホコリも入ってきます。
カメラやレンズを丁寧に布で拭っても、それらを入れるカメラバックが綺麗でなければ意味がありませんものね。

陰干ししたカメラバックに機材を入れ直す際に、小袋になっているカメラ用の乾燥剤も一緒に入れるといいですね。こうやってカメラバックを整理した際に乾燥剤も交換すると効果的です。
クッション材として布やタオルを使う場合もありますが、その布をスポーツウエア素材にすると湿気を溜めづらいのでおすすめです。布ですと洗えて清潔ですし、同じようにカメラバックの整理後には洗濯した布と交換すると繰り返し使えて便利です。

湿気対策は梅雨の前に!

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写真も建築も

重要文化財でもある日本橋の三井本館にてホンマタカシさんの写真展「三井本館 Mitsui Main Building TOKYO 1929-2019 I 写真・ホンマタカシ」が開催されます。
三井本館が今月6月15日で開館90周年を迎えることを記念して開催される展覧会です。

三井本館は1929年に開館し、今の複合オフィスビルの先駆けで複数の企業が入居するオフィスビルとして1998年に重要文化財に指定された建物。7階には「三井記念美術館」という三井家が収集した美術品が収蔵されたスペースもあるそうです。
財閥のシンボルでもある三井本館での写真展。
そこで東京をテーマに作品を制作し、さらに丹下健三やル・コルビュジエなどの建築写真を手がけてきたホンマタカシさんによる撮影・監修の写真展示企画ということだけで非常に惹かれる展覧会ですよね。

会場はエントランスの「合名玄関」と、隣接する日本橋三井タワーの一階にあるアトリウム。
館内のみならず、会期中に三井本館の外壁に8.4メートル四方の巨大写真が掲出されるそうです。
つまりは、写真に興味がある人にも、建築に興味がある人にも滅多にない機会の展覧会ということです。
ちなみにこれだけの重厚な建物。ドラマ半沢直樹など映画やドラマの撮影場所としても知られています。
普段は入ることのない三井本館という建物での展覧会、是非行ってみたいですね。
さらに入場が無料、というのも嬉しいです。