4月15日に月刊誌「日本カメラ」が休刊を発表しました。
4月20日発売の5月号を最後に73年の歴史に幕を下ろし「日本カメラ」を出版する日本カメラ社は4月30日付けで解散するとのことです。
まだ記憶に新しい2020年7月号で休刊となった「アサヒカメラ」。
「アサヒカメラ」は1926年創刊で2020年休刊、「日本カメラ」は1950年に1948年隔週刊「アマチュア写真叢書(そうしょ)」が改題し「日本カメラ」に、そして1951年から月刊誌になりましした。
以前には1985年に1954年創刊の「カメラ毎日」が休刊し、今回の「日本カメラ」休刊で3大カメラ雑誌全てがなくなることになりました。
「日本カメラ」のHPには「カメラの魅力と写真撮影の楽しさを多くの方に伝えたいとの思いから、これまで力を尽くしてまいりましたが、雑誌媒体の出版を継続することが困難となり、通巻964号となる今号を持って、残念ながら休刊することになりました」というお知らせが載りました。
時代の変化も流れもあるでしょうが、やはりカメラファン、写真ファンには寂しいものです。
最終号となる4月号の特集は「ミラーレス新時代」「超大口径レンズの世界」とあり、錚々たる写真家たちの連載や先日発表された土門拳賞の選考会レポートや機材のテクニカルに関することまで、目次を見るだけでも読み応えがありそう。
最終号は4月20日発売です。
撮影機材・LED照明の専門店
月: 2021年4月
写真家の映画監督デビュー
あの上田義彦さんの映画監督作品が公開されます。
監督、脚本、撮影、そして編集まで上田さんが手掛けられた作品とは。
まずそのキャストの豪華さに驚きます。
ダブル主演で富司純子さんとシム・ウンギョンさん。
佇むだけで周りの空気が凛としそうな富司さんは上田監督作品の自然光の中でしっくりしそうだと思ったように、上田監督が主人公の絹子は絶対に富司さんだと思ったと語っています。そして絹子の孫役には映画「新聞記者」で存在感としっとりとした演技を見せてくれたシム・ウンギョンさん。そのキャスティングを聞いただけでも観る前から興味を湧き立てられます。
さて、舞台は監督所有の海辺の別邸、撮影は監督本人、そして上田さんの写真のように全て自然光で撮影されたそうです。
予告篇を見ても映像写真を見ても、まさしく上田さんの作品そのもの。写真家である上田さんがこれまで手掛けた数多の作品のように映画のワンシーンワンシーンが撮られていっただろうことは想像に難くありません。映像作品のワンカットを見るだけでもため息が出そうな美しい一枚。
キャストが豪華ならなスタッフも同様です。宣伝美術には長年タッグを組んできた葛西薫さん。映画タイトルのフォントにもお二人の想いがトークイベントで語られています。
そしてこの映画作品は映画タイトルと同名の写真集「椿の庭」として赤々舎から発売されています。
映画公開は4月9日より。
映画を観てから写真集をじっくりめくる楽しみ方もいいですね。
撮影機材・LED照明の専門店