シズル感

よく料理写真において「シズル感」という言葉を耳にしますが、
「シズル感」とはなんでしょう?
広告業界で食品において生き生きとした感触があり、それを見ると食べたり飲んだりしたい気持ちにさせる状態であるということを指します。
英語のsizzleは肉がジュージュー焼けることを意味してます、その発音からきてる言葉なんですね。
前回お話しした「湯気」もシズル感を上げる効果があるのも納得です。
つまりは熱々の状態、そしてみずみずしさ、調理によって変化する食品のもつ色やつやの新鮮さがこのシズル感につながるということです。

もうひとつシズル感は、動きがあることによって生き生きした表現が生まれます。
つまりは、数時間前にはすでにそのかたちに出来上がっているお弁当や、水分のない食品や、温度を必要としない食品などからシズル感を引き出すのは難しいということです。

このシズル感はもちろん広告業界で使われるため、どれだけおいしそうに見せて
食欲、つまりはその広告の対象に触発するかが目的です。

これはブログの料理写真や、実際に自分が食した料理の記録などにも利用できますよね。家庭で撮影する時には、以前は盛りつけたお皿をいかに上手に撮るのかに重点を置いていたのを、一度、どのように温度、水分感、動きを加えようか試してみてください。例えば盛りつけたお皿の料理を静止した状態でなく、盛りつける状態を撮ってみるとか。
工夫していくとシズル感の魅力に納得ですよ!
料理撮影照明

おいしい湯気

料理で何よりもごちそうは「湯気」だ。といった人がいました。
つくりたての温かい料理からの湯気は、確かに何よりも食欲を湧き立て
おいしさを増長させてくれます。
そんな大切な存在を料理写真のなかにぜひ取り入れたいものですよね。

さて、そんな「湯気」をどうやって撮影したらいいのでしょう。
まず大切なのは背景です。明るい背景に、湯気の「煙」は写ってきません。
ですから、なるべく黒に近い暗めの背景を選ぶことが大切です。
その背景を利用しながらライティングしていくと「湯気」部分が白く浮き出てきます。

そして次にシャッター速度です。
速いシャッタースピードでは「湯気」は写り込まないので、スローシャッターにすることが重要です。それでもあまりにもスローシャッターにすると、大げさに湯気がぼやっと写り込み不自然になりますので、その加減を試写してみてください。
料理撮影はF値を開放気味にすると柔らかな感じと立体感が出ますが、スタジオ撮影での「湯気」をテーマにする撮影の場合、あまり開放しすぎずお皿と料理、そして湯気のそれぞれ一部にきちんとフォーカスがくるようにF5.6からF8くらいの間を試してみてください。

「ちょうどいい」塩梅がキーワードですよ!
ストロボ撮影照明

ブーム

本格的な写真撮影をしたいという方、少しでもプロの写真に近づきたいという方。
どの撮影機材から揃えたらいいのか、とお悩みになるでしょう。
もちろん、必要不可欠な機材は決してひとつではないので、一概には言えませんが、三脚を揃えた後に、ぜひブームとよばれる写真撮影用ブームスタンドを1台いかがでしょう?

ブーム横棒で、高さが調整でき、トップライトとして大変重宝する照明機材です。
またスタンドの支点の部分で角度を調整できるので、照明角度も簡単に変えられます。ライトの形式はそれぞれですが、ライトボックス型のものもあれば、シンプルな電球ライトもあります。傾けた角度によって大きな照明が「あまたでっかち」となって前のめりしないように、ブームの末端にサンドバックがついているものもあります。小さな付属品に思いがちですが、実際撮影セッティングをする際には、こういった小さな配慮された部分が、非常に役に立ち、スムーズに撮影準備を進めることができます。

一灯しかない時でも、このブームを使って、自然なトップライトを演出し、プラスαとしてレフ板を使って調節するとたいていのブツ撮りなどの写真撮影は無難にこなせるでしょう。
ぜひ一台欲しいところです。
ストロボ

脇役が決め手

素晴らしい映画には、必ず素晴らしい脇役の役者の活躍があります。
その脇役があるからこそ主役がさらに前に押し出されるかたちになるんですね。

それは写真も同じようなことが言えます。
被写体が主役ならば、背景は脇役。どんな色、かたち、マテリアルなど被写体のテーマを伝えるのに大きく関わってきます。
普通、広告写真などを見る時に背景色はなに色だろう、この質感はなんだ?と思って眺めることはほとんどないかと思いますが、間接的に被写体のイメージを大きく左右しています。

あまり意識することはない背景ですが、このことを一度意識して、カタログ撮影やブログ用写真、オークション用写真など撮ってみると印象はぐっとかわってきます。

例えば商品である被写体の形状や、色などを正確に伝えたい場合には白の背景を。グラスや布でもディテイルが出やすいので説明写真としても明確に伝わりやすいです。
照明スタイルももちろん作用してきますが、効果的なライトと黒の背景を使うと内密な、それでいて高級感を引き出す色としても使えるでしょう。

どんな仕上がりにしたいかというイメージを練り、背景色、素材を考えることは
結局は直接主役の商品を引き立てることにつながることになります。
撮影機材

ISO感度とは

ISO感度という言葉に慣れ親しんでいない方もいらっしゃると思います。
まずISO感度というのは撮像素子(CCDまたはCMOS)が一定の時間内に受け取ることが可能な光量のことです。
数値は100・200・400・800・1600・3200となっています。
数値が低ければ低い程、ノイズは少なくなりますが、光量が少ないので暗いところではシャッタスピードが遅くなり、手ぶれが起きやすくなります。
また高ければ高い程光量が上がるのでシャッタスピードは速くなり、手ぶれが起きにくくなります。ですが、ノイズ成分が増え、画像が粗く、解像度が落ちるというデメリットがあるんです。

こういったものですので、場面によってISO感度を上手く使い分けて下さいね。
基本的には明るい所だとISO感度は低めに、暗いところだとISO感度は高めに設定するといいですよ。
ですが、もし三脚をなどを使ってしっかりとカメラを固定して撮影するのなら、暗くてもISO感度は低くした方が画質が良く撮ることができます。

このようにISO感度について述べてきましたが、実は最近のデジカメは技術が大変発達して、昔ほどISO感度が高い状態ので画質の粗さはなくなってきています。デジカメの進歩は本当に凄いですね(笑)。こうなると手ブレを気にするか、多少の画質の粗さを気にするのか、どちらかによって設定を変えるわけですが、いずれにせよ最近の機種ですとそこまで気にしなくても大丈夫になってきています。

撮影機材はライトグラフィカで

デジカメの焦点距離と画角について

まず焦点距離という言葉自体になじみのない方がいらっしゃるかもしれませんね。
そもそも焦点距離というのは何なのでしょうか。

焦点距離というのはピントを合わせる際に出てくる無限マーク(∞マーク)のところでピントが合う距離にある被写体にピントを合わせた際に、レンズの真ん中から撮像素子までの距離を意味しています。この焦点距離が変わっていくと画角も変わってきます。画角というのはレンズがCCDやCMOSといった撮像素子に映し出すことができる範囲を意味します。

レンズの焦点距離の数字が低い程広い画角を取ることが可能です。逆にその数字が高い程画角は狭くなり、遠くの被写体を写すことが可能になってきます。つまり、レンズの焦点距離を的確に変更することでカメラマンが撮りたい範囲を好きに選ぶことができる、というわけなんです。なかでもズームレンズ。これはそのレンズの焦点距離の範囲ならば好きに焦点距離を変更することが可能です。場所や被写体に応じて、焦点距離を変えていろいろ試してみて下さい!

レンズによってですが、同じ焦点距離で撮っているのに、撮影距離が違うだけで画角が変わってくるときがあります。ピントを合わせる際にどこのレンズを動かすかによってこういったことが起きるのです。例えばレンズの一部を操作してピントを合わせるといったことをすると、ピントの位置が近い程に画角が広くなる、ということになるわけです。

被写界深度

デジカメ一眼レフのメリットとデメリット

一眼レフという言葉自体はたくさんの方が耳にする機会があるとおもいます。
ですが、実際にそれって何?と質問をされたら困る人もいますよね。意味はなかなか知られていないんですよね。
まず一眼レフというのは「一眼レフレックスカメラ」という言葉の略で、レフレックス=反射というとおり、カメラの中に鏡を置いて、
レンズを通した画像をファインダーの中で直に確認をし、ピントを合わせたりすることができるカメラを言います。
その鏡=ミラーはシャッターを押した瞬間に上がり、レンズを通してはいってきた画像はフィルムのカメラだとフィルムに、
デジタルカメラですと撮像素子を通じてメディアにセーブされることになります。

この一眼レフの最大のメリットというのは何と言ってもレンズを取り替えることができることにあるでしょう。
コンパクトカメラとの一番大きな違いはここにあると言っても過言ではないです!
レンズによって写真は本当に大きく変化します。その変化を一台のカメラで体験出来るのです。
そしてそういうふうにカスタマイズ等をしているうちにだんだんとカメラに対する愛情も大きくなるんです(笑)。

ですが、デメリットもやっぱりあるんです。。まず構造上仕方のないことで、どうしても本体が大きくなってしまい、重くなってしまうんです。
それとお金ですね。レンズをいろいろと交換するのは非常に面白いものなのですが、その分お金がかかってしまいます。

こういったメリットとデメリットがある一眼レフ。癖があるということもできると思いますが、
その分はまると抜け出せない魅力もあるんです!

撮影機材の専門店

フォーカスロックについて

デジカメを買ったもののいろいろな機能を上手く使いこなせていないということはありませんか?
ここではそんな機能の一つ、フォーカスロックについてお話をしたいと思います。

まず、最初に言葉自体の説明です。フォーカスロックというのは一度合わせたピントをそのまま固定をする機能を指します。AFロックとも言いますね。この機能を上手く使ったら測距点に束縛されずに、自由にフレーミングをすることができますよ。

実際のやり方についてです。
まずはじめに撮影をしたい被写体を画面の真ん中に入れて、シャッターボタンを「半押し」にしてピントを合わせてみて下さい。
ピントが合ったら、シャッターボタンをその反押しの状態のままキープしてください。シャッターボタンを離してしまうとピントが
キープされないでフォーカスロックが解除されてしまいますから注意して下さい。また強く押してしまうと思わぬところでシャッターを押して撮影してしまうことになってしまいますので、そちらも注意です!
シャッターボタンを半押しの状態で上手くフレーミングしたいところまで持ってきて、ようやくそこでシャッターを押して下さい。
これで成功です!これだけで写真のバリエーションがぐっと増えますから、是非ともチャレンジしてみて下さい!

一つだけ問題があって、この撮影方法のときは被写界深度が極端に浅いマクロ撮影のときには向いていないのです。
といいますのも、レンズの角度が変化すると被写体との距離が変化してしまいますので、マクロ撮影のような状況のときは
それだけでピントが大きくずれてしまうことがあるからなのです。こういうときにはマニュアルフォーカスを利用しましょう。
デジカメ撮影機材

ホワイトバランスと色温度

ちょっと気軽にネットにアップするための写真を自分で撮ってみようと思っただけなのに
実際に写真をはじめるといろいろな専門用語が出てきて戸惑ったりしていませんか?
デジカメの設定の項目にも知らない言葉が出てきたり、、でもそんなことばも決して難しいものでは
ありませんので、気負わずに勉強してみましょう!

ここではホワイトバランスと色温度についてご紹介いたします!
まずホワイトバランスです。

光にはいろんな種類があります。太陽の光、白熱灯、蛍光灯等、、。このような光の種類が変化しても、
人間は白色は白色に、赤色は赤色に認識します。ですが、デジカメはそうではないのです。光の種類によって撮った被写体の色が影響を受けてしまうんです。こういったときに人間の見た目に近い色に補正をするのですが、その機能をホワイトバランスというのです。フィルムカメラであればフィルム自体やフィルターを変えて調整していたのですが、デジカメですとホワイトバランス(=WB)という項目でそれを変更できます。
ホワイトバランスを変更することで発色が変わるのを一度試してみて下さい。一度撮影をして思ったような発色がでないときはまずホワイトバランスを疑ってみるといいですよ。

ホワイトバランスについて解説をすると色温度という言葉がよく出てきます。これは光の絶対温度をさすものでう単位はK(ケルビン)を使います。

ホワイトバランスと撮影照明

好きこそ者の上手なれ

ことわざとはよく言ったもので、全くその通りだなあ。と思わせられることが数々あります。そしてこの「好きこそ者の上手なれ」もまさにそのひとつ。
好きだという情熱が自然にものを習得する何よりも近道になるんですね。

写真撮影という分野で如実にそれが見られるのが
ペット撮影。
愛犬、愛猫のペット写真は、飼い主だから分かっているペットのかわいらしい表情とそのタイミング。さらにお互いの呼応する関係があるからこそ、その人しかとれないベストショットがあります。

だからこそここのペット写真分野において、もちろんプロのカメラマンの技術はあるにせよ、出来上がりに善し悪しはつけがたいかと思います。
なぜなら、「かわいいなあ」「愛しいなあ」と思って撮ることが一番の技術だから。その技術を身につけられるのはペットの一番側にいる人。

さて、そんなペット愛好家から教わるペットの写真については。
「目がものを言う」ではないですが、撮りたい表情は目の表情につながります。
当然のことですが、明るい場所では瞳孔は小さくなり、暗い場所では大きくなる。
つまりはその愛くるしい黒目に変化が出てきます。
くるっと大きな目、またはシャープでクールな印象の目。どちらを撮りたいかで
撮る光も変わってくるというわけです。
撮影機材にもこだわりを