これは便利!

ケンコー・トキナーから液晶フィルムスキャナーが発売されました。
パソコンを使わずにフィルムを直接スキャナーに差し込み、そのままメモリーカードに保存も可能という優れもの。従来のものと違うのは液晶モニターが5インチと大きいので確認や作業もずいぶん楽にできそうです。そのままデジタルフォトフレームとしても楽しめる他にケーブルでテレビに繋いでさらに大画面で鑑賞するのも可能。
ひとりでの編集作業も家族や友人と一緒に観る楽しみも使い道は色々ありそうです。
フィルムカメラ好きの人にはもちろん、今はデジタルだけどこれまで撮影したフィルムが多く残っている人、データ保存をして整理をしたい人には手軽で便利ですね。
カラーネガフィルム、白黒ネガフィルム、カラーリバーサルフィルムに対応、大画面で確認しながら露出補正も9段階調整可能。
仕舞ったままのフィルムを気軽にアーカイブにするのにぴったりです。

https://www.kenko-tokina.co.jp/pc/scanner/kfs14df.html

撮影機材・撮影照明・ストロボの専門店

まるで小説のような世界

写真家 岡田敦さんがライフワークとして2011年から10年に渡って撮影してきた北海道根室半島の沖合にある小さな無人島、ユルリ島に関するサイトが12月1日に公開になりました。
昆布業が盛んで、それを引き上げる労力として馬が島に移入されたのが1950年、時代とともに労力としての馬の役割と産業衰退とともに最後の島民が島を離れたのが1971年、その際に馬だけが島に残され2006年には雄馬が島から引き上げられた、その島と馬たちの姿です。
1976年にはユルリ島が北海道自然環境保全地区に指定され、学術調査以外での上陸は禁止されているので、興味を持ち始めた2009年の時点では撮影許可が下りず、それから交渉を続けて初めて島に降り立って撮影したのが2011年とのことです。
凍てつくような北の自然界の中の馬の様子や島の様子を見ていると体感温度さえ下がっていきそうなのに、なんだか胸が熱くなります。

サイト内は6章の構成で「ユルリ島」の歴史や背景に引き込まれてしまうテキストとともに写真を見ることができ、さらに4本の映像作品が音楽とともに見ることができます。
アーカイヴや資料記録というよりは、小説を読んでいるような、映画を読んできるよな、まさにひとつの作品世界です。

2017年にユルリ島の関心が高まり「根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会」が設立されたそうです。

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リラックスにも集中するにも

長いコロナ禍で生活の中でその影響が感じられることがありませんか。
うまく寝付くことができない、夜中に目が覚めたら眠りにつけない、仕事や物事に集中できない、などなど。
そんな時手軽で簡単に調整できるのが腹式呼吸です。
医学博士のアンドリュー・ワイル氏が提唱する「4-7-8呼吸法」、博士自身が実際に実演しているビデオをご覧ください。
実演は動画1分過ぎのところからです、方法は以下の通り。
1. まず口から息を吐ききる
2. 鼻から息を吸いながら4つカウント
3. 息を止めて7つカウント
4. 8つ数えながら口から息を吐く

これを3回繰り返すと、博士の実演ビデオにもあるように大体1分間になります。腹式呼吸によって自律神経が整い不眠を解消したり、集中力を高めたり、そして不安を解消したりと、試してみる価値があります。
ヨガでも慣れてくると吸った倍の時間をかけて吐くようにという教えがありますが、ワイル氏の呼吸法も4つ吸って8つ吐くというカウントですね。
撮影の合間のリフレッシュにもおすすめです。

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壮大なジャムセッション

現在アーディゾン美術館で開催されている「ジャム・セッション M式『海の幸』- 森村泰昌 ワタシガタリ神話」は、石橋財団コレクションの青木繁作品の自画像や作品の人物に森村氏が扮した写真作品と映像作品で構成された展覧会です。
ジャムセッションというのは財団所有の作品をベースにアーティストと学芸員が共同してセッションとして新しい作品を生み出して展覧会を構成するという面白いプロジェクトです。毎年一回開催する予定だそう。
さて、その大規模なジャムセッション、50点以上の森村氏の新作を観ることができるということで、まさに森村氏による青木繁研究ですね。
その大掛かりな展覧会にも圧倒されますが、関連プログラムも面白いです。
「土曜講座」というプログラムはもともと森村氏の講演を予定していたそうですが感染拡大予防のために動画がYouTubeで公開する形式になり、現在5週連続の森村氏の動画を自由に観ることができます。これってすごい機会ですよね。
5つに分かれた展覧会構成に沿って、森村氏が語ります。
短い動画で約11分、長い動画が約37分、公開期限がないそうです。
コロナ禍の影響はいろいろな場面に影響していますが、こうやって自由にアーティストの「講演」を聞くことができるのは嬉しいことです。
展覧会は来年2022年1月10日までです。

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最後のグランプリ受賞作品

今年度で終了する「写真新世紀」の選出公開審査会が行われ、賀来庭辰(かく なおたつ)さんが、作品「THE LAKE」でグランプリを受賞されました。
なんと動画作品。
審査員の清水穣さんのコメントにもあるように、30年前の1991年にスタートした新人写真家の発掘、育成、支援を目的とした文化支援プロジェクトのコンテスト最後のグランプリ作品が動画作品ということはとても象徴的な表れなのではないでしょうか。
写真新世紀のHPにこのプロフェクト、コンテストに関して以下のような記述があります、「テクノロジーの進化によって、カメラの領域は、フィルムからデジタル、静止画から動画へと拡がっています。『写真新世紀』は、静止画と動画が互いの境界線を超え、写真表現の可能性を拡げると考えます」(抜粋)と。
まさに最後のグランプリにてその写真表現の可能性が拡がっていることを示した形となります。

今回の公募には過去最多の2,191名(組)の応募が国内外からあり、グランプリを受賞した賀来さんには奨励金として100万円および副賞としてキャノンのミラーレスカメラEOS R5、交換レンズRF24-70mm F2.8 L IS USMが贈呈され、来年度の新作個展開催の権利が授与されました。賀来さんは2017年の写真新世紀にて佳作を受賞して今回のグランプリという経緯もあり、来年の個展にも期待が集まります。

今回のグランプリ受賞作品「THE LAKE」はHPにて観ることができます。白黒の25分52秒の作品はまるで短編映画を観ているようです。

来年には東京都写真美術館とキャノンギャラリーSにて開催予定の30周年回顧展は歴代受賞者の作品の中から一般の投票で決められた作品が展示される予定です。写真新世紀のHPにて2022年4月2日まで投票できます。

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師弟の写真展

11月28日まで写真展「藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ」が開催しています。藤井保氏と瀧本幹也氏といえば師弟関係、瀧本氏が18歳の時にみた藤井氏のJR東日本「その差秋の日本へ。」という作品に心打たれ、20歳の時に藤井氏に師事し27年に及ぶ関係があるふたりの「二人展」です。
ギャラリーからの依頼によって始めた写真と言葉の往復書簡が今回の展示内容です。昨年は同ギャラリーで木村恒介氏とともに3人展を行っています、同じ広告写真というフィールドかつ映像も手がけるお二人ですがコントラストがある作品を展示していました。

この2年半にわたる往復書簡が書籍としても発売されます。ブックデザインはお二人とも交流の深い葛西薫氏、一般発売は11月8日ですがギャラリーで先行販売されます。
内容は2019年6月から2021年8月までのおよそ100通のメールによる写真と言葉を収録とのこと、藤井氏と瀧本氏の作品を同時に、そして言葉も一緒に触れることができる写真集とは違う楽しみ方ができそうです。
刊行を記念して代官山の蔦屋書店ギャラリースペースにてMA2 Galleryとは違う作品展示とその販売、サイン本の販売なども行われます。

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富山に魅せられる

「富山の本気」で有名なイナガキヤストさん。
富山在住のイナガキヤストさんはインスタグラムで6万人強、Twitterでは9万人強のフォロワーを持つフォトグラファーです。
NHK富山ではイナガキさんのコーナーを持ち、富山県射水(いみず)市では公式フォトアンバサダー、SONYのXperiaのアンバサダーなどなど幅広く活動されています。プロフィールには「富山の本気と家族を撮っています」とあるように、その本気具合が圧倒的な美しい写真から気圧されるほど伝わってきます。
インスタグラムまたはTwitterでイナガキヤストさんのその「富山の本気」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
一枚一枚が富山の広告のような趣、これらの写真を見て富山に旅行に行きたいと思った人は少なくないでしょう。
先日11月9日投稿した写真にもものすごい反応がありました。その写真は富山県高岡市の女岩(めいわ)が朝日を浴びてシルエットが浮かぶ写真です。朝日が海と空と毛嵐を金色に輝かせ、女岩と波打ち際で一列に並んで撮影している人たちをもシルエットとして浮かび、神懸かったような一枚です。
Twitterではこの一枚に12万人強のいいねがついています。
ご自身のブログではカメラやレンズ、アクセサリーのことと、キャンプについても書かれています。
SNSや各媒体から発信されるイナガキさんの写真、風景を撮影する際のヒントがたくさんありそうです。

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『帽子』

みなさん、帽子は被る派ですか?
帽子のエチケットとして、屋内で帽子は被らないものだと思っていたのですが、最近はファッションの一部という認識があるためか、屋内でも帽子を被ってままの人が多いでよね。
店とかなら気にならないのですが、友達が家に遊びにきたとき、ずっと帽子を被っていたので、ずっと気になってました(笑)
ファッションなので、人それぞれかもしれませんが、なんだかこっちが気にしてしまいます。
(取るタイミングをなくしたのかな?・・・いま取るか?・・取らない!)とか、心の中で思ってました(笑)

残念なことに、僕は帽子が似合いません。ファッションにも疎いですし。。。
帽子はいくつか持っているのですが、似合わなすぎて笑いが止まりません。
鏡が悪いのかな?(本気)

と思って、この間弊社のLED照明機材で自分でモデルになって試し撮りしてみましたが、、、
いや確かに写りは良いんですよ、ものすっごく。普通に取るのとは比べ物にならないくらい。
ただ、やっぱり笑いが止まりませんでした。
鏡は悪くなかったのです!(衝撃)

しかし、帽子は防暑、防寒にもなるので、風景など撮影に行くときは必須アイテムです。
つばのある帽子は、撮影のときに邪魔になるので被ることはありませんが、寒いときのニット帽は本当に良いです。

最近では、写真家・竹内敏信さんのように、頭にバンダナ巻いて撮影に繰り出すのも悪くないかなと思い始めています。
だってそのほうがプロっぽいじゃないですか。(堂々)
バンダナは汗も吸い取ってくれるので、夏の撮影のときは大活躍しそうですね。
カメラグッズ売り場にバンダナコーナーをつくったら、意外に売れるんじゃないかな?

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編集者の話

「編集者」というテーマでいろんな分野の14人の編集者にインタビューした特集連載がほぼ日刊イトイ新聞にて掲載中です。
編集者に関して興味がない方でも、写真が好きな方ならば姫野希美さんのインタビューは気になるのでは。
多くの対談やインタビューなどなどで赤々舎の代表である姫野さんの記事はあありますのでこれまで姫野さんが手がけてきた写真集や、変わった経歴などは知られているところかもしれません。
このインタビューでは姫野さんの感性、編集者としての(姫野さんはご自身を編集者であるという捉え方はしていないようですが)作家との関わり方、作品の見方、写真集とは、という読み応えのあるインタビューです。

姫野さんが初めに作った船越桂さんの作品集の話から、現在日本の写真界を牽引し日本の写真の歴史を作っている作家たちの話など姫野さんの「熱」を感じることができるインタビューですが、読んでいるうちに姫野さん自身の人柄にぐぐっと惹かれていかれます。
赤々舎から出版される写真集がこれほど熱く、個性的で、人を惹きつけるのはどうしてなのかということや、作家がまずは作品を姫野さんに持ち込むという現象もとてもよくわかります。
とても素敵なインタビュー、一気に読めます。

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新聞会社の写真部の写真

SNSのニュースをさらりと読んでいる時に目に留まる写真が毎日新聞社の写真だということがよくあります。
出版社のように新聞業界の会社にも写真部があり、新聞社の写真部も写真と映像を撮影する専門家です。報道を伝える新聞ですから撮影対象は広く、移り変わる季節やそれぞれ都市や地方の風景から事故事件の現場、そしてスポーツなどあらゆる「現場」を撮影するプロフェッショナルなカメラマンが撮影しているその映像に惹かれるのは当たり前かもしれません。
毎日新聞写真部(http://mainichi.jp/photography/)にはツイッターやインスタグラムのアカウントもあり、ハッとするような美しい写真から今を伝えるタイムリーなものまでアップされています。
さて、そんな新聞社写真部の写真を購入することができるのをご存知でしょうか。写真提供サービスというもので個人でも購入することが可能です。料金表はわかりやすく、サイズとプリントのみ、パネル付き、ラミネート加工などによって明記され、イベント名や日にち場所などの希望の文字入れサービスもあります。
掲載された写真の中に写った自分の写真を個人鑑賞としてプリント販売されていますが、思い入れのあるイベントや風景写真などプレゼントとしてもちょっと視点が変わっていていいかもしれません。
すべての写真には余白に「毎日新聞」のロゴマークが入るのもいい思い出になりますよね。
そのほかの大手新聞社ももちろん写真部の写真購入手段があります。

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